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「…俺の番つってもなァ、面白い話しなんざねェぞ?」
「えー、つまんないヨ」
「…つまんねェて言われてもなァ………あ、」
「ん?何かあるんですかィ」
「……まぁな、」
あれは確か中坊の頃だったな、俺ァ似蔵と空き教室でコロッケパン食ってたんだよ。時刻は確か今と同じ4時過ぎ、急に似蔵が血相変えて帰るっつってな……
「ねぇ、シンスケってコロッケパン好きなの?」
「……旨いだろ、コロッケパン」
「そんな事どうでも良いんで早く続き話してくだせェ」
……似蔵が帰ってから数分後だったか、廊下の方からペタペタと足音が聞こえてな……近付いてくるに連れて何かを引きずるような音も聞こえた、俺ァ気味悪くなって逃げた、俺の行ってた学校はA塔とB塔に別れててなァ…玄関に行くまでにその渡り廊下を渡んなきゃならねェ、でもその渡り廊下からまた足音がまた聞こえてなァ……まぁ、そこに居たのは また子と万斉だったけどよ……だけどその前に聞いた音は違ったな、思い出すだけで寒気がする……
「…ねぇ、もう帰ろうヨ」
「何ででさァ、もしかしてビビってるんですかィ?」
「……違うけど、嫌な予感がするんだヨ」
「…確かに、あれは今と同じ時間だったな」
「………気味が悪いでさァ」
「あ、そう言えばあの話しには続きがあってなァ」
後日、万斉に聞いた話しなんだけどなァ?俺の後ろに白いボロ服を着た髪のなげぇ女が居たらしい……
「え、シンスケ取り憑かれたの?」
「近寄らないでくだせェ」
「テメェら殺すぞ」
高杉がそう言った時、時計はりが4時44分を指した。いや、先程から動いて無かったのかもしれない…すると急に廊下からペタペタと足音が聞こえた。
「ね、ねぇ…足音聞こえない?」
「き、気のせいだろ……」
(ずる……ずるずずず………ず……ずる
「気のせいじゃないみたいですぜィ」
沖田は扉に耳をつけ廊下の音を聞きながら言った。
「どうするんですかィ?ここは二階、窓からは逃げられませんぜィ」
「シンスケがあんな話しするからだヨ」
「怪談話を初めたのはテメェだろ」
「こんな事になるなんて思わないじゃん」
「…そろそろヤバいですぜィ」
「…うぅ、今日の夜飯はラーメンなのに」
「…あ………」
沖田が扉から耳を離し小さく口を開く
「……この教室の前でさァ…」