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「彼は狼くん」 ― ya × et
夜。
ゲームの配信を終えたゆあんがリビングに入ると、ソファに座るえとの姿があった。
ふわりと髪が揺れて、パーカーの袖を指先でくしゅっと握っている。
「……まだ起きてたのかよ」
「……うん……ゆあんくんと一緒に寝たくて……」
その言葉に、ゆあんの胸がくすぐられる。
けれど、すぐに口元がにやりと歪んだ。
「……へぇ。昼間、他の奴と楽しそうに話してたのに?」
「っ……あれは……」
「俺、言ったよな。……“夜は覚悟しとけ”って」
ゆあんが歩み寄ると、えとはじりじりとソファの背もたれに追い詰められる。
「ゆあん……くん……?」
「逃げんな。……もう、俺の我慢切れた」
ぱし、と顎を指で持ち上げ、唇を触れるだけのキスで塞ぐ。
ちゅっ……ちゅ……
「……んっ……」
「……こんな軽いのじゃ足りねぇだろ?」
次の瞬間、深く、貪るような口づけが落ちる。
じゅるっ……ちゅぷ……ん、ちゅっ……
「……っ……や……っ、ゆあ……ん……」
「……声、抑えて。……近所に聞こえたらどうすんの?」
「……っ、むり……」
彼の舌が絡みつき、吸い上げられるたびにえとは身体を震わせる。
首筋にゆあんの唇が移動し――
「……ここ、誰にも見せんな。……俺のだけの証」
ちゅっ、じゅ……ちゅう……と、赤い跡がついていく。
えとは恥ずかしさに顔を覆うが、その手もゆあんに掴まれる。
「……顔隠すな。全部見せろ。……えとさんが、俺だけを求めてる顔」
「……っ、ゆあん……くん……」
「……はぁ、我慢できない。ベッドいこっか 」
そう囁くと、また唇が重なった。
夜はまだ始まったばかり――。
コメント
4件
やばい最高すぎ 続き楽しみにまってます( ◜ω◝ )
さ い こ ~ で す ><