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🍱🦖×🥷🔫です。🔞です。
続きです。
1話の注意事項をお読みください。
伏字ありません。ご本人様と一切関係ありません。
よろしくお願いします。
「今日から暫く俺、こっち居るから。捜索、手伝い頼むわ」
ロウが東の拠点にやって来て、開口一番こう言った。
「本部にはオリエンスの拠点に泊まるって言っちゃったんだけど、俺、泊まるとこある?すまん、前もって確認しとけば良かった」
僕の後ろからマナが出てきて、ロウを迎え入れる。
「おー、ロウ、遠いとこお疲れさん!何個かゲストルームあるから、好きに使ってええよ」
「あ、そう。じゃあ、遠慮なく」
「ロウくん!久しぶりだね」
「おお小柳ー」
リトとテツもぞろぞろと出てきて、ロウに挨拶をする。
「みんな揃ってるし、飯でも行く?」
「や、俺買ってきてるから、大丈夫。ありがと」
そう言ってロウは少し微笑んで、ゲストルームに入って行った。
「ロウ、疲れてそうやな。カゲツのことで結構、気い張ってるんやろな…」
「まー、そらそうだろ。もう1ヶ月半くらい経つか」
「……、ほんとにカゲツくん、どこ行っちゃったんだろうね」
「あ、ウェン、ロウにこのココア持ってったってや。今日来るの聞いてたから、用意しててん」
マナが冷蔵庫からココアを取り出し、僕に放り投げた。
「うん、わかった」
コンコンとゲストルームをノックする。
中から、上着を脱いでラフな格好になったロウが出てくる。
「マナから、これ」
「おー、わざわざありがと。マナも気い遣いだな」
「じゃあ、今日はゆっくり休んで。捜索任務、明日からだよね」
「おう、……ん?」
「どしたの?」
ロウは僕の肩あたりに顔を近づけ、すんすんと鼻を鳴らした。
「お前……」
「えっ、なに、なんか臭う?」
「いや、何でも無いわ」
ロウはひらひらと手を振って、部屋に戻って行った。
……明日から、か。
赤城に教えてもらった料理を、今日は一人で作ってみた。ちゃんとキッチンを使う許可もとってあるし、帰ってきたら一緒に食べようって赤城は言ってくれた。
料理は上手くできた。時計を見ると、赤城がもうすぐ帰ってくる時間だ。僕は跳ねた油が付いた手を洗って、玄関の前まで来て座った。ここで赤城が帰ってくるのを待とう。
膝を抱えてうずくまっていると、玄関近くの小窓から差し込む夕焼けの日差しが僕に当たり、暖かさで眠気を誘われる。段々と瞼が重くなり、座ったまま僕は眠りについた。
はあ、はあ、と、小さな息遣いが聞こえる。あれ、赤城、帰ってきたんかな。目を開けると、ぼやけた視界に赤城が映る。赤城、なんか息が荒いけど、どうしたんやろ。
「カゲツ……」
赤城が僕の肩に手を添える。僕は目を擦りながら起き上がった。床で眠ってしまっていたから、身体が少し痛い。
「あかぎ、おかえり、どうしたん……?」
「……」
「あ……」
赤城は右手にカッターを持っていた。
刃先は僕に向けられている。
僕は思わず後ずさった。
「な、っ、何する気……なん…」
「カゲツ、……もう、時間の問題かも、しれない」
「え…?」
赤城はカッターをゆっくり両手で握り直し、僕ににじり寄ってくる。
「ロウが、みんながカゲツのこと探してる。明日からこっちで捜索が、始まる。見つかったら、きっともう、一緒に居られない…。でも、でもさ、仕方ないじゃんか……」
赤城の声は震えている。
「た、確かに、カゲツのこと閉じ込めて、どこにも行けないようにして、みんなと連絡取れないようにして、で、いっぱい殴って、ちょっと、おかしいかもしんないけどさあ」
「……」
「僕……、これ以外の愛し方が、分かんないんだもん……」
「あかぎ……」
僕は苦しそうな赤城を見て、なんだかとても愛おしくなって、彼の髪をそっと撫でた。
赤城は顔を歪ませて、う、と声を漏らした。
「大丈夫。大丈夫よ、あかぎ。僕、何処にも行かんから。見つかっても、一緒に逃げたらいいやんか……」
そう、こんな赤城を受け入れたのは僕。
僕のことを独り占めしたくって、同期にさえ酷く嫉妬して、段々おかしくなっていく赤城を、それでも好きだって言って、赤城の好きなようにしてって言ったのは僕。
だから僕も、赤城と同じくらいおかしくて、どうやっても同罪なんだ。
僕は赤城の手を握り、カッターを僕のお腹に向けて引き寄せた。
「っ…」
刃先が脇腹にあたり、痛覚を刺激する。痛みを我慢しながら、僕は赤城の手をゆっくり引き寄せる。
「い、っう……」
白い服にじんわりと赤い染みが広がる。
「はぁ、はぁっ、……あ、あかぎ」
「…っ」
「こ、れで、信じた……?」
「んん、んっ、あッ」
「カゲツ、き、もちいい?」
赤城が僕の耳元で囁く。息がふわっと耳に掛かって、ますます感度が上がる。
「中締まった、…気持ちいんだ」
「う、ンっ、き、もちっ…い♡」
「ふふ」
「あ、かぎ」
「なに?」
「今日は、な、殴らんの…?」
赤城は少し困ったように笑って言った。
「今日は、もう充分、かな。殴ったら、お腹のここ、傷広がっちゃう」
そう言って赤城は、さっきカッターでつけたばかりの傷跡を指でなぞった。止血してもらったばかりで、まだじんじんとその辺りが熱を持って熱い。
「そ、か。…へへ」
赤城は僕の太ももを持ち上げ、もっと奥に入ろうと体勢を整えた。赤城のおっきいのでぐりぐりと奥の壁を擦られ、声が漏れる。
「あ、や”あぁっ!♡」
赤城は僕を見て少し嬉しそうにして、腰の動きを早めた。水音と僕の声が寝室に響く。
「あ、あっ、あか、ぎっ♡でる、でる…っ」
「いいよ、もう出して…」
ピンポーン。
「!」
赤城の動きがピタリと止まる。
「おーい、ウェーン」
くぐもった声でそう聞こえた。
僕は小声になって赤城に言った。
「な、なぁ、何で、おおかみが」
「…」
赤城は鋭い目つきになって、玄関の、声のする方を見つめている。
「いねーのー?」
玄関をコンコンとノックする音がする。
赤城は僕に覆い被さって、ぎゅうと僕を抱きしめた。赤城の服で顔が覆われ、息苦しくなる。
僕の中で赤城のがどくどくと脈打っている。お腹の中がきゅうっとなって、もう出そうなのに寸止めされて、僕は我慢できなくなって、赤城のを求めてへこへこと腰を動かした。
口元を覆われているおかげで、声は出ない。
絶対今じゃない、絶対今は違う!って思っても、体の制御は効かず、腰がびくんびくんと動いて止まらない。
おおかみが玄関の向こうに居るのに。
そんな事をしていると、赤城が「こら…」と僕に囁いた。
でも赤城も我慢できなくなったのか、ゆっくりと腰を動かし始める。ベッドが軋まないように、ゆっくりと。ぬるぬるとモノがギリギリまで引き抜かれ、ずちゅ、と音を立てて奥まで入ってくる。それがやけに気持ちよくて、赤城の服を力を込めてぎゅうと握って声を我慢した。
「拠点に忘れもんあったから、ポスト入れとくぞ。明日の資料、読んどけよー」
そう声がして、ガタンとポストに何かが入る音がし、パタパタと足音が遠ざかっていった。
赤城は安心したのか、ふー、と息をついて、勢いよく僕の中を突き上げた。
「ん”、あ”ッッ♡」
僕は赤城に抱きついたまま、びゅくびゅくっと精液を吐き出した。
同時に、僕の中に赤城の精液がじわっと流れ込んでくる。
「は、はあっ、中、出しちゃった、…ごめんカゲツ、ゴムしてないのに」
赤城は慌てて自分のモノを抜いて、僕の中に指を入れ、精液を掻き出そうとした。
「あっ、や、やだっ、出さんくていいから」
僕は赤城の手を押さえて首を振った。
「あかぎの、ひ、久しぶりに中に出してもらったから、置いといて…」
僕がそう言うと赤城はぷっと吹き出して笑った。可愛いねと言って、僕の頭をくしゃくしゃと撫でた。
あ、赤城のこんな笑った顔、久々に見たかもしれない。
赤城につられて僕も笑みが溢れる。
(なんで幸せって、永遠に続かんのやろ)
帰り道、俺は足早にオリエンスの拠点へ向かった。あの時のは、やっぱり気のせいではなかった。
ウェンの服からカゲツの匂い。
ウェンの家に来て匂いはますます強まった。
「……」
…でも確信は持てない。
幾ら俺が白狼だからと言って、この嗅覚は100%ではないのだ。
ウェンを疑いたくはないが、誰かに協力を仰いで、探りを入れてみるのも手だ。
西の奴らに、カゲツを連れて帰ると約束した。
その為に俺は働かなければならない。
「…待ってろ、カゲツ」
多分次回で終わります。
1話たくさんいいねありがとうございます😭😭うれしい☺️