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ねぇ、写真撮るじゃん?
友達と笑って撮ったり、旅行先でパシャッてしたり。
普通はみんな知ってる顔しか写らないはずなんだけど、
たまーに、知らない顔が写ってるって話、聞いたことある?
その顔はさ、全然見知らぬ人で、しかもこっち見てたりするわけでもない。
なんか遠くからぼんやり写ってて、存在感がすごい薄いのに、確実に写ってる。
撮ったときには気づかなくて、あとで写真をじっくり見たら「え、誰これ…?」ってなるんだよね。
でも誰に聞いてもわからないし、消してもまた別の写真に違う知らない顔が写ったりして、
なんかもう追いかけられてる気分になってくるんだって。
これってさ、もしかしたらこの世界に紛れ込んでる“何か”がいるんじゃないかって。
肉眼では見えないけど、カメラのレンズには映っちゃう、みたいな。
なんかそういう存在って、写真の世界に溜まってて、
人間の目に見えないけど、デジタルには映るっていう不思議なゾーンがあるらしい。
考えたら怖すぎるよね。
自分たちが普段何気なく撮ってる写真の中に、知らない何かが写ってるなんて。
それに、写真に写ったその顔は、じっとこちらを見ているわけじゃないけど、
消せないような存在感があるっていうか、
見るたびにじわじわ不安が増していく感じ。
なんかこう、時間が経つにつれて写真が変わってきたり、
顔が増えたりするって噂もあって、
気づいたら自分の写真フォルダが知らない顔だらけになってる人もいるんだって。
怖いけど、逆にそういう写真を消そうとしたら、
消した瞬間に部屋の電気がパッと消えたりとか、
スマホが急に動かなくなったりとか、
そういう怪奇現象に見舞われることもあるらしい。
だからもう、知らない顔が写った写真は、
簡単に消せないんだって。
あと、もしかしたら、その顔は“こちら側”の世界に馴染もうとしてる、
でもまだ完全に入れない“何か”なのかもしれないよね。
そう思うと、写真って単なる思い出を記録する道具じゃなくて、
異世界との境界線を映し出す鏡みたいなものかもしれない。
次に写真を撮るとき、ふと後ろを見たくなるかもしれないよ。