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苦しい。苦しい。苦しい。こんな所で死ぬのかな。
やり残したことはないけど、まだ準備が出来ていない。私、何かしちゃったの?私が悪いの?なんで怒ってるの、手をかけないために頑張ったのに、結局迷惑かけちゃった…。
目が覚めたように急に態度を変えたさっちゃんは、息もまだ整っていない私にご飯を食べさせてきた。さっきまで縮小されていた喉は、食べ物が通りづらくすぐに咳込んでしまった。だが、その間、さっちゃんは私が飲み込むまで、ずっと、私を見ていた。
多分、私は馬鹿らしいことを思った。
ーーーーーーーーーー
初めてあった時、君は単純で綺麗で、主に選ばれるに足りる存在だと思った。
「さ、さっちゃん…?」
「…あ、えーちゃん、どうしたの!」
「え、いや、どう、って、」
桜が髪に落ちている君は、平気で笑ってみせた。
「鳥の死骸!もしかしたら主にあげられるかなぁってさ」
「だめだよ、そんな事したら」
「え?なんで?民俗学の本にも書いてあったよ?」
「それに、主のためだよ」
「だからって、生きてる鳥を殺さなくたって…」
「なに?笑えーちゃんって結構細かいんだね」
こんなの、良いわけない。
「……だめだよ…」
「もう、生き物を殺しちゃだめだよ…」
「約束して…」
「え、なんで?なんでダメなの?そんなの、私たちがいつも食べてるご飯だって、生き物が殺されてるし、コールだって人を殺してる」
「意味のない死だからだよ…」
「…とにかく、私、それすっごく嫌なの。」
「意味ならこれから証明されるかもしれないよっ」
「え〜、。まあ、えーちゃんがいうなら…」
さっちゃんは周りの人より少し劣った人だった。
地頭は普通、と言うかいい方だけど、何処か子供らしい、何も考えてなさそうな一面がある。
責任感がなく、よく矛盾して、突然怒る。
ーーーーーーーーーーーーー
「…なんで、何もなかったかのように振る舞うの?」
「…ん?何が?」
「さっちゃんがいなくなったんだよ」
「そりゃ悲しいけどさ…」
「もう終わったことっていうか、いや、どうでもいいって意味じゃなくて…」
「………、」
「…え」
「えっ?」
「それが答えなの…?」
「あ、あっぁそう、じゃない。」
「あたし、ここ最近いろいろありすぎてさ、多分、疲れてんだと思う。」
違う、違う。「悲しむ」というのは意図して考えるものじゃない、すでに心の底に埋まってしまった罪で、何も無くてもその情景が思い浮かぶもので、その泥が思考を邪魔するせいで、行動にでてしまうものなのだ。
呆れたような、絶望のような、むしろ嫌いなような、腹がたった感覚があった。
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さっちゃんはあの時、泣かないでって言ってたよね。本当に私が死んでほしくなんだって、わかったよ。
まあそうだよね。じゃなきゃ自殺未遂した時に私をほっておいたら良かったんだ。
私達、汗をかくし、寒さで凍える。空気にさえ馴染めなかったんだ。こんな私達が、人に馴染めるはずがないんだ。
あー、
行動するって、こわいなぁ。
喋るって、こわいなぁ。
ずっと空を見てても、時間はたってしまうし、何もしないっていう行動をしてしまう。
他の世界に嫉妬しちゃうよ。
分からないから知りに行く。理にかなってる。
だから、だから、大丈夫。間違ってない。正しい選択をした。そうでしょ?うん、うん、はは、うん…、私は私の道を行くんだ。不安定な綱渡りだけど。まだ揺れてるけど。地面は見え始めようと頑張るから。暗い。重いよ。手を引いてほしい。ねぇ、
こんな事考えなかったらこうはならなかった
終わりだ。
終わりなんだ。
ああ疲れた。
ねぇさっちゃん、もう喋るほど元気じゃないけど聞いてもいいかな
ね、
……
さっちゃん、あの時、なんで泣いてたの?
#なんでも許せる人向け