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3つ目の死は生徒会長だった。
ステージの上で腹に包丁を突き刺して死んだ
司会の先生が話す。「3年2組、福田珠那」
「はい」男性らしい声、とは裏腹に見た目はモデルのようにスラッとしていて綺麗な顔立ちをしていた。男性の中の姫とはこういう人のことを言うんだろうか、、、そんなことを考えていると彼の話が始まっていた。「全校生徒の皆様こんにちは、生徒会長の福田珠那です。今日は皆様に言いたいことがあります。僕は綺麗な人間じゃありません。優等生でもありません。誰かに愛されたい為 だけにいい子のフリをする最低な化け物です。皆に期待されたから立候補しただけ、皆がそれを望むから綺麗にしているだけ、皆がそれを望むならそれでみんなが喜んでくれるなら、それで!嬉しかった、愛してくれてるって信じてた、、でも僕は最後まで誰にも愛してもらえたかった。都合のいい時にだけ話しかけられて押し付けられて、それが心の底から不快だった。催眠をかけるように良い解釈をして現実を見無かった。その報いなのか、目が覚めた時にはもう3年生、卒業が近くて今更青春をするには遅すぎた。だから僕はここで死ぬ。大好きで大っ嫌いなアンタらの前で死ぬ!」人が変わったように口が悪くなった会長、そんな会長に非難の目で見る同級生や同情の目で見る後輩。期待外れみたいな顔をする教師。あーあ、会長の言っている言葉の意味はこういう事なんだろうな、そもそも教師が動かないってどうなってるんだよ、この学校エグイな。周りもガヤガヤしている。少しして誰かが言った「おい!会長死んでるぞ!」周りがうるさすぎ全然気づかなかったが確かにステージの上で会長が死んでいた。
教師はため息をついていた、大抵のやつは口を大きく開けて驚いたり怯えたりしていたが数人は笑ってバカにしているようだった。
会長は死で自分に低を教えてくれたのかもしれない。