テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
⸻
命令
静かな部屋。
👁️🗨️はᲘ𐑼の前で膝をついたまま、次の言葉を待っていた。
Ი𐑼はゆっくりと👁️🗨️を見つめる。
「👁️🗨️。」
「……はい。」
「顔を上げろ。」
👁️🗨️はゆっくりと視線を上げた。
「泣くのを我慢するな。」
一瞬、👁️🗨️の表情が揺れる。
「……でも。」
「言い訳は禁止だ。」
「……はい。」
部屋に静寂が戻る。
Ი𐑼は変わらない声で続けた。
「次の命令。」
「今日、一番苦しかったことを話せ。」
👁️🗨️は唇を噛む。
「……言いたくありません。」
「命令だ。」
その一言で、👁️🗨️は目を閉じた。
「……今日は。」
「笑っていれば大丈夫だって、自分に言い聞かせてました。」
「でも、本当は苦しくて。」
「誰かに『大丈夫?』って言われたら、たぶん泣いてしまいそうで……。」
声が少し震える。
「だから、誰にも近づきませんでした。」
Ი𐑼は静かに聞いている。
「続けろ。」
「……帰ってきて。」
「Ი𐑼の顔を見たら。」
「安心してしまって。」
「急に涙が出そうになりました。」
部屋は静まり返っていた。
Ი𐑼は少しだけ頷く。
「報告は以上か。」
「……はい。」
「よく話した。」
その一言だけで、👁️🗨️は少しだけ肩の力を抜く。
だが、Ი𐑼はすぐに次の命令を告げた。
「👁️🗨️。」
「はい。」
「今日は一人で抱え込むことを禁止する。」
「苦しいときは、ここへ来い。」
「隠すな。」
「我慢するな。」
「これは許可ではない。」
「命令だ。」
👁️🗨️は目元を拭い、小さく頷く。
「……はい。」
Ი𐑼は静かに微笑んだ。
「それでいい、👁️🗨️。」
47
106
コメント
1件
かほさん、第15話読みました。 この「命令」の形でしか甘えさせてもらえない関係性が、すごく切なくて温かいですね。👁️🗨️が「笑っていれば大丈夫だって言い聞かせてた」と告白する場面、胸が締め付けられました。Ი𐑼が「苦しいときはここへ来い。これは命令だ」と伝えるラスト、優しさの裏返しなんだろうなと感じます。お互いに不器用ながらも信頼し合っている空気が、静かな部屋の描写と相まって染みました。