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・彰冬(マドリリ)

・パラジュン→マドリリになる感じです

・マド🥞の倫理観がゼロ(攫ったりなんか色々ヤバいやつになってます )

・リリ☕️が感情欠落症、記憶喪失(あまり詳しく分かっていませんのでおかしい点などありましたら申し訳ございません)

・誤字など、分かりにくいところがあれば申し訳ないです!


なんでも大丈夫な方のみどうぞ!

読んだ後のクレーム等はおやめ下さい。










冬弥は町外れの 白百合が沢山咲いている花畑が好きだ。もっと広い花園にも連れていったことがあるが大して興味を示していなかった。どっちにしろ オレが触ると何故か黒くなっちまうがまあ冬弥が楽しいなら見ていて退屈しない

「…とうや、そろそろ帰るぞ」


本当は気の済むまで居させてやりたいが夕方になってくるとさすがに 肌寒い。 貴方に風邪を引かれてはかなわないと 自分のパーカーを着せやるとパーカーを一度見てから彰人を追うように ゆっくりと見上げる


「ん、どうした」


少し間を開けてふるふると首を横に振ると差し伸べた彰人 の手を取る、 彼は花を傷付けないように細心の注意を払ってオレの少し後ろを歩く



◇◇◇


正直冬弥が人目のつかないような所を好むのはありがたい、冬弥は生活に必要な最低限のもの以外 の覚えていないがこの間まで冬弥は一国の第三王子で、オレは殿下の専属騎士だった。その後色々、本当に色々あって冬弥は記憶を無くしてオレはその冬弥を攫って今じゃ指名手配犯、本当に人生何が起こるか分からない。ま、あのまま騎士を続けていたら今こうして冬弥が隣で寝ていることなんて有り得なかったのだが

頭を撫でてやるともぞもぞと擦り寄ってくる


「んう…あきと… 」

「…ははっ、かぁわいい…)




「……まだ暗い、」


どうやら変な時間に目を覚ましてしまったようだ、彰人もまだ寝ているし…。


「…ん、ん゛…とうや゛…ッ…! 」

「……あきと、 」


最近の彰人は疲れている気がする、多分それも俺のせいで。俺はどうやら記憶喪失らしく何も覚えていないし感情も分からなければ愛想だって悪い。こんな人形みたいな俺に一日中付きっきりで居てもたのしいわけがない、 寧ろ迷惑でしかないと思う。それなら俺が居なくなれば彰人は元気になってくれるのだろうか?


「…よし、 」


ずっと考えてはいた。だがいまようやく決心がついた。そうと決まれば準備だ、彰人を起こさないようそっと布団から抜け出して服を着替える。一人で外に出る ことなんてなかったから新鮮で宛もなくふらふらと歩いていたら気がつくといつもの花畑に着いていた。


胸がちくりと痛むような気がするがこれが嬉しいという気持ちなのだろうか?



◇◇◇



「ん、……とうや…冬弥!! 」


深夜に目が覚めて隣に目をやると冬弥が居ない、嫌な予感がしつつもトイレだろうかと思っていた。が部屋中どこを探しても見当たらない

あの外に出たことがなかったような箱入り王子様が行く宛なんて想像もつかな……


「…あ…! 」


“あそこ”だ、絶対そこに違いない。そう確信するもやはり不安で頼むから居てくれと祈りながら家を飛び出す。戸締りはしたかとか、見つかったらとかより冬弥のことしか考えられずただひたすら”心当たり”へと急ぐ。


「ハーッ、はぁッ、……見つけた、!冬弥!!こんなとこで何してんだよ!」

「 彰人… 」


やっぱりあの花畑に居た、安心して緊張の糸が解けたのもあると思うが一番に思ったのはやっぱり冬弥は綺麗だってこと。こんなことを考えている場合じゃないのは分かっているが月明かりに照らされる冬弥はどうしようもないくらい綺麗だった、そう思うと同時にふつふつとドス黒いものが湧いてきて力任せに冬弥の手を引く


「!…… ったく、 さっさと帰るぞ。悪ぃけど 今は優しく出来そうにねえ」

「あ、 あぁ…っ…… なんで、どうして探しに来たんだ?彰人は、俺が居ない方が幸せになれるんじゃないのか…?」


無理やり冬弥の手を引っ張ってバランスが崩れたようで 花を踏んでしまったようだった、それが原因かそれとも今までの言えずに溜まっていたものが爆発したのか泣き崩れてなんで、どうして。を繰り返す、その気持ちがなんなのか分からないまま


「……は、誰に言われた?」

「ちがう、自分で考えたんだ、ずっと、ずっと考えていた、…彰人はどうして俺にこんなに良くしてくれるんだ?」


その場に座り込んでしまった冬弥と目線を合わせるようにしゃがみこみ涙を拭うときょとんとした顔で彰人を見上げる。


「…確かに オレに得はねえと思うかもな。けどお前のことが好きだから傍にいたいんだ 」

「すき…?」

「そ、愛してる、ずっとな。 全部 オレの自己満足だから お前が気に病む必要ねえ。それとも気持ち悪いと思うか? 」

そんな少し意地悪な質問を投げかける、困って返事は返ってこないかと思っていたがそんなことはなかった。


「……おもわない、あきと、くるしいんだ、暖かいのに 胸がどきどきしてふわふわする 」

「ん、オレも」

「!…おそろいだったのか、 」


「お揃いの気持ちだ」とぎこちないながらも記憶を失ってから初めての笑顔を見せてくれた。

おそろいだなんて、オレのこの冬弥への感情がもっとドス黒い感情だと知ったらお前はどんな顔するんだろうな。

何はともあれ無事に冬弥が見つかったことを喜びつつもう二度と不安に逃がさないことを心の中で 誓い 彼を姫抱きして 二人の家へ戻る。泣き疲れてしまった冬弥をベッドへ寝かせて自分も隣に横になる

地位も記憶も全部 奪ってまでオレのものにしたのにこいつは昔から何も変わっちゃいねえ、いい意味でも悪い意味でも。全部思い出しちまったら真っ青な顔して怒るかなァ、それもかわいいけどやっぱり冬弥には笑顔が一番似合う。さすがに今回の件は焦ったが、今はそんなことどうでもいいよな♡




「おやすみ、オレの リリィ冬弥







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