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はいはいはいはい!成程ぉ
If I don’t get killed.
中学1年生。あの日は学校行事、文化祭が行われていた。
尊「瑠佳〜、楽しんでる〜?」
瑠佳「えっ…と、わかんないけど、楽しんでる…のかな。」
尊「ほんと〜???」
瑠佳「本当…だよ?」
尊「なら、良かった!!」
教室 女子2人きりでいつものように話す。
瑠佳の焦げ茶色のポニーテールは美しく、瑠佳のよくする癖。目をいつも逸らす。
特別でもない話をして時が流れてゆく。
すると、瑠佳が口を開く。
瑠佳「ねぇ…、尊…。」
尊「ん?どうしたの?少し、顔…赤いよ?熱ある…?」
瑠佳「えっ!?無い無い!!ぜっ、絶対に!!」
最近はいつも静かにしている瑠佳がいつもとは違うように動揺していた。
尊「…?」
尊『瑠佳…最近可笑しい…な…。』
尊「瑠佳ッ…」
瑠佳「尊!!えっと………っ……みこ………き……」
尊「御免…聞こえなッ…」
瑠佳「ッ…!尊が好き!!!」
瑠佳は、大声で尊に伝えた。
尊「えっ…え?」
瑠佳も、それに尊も女。尊は動揺している。
瑠佳「…。付き…合いたい…。」
尊「…。」
尊は背筋が凍った。“気持ち悪い”とか“可笑しい”…。そんな感情じゃない。只…。只…。✕✕✕。と言う気持ちだけ。
頭の中で厭な出来事がフラッシュバックする。
尊「ねぇ…、そういう冗談…やめたほうが…言いよ…ね?」
瑠佳「冗談…じゃない。」
冷たい空気が流れる。時計の秒針が響く。
瑠佳「やっぱ…気持ち悪い…よね。」
尊「!」
瑠佳「ごめんなさい。」
尊「待って!」
瑠佳は教室の扉の近くに行く。ガラガラ…。
瑠佳「ッ…。さようなら。亅
ピシャッ。
尊「瑠佳ッ!瑠佳ッ!待ってッ!!!!」
扉が閉まり、尊。ただ一人。
ごめんなさい。
嫌いじゃないのッ。
If I don’t get killed.
時がすぎて、夏。尊、それに瑠佳も中学2年生になった。瑠佳はまたに学校に来る程度。
尊と目が合うといつも避けられる。
尊「瑠佳!」
瑠佳「!」
タッタッタッ…。
尊『まぁ…、そう…だよね。 告白して…この始末じゃ…。』
『全部、私のせいだ。』
生徒A「なぁ、彼奴もしかして避けられてんのかな。」
生徒B「あ?彼奴って誰だよ。」
月ケ岡 尊のことだよ。
(つきがおか みこと)
生徒B「あー、尊ね。てか、避けてんのは誰だよ。尊は、美女だから避ける理由無くね?」
生徒A「嗚呼、避けてんのは」
夜ノ川 瑠佳だよ。
(よのがわ るか)
生徒A「でも、原因は知らねぇが_。」
胸が傷んだ。
尊「全部聞こえてんだけどね。」ボソッ
拳を握る。
???「ほいほい、オレを呼んだー?」
尊「! なーんだ。真弦か」
真弦「なんだとは、なんだ!!!!」
生徒B「なぁ、あの今出てきた男誰?」
生徒A「嗚呼、あの超絶イケメンの身長178センチのイライラするやつは…」
生徒B『悪口のようで、褒めてる…。てか、情報細かッッッ!』
瀬戸谷 真弦だよッッッ!!!
(せとたに みつる)
生徒A「確か、瀬戸谷と夜ノ川…。付き合ってるとか付き合って無いとか…。」
生徒B「は?リア充かよ。」
生徒A「あと、瀬戸谷と月ケ岡…従兄弟らいしぞ…?」
生徒B「…。A…、お前瀬戸谷の情報細かすぎじゃね…?」
生徒A「イラツク奴だから、覚えたんだよ…
文句あるか!?!?!?(# ゚Д゚)」
生徒B「え、お前そんなキャラだっけ…。」
尊「てか、呼んで無いんだけど…。」
真弦は、尊の耳に顔を近づけ小声で尊に
伝えた。
真弦「今…殴りたいと思ったでしょ?」
尊「ッ!」
真弦「フフッ、おやおやぁ〜?尊ちゃま、図星ぃ〜??」
尊「…。」
真弦「!」
尊は、黙って少し涙目になった。
尊の頭の中でまた一年前と同様頭の中で厭な出来事がフラッシュバックした。
真弦「ごめん、」
尊「ココア…ミルク多め…。奢って。」
真弦「尊の好きな飲み物だよ…な。じゃあ、昼時にこっちのクラス来いよ、」
尊「うん…。」
昼時、尊は真弦のクラス2年3組に行く。
窓から見る真弦は、何やら約束を忘れているように
女子と話していた、その女子は美しいポニーテールで、ずっと苦笑い。尊はそこまで目は良い方ではない。でも、遠目でわかるくらいには苦笑いしていた。可笑しいな。
そう思った。真弦は、女子から凄く人気。
でも、何処が好きなんだか尊には良くわからない。
でも、最近真弦は付き合ったらしい。それはそれは、美しいポニーテールだそうだ。
きっと今話しているあの子が彼女だろう。
尊「真弦と付き合ってるのに…、」
何故、苦笑いしているのだろう。
尊『なんだろう。見覚えがある…。懐かしくて…私の✕✕な人…に似て…』
尊の✕✕な人によく似ている。でも、✕✕にしては、✕✕らしくない。きっと…まッ
生徒A「月ケ岡さん!誰か待ってる?」
生徒Aの声が甲高く聞こえてきた。
尊「え?あ、真弦呼んでくれない?」
生徒A「あ、瀬戸谷君?瀬戸谷くーん!月ケ岡さん、呼んでるー!」
真弦「嗚呼、尊ちょっと待ってー!」
彼女「え、瀬戸谷君!?聞いてなッ…」
真弦「まあまあ、待ってて?」
尊『なんか、邪魔しちゃったかな…?』
真弦がこっちに来る。
真弦「ごめんごめん!」
尊「ねぇ…良かったの?あの子…彼女ちゃんでしょ…?」
真弦「うん、あ!尊〜!ココア買った後、オレの彼女紹介して良い?」
尊「嗚呼、じゃあお昼一緒に食べようか!」
真弦「おけぇい!」
真弦の甲高い声に近くの女子は反応していた。
尊『どんだけ、人気なんだか…。てか、真弦の何処が好きなんだか…!!』
がこん。ココアが自動販売機から落ちてくる。尊は、ココアを取ろうとする。
真弦「…。なぁ、小学校の頃の…」
尊「!」
公園、石、虫、2人、1人、学校、
厭な出来事がフラッシュバックした。
尊「やめて!」
真弦「! ご、ごめん。」
尊からでも、わかるくらいには大声で言った。
真弦「トラウマ…だよな。」
尊「ッ…。」
真弦「! おーい!こっちに来なよー!」
彼女「…。」
影から、女の子が出てくる。
尊は、振り返ろうととする。これで、振り返らなかったら…またッ…。◇✕?…?そんな事を考えながら…。振り…かえ…る。
焦げ茶色のポニーテール。目を逸らす癖。
1年前とは違う…。1年前の…文化祭の頃とは
違う。彼女は_。
尊「瑠佳_?」
瑠佳「…。」
尊「瑠佳…?」
瑠佳「…。うん。」
尊「…!真弦…?泣きたい…。ねぇ、泣いていい…?」
真弦「…。オレがとめる権利はねぇんだよ。」
尊「ッ…!瑠佳…、瑠佳!!」
瑠佳は尊に一歩、また一歩近づく。
そのたびに、尊は涙を一粒、また一粒と涙を流す。
キーンコーンカーンコーン。
真弦「…。あとは、お二人の時間をお好きに、」
瑠佳「うんッ…。」
真弦は、2人に距離をとる。
尊「ごめん…!ごめん…!」
瑠佳「謝ら…ないで。」
尊「ッ…!瑠佳ぁ…瑠佳…!!」
瑠佳「うん…。瑠佳だよ…?」
尊「一年前は…ごめんなさい…!」
瑠佳「…。」
尊「本当に…ごめんなさい…!!!」
瑠佳「もう…遅いよ。」
瑠佳「謝っても…もう…遅いよ?」
尊「え?」
瑠佳「もう…、一年前の私は…私じゃない。」
尊「えっ…?どういう…!」
瑠佳「あの自分は捨てたから_。」