/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
シェアする/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タイトル、作家名、タグで検索
ストーリーを書く
シェアするテラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タイトル、作家名、タグで検索
ストーリーを書く
シェアする電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
※国際連合×国際連盟、政治的意図はない
俺さ、ずっと羨ましかったんだ。
彼奴は凄いよ、どうやってあんなに多くの加盟国と相手出来るんだろう。
機関も沢山あるよね。全部覚えてるのかな。
創られてもう80年か。俺なんて30年も持たなかった。
…正直、悔しい。妬ましい。
噂だけど、人間サマは俺の欠点を誇張して教えるらしい。
大戦を防ぐことは出来なかった。
機能不全に陥っていた。
そうだよ、その通り。
でもさ、これでも保健衛生の問題とか、ちゃんと改善したよ？
なんで正当に評価してくれないの？
彼奴のように、もっと評価されて、世界に寄与したと思われるような「国連」になりたかった。
でも、彼奴には敵わない。
それはわかっている。十分に。
俺は役を降りた後も彼奴のサポートをしてる。
一番長く彼奴と居て、一番彼奴のことをわかっているからこそわかる。
彼奴に敵うことも、彼奴と肩を並べることも、到底無理だと。
彼奴、苦労してるよ。
毎日揉める大国の仲介役をしたり、進まない会議をまとめようとしたり、大量の仕事をこなそうとしたり。
彼奴は毎日80年間忙しい仕事をやってきている。
1日たりとも休んだことはない。休んではいけない。
正直、見苦しいよ。可哀相。でも羨ましい。なんでだろう。
ずっと、彼奴は辛いはず。でも、俺も、辛かった。
矛盾した感情が入り混じっていた。80年間、大国に座を引きずり降ろされてからずっと。
嫌な奴だよな。本来こんな感情を持ってはいけないはず。
ましてやそれを本人にぶちまけるなんて。
……一回、心が限界に達して、言ってしまったんだ。
「…俺は、お前が羨ましいよ。それが辛い。」
ってね。おかしいよな。
でも、彼奴は
『私は貴方の総てを理解することは出来ません。しかし、私は貴方のことが好きですよ。』
って言ってくれた。
初めて肯定された気がした。
ずっと孤独感があった。
初めて彼奴の前で泣いた。いや、創設されてから泣いたことはなかった。
彼奴はやっぱ凄いよ。
コメント
1件
初コメ失礼しまぁぁぁす！うん、はい、もう、天才すぎません！？国盟と国連絡み初めて見たかもです！！最高です🫠(うっすいコメントですみません)
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ