テラーノベル
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朝目が覚める。太陽の光が自分の瞼に当たり、光はまるで朝を伝えるように輝いてる。女は重い腰を持ち上げ、愛しの布団への別れをすませ、朝ごはんを食べ始める。
「はぁぁーーーーーーーー」
大きな溜息が部屋に響いた。無駄に長い髪をクルクルと触りながら、何度も溜息を吐いている。枝毛がぴょんぴょんとまるで生きているかのように存在し、無くすためにはかなりの時間を費やすことが必要だろうと理解させられる。
「……働きたくねぇーーーー」
この女実は今日から仕事なのである。
女は昨日面倒くさくて入っていなかったお風呂に入り、軽く髪を溶かした。まだ髪は乱れているように見られるが女はこれで良いらしい。スーツを着て、朝支度を済ませていく。カバンには参考書類が乱雑に放り込まれており参考書類にはそれぞれ大量の付箋がされている。
「……………いってきます」
自分だけの家に響くように発声し、呼応が帰ってこないことに一抹の寂しさを抱えながら家を出た。家を出た直後耳にしたのは入学式を待ちわびていた少年少女たちの楽しそうな声であった。
「…私にもあんな時期があったんだよね…」
女はそんな中新しいことを楽しみにする心を持てずにいた。
「どいてどいてー!!!!!」
後ろから爆速の自転車が突っ込んできた。あまりにも急なことに驚き、睡眠不足の頭に痛みが走ってよろけてしまう。自転車の女がそれに気づいたからか心配そうに近づいてきた。ウルフカットに鋭い目、そして耳にはピアスを施している。寝不足の女はカツアゲだろうと思い、慌ててカバンから財布を出そうとした。
「すんませんでした!!!!自分の自転車のせいでお姉さんビックリさせちゃったみたいで…ほんとすんません!!!」
寝不足の女はもう何が何だか分からなくなり混乱して咄嗟に
「こちらこそお騒がせしてすいませんでした」
謝罪をした。新たな始まりの時期を迎え最初の他人とのコミュニケーションは謝罪。先が思いやられるスタートである。
そして、女はいざこざがありながらも働き口に着いた。天野雫(あまのしずく)高等学校。これから女はここの教員として上手くやって行けるのだろうか…!
コメント
1件
うわ、タイトルと本文のギャップに一気に引き込まれましたよ。「始まりの時期」って聞くと入学式とか希望を連想させられるのに、主人公は教員側なんですね。しかも初っ端から寝不足だの枝毛だの爆速自転車だの、なんかもう気持ちがすごく分かるというか……。「先が思いやられるスタート」って一文に、これからの波乱を予感させられました。主人公、どうやって天野雫高校でやっていくんだろう。続きが気になります!
#中学校
ゆあくん
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