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「――勝負は、どちらかが降参をするまで。それでは、始め!」
人払いした鍛錬場で、副団長のアレンが合図の声を上げた。
腕組みをしたヴァンが見守る中、細身の剣を持ったルクレシアは、重々しい広刃の大剣を持つジルベクト相手に超然と笑った。
「いつでもどうぞ、ジルベクト団長」
筋骨隆々とした大男であるジルベクトに対し、ルクレシアは華奢な子供のようだ。
武器だけではなく体格にも圧倒的な差があるというのに、ルクレシアは怖じ気づくどころか余裕を滲ませている。
「随分と怖い物知らずだな、ルクレシア嬢は」
そんなルクレシアの反応に侮られていると思ったのか……ジルベクトは面持ちをさらに硬化させ、ルクレシアを威嚇するように紫の瞳を剣呑に細めた。
だがルクレシアは一笑に付した。
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