間もなくして、警察がやって来た。
警察のうちの1人_ジョン警部が状況を説明してくれた。
ジョン警部は20代前半ぐらいだろうか、すごく若い。髪は少し明るめの茶髪だ。
俺は14歳だが、あまり変わらないように見える。
「遺体の損傷から見て、まず何回か強く顔を殴られたのだと思います。そして、胸に刺さっているナイフで何十回も全身を刺し、最後に胸を刺した…そう考えられます」
ジョン警部の話を聞きながら、お母様は何回も嗚咽していた。
俺も話を聞くのが、ものすごく辛かった。
そしてジョン警部は、
「これは確定と言っていいほど、他殺です。」
と言っていた。
……やっぱり…そうなんだ
誰がリアムお兄様を…?どうして、、
リアムお兄様は誰もが羨み、尊敬する人だった。
何で死んだのがリアムお兄様なんだ…
「俺が…俺が死ねばよかったのに…ッ」
思わず呟くと、横にいたルーカスお兄様が俺を抱きしめた。
「そんな事…言うな。お前まで死んだら、俺はどうしたらいいんだよッ」
気づいた時には、俺もルーカスお兄様も声を上げて泣いていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
泣き止んだ時、ドアが大きく放たれた。
「リアムが亡くなったって……本当ッ!?」
息を切らしながら入ってきたのは、リアムお兄様の婚約者_アイラさんだった。
アイラさんは辺りを見回して、リアムお兄様の遺体を見つけると、駆け寄って縋りついた。
「リアム…嘘でしょ…どうしてっ」
アイラさんの泣き声が響き渡る。
「ねぇリアム、返事をしてよ…!何で…何で私を置いていくの…!!」
誰も、アイラさんを慰めることはできなかった。
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