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夢を見ていた
そこは全体的に白くて、暖かくて
雲の上を歩いてるかのように柔らかい…とても心地のいい場所だった。
ゆっくり、その空間を楽しむように味わって前へ歩いて行く
数分…数十分……もしかしたら数時間かもしれない
長い長い空間をただひたすらに、まっすぐ歩いていくといつも誰かがいた
名前も知らないあったこともない他人
その人はいつも俯いていて心做しか泣いてるようにも見えた
黒髪ロングのどこか分からない学校のセーラー服を着ていて…
肌が真っ白で……
そんなどこにでも居そうな特徴しかない女の子だった
放っておくのも可哀想で、手を差し伸べなきゃいけない!って勝手に脳が働いて
いつも「どうしたの?」と声をかけて、手を差し伸べてしまう
その瞬間、女の子はゆっくりと私を見上げた
だけど
顔が黒く塗りつぶされていた。
そして差し伸べた私の手をとろうとしていた
そこで目が覚める。
ピピピッ……ピピピッ…
ガシャンッ!!!
「うるさい……」
「………また、見た」
何回目だろう。
あの子との夢を見るのは
もう片手では数え切れない
両手でもどうだか…
何回も、何回もあの世界には来ているのに
毎回始めてきたかのような感覚に陥る
この現象をなんて言うんだろう?
分からないからいいけど
「…………」
「起きよ」
シャコシャコ……と洗面台の前で音が鳴る
私の口にはミントの味が広がる
辛い。早く吐き出したい
歯磨きをしてる時に思うこと第1位
「なんで子供用にしなかったんだろう」
だってこの歳にもなって子供用使うのは恥ずかしいじゃない
まぁ家でしか使わないしいいけど
プライドが許さない!私もう15歳だよ?
「ぺっ!!!!」
あー辛い辛い
吐き出す時が1番嫌い
なんだろ、口の中に辛味成分だけが残ってる感じ……
泡のついた長いジョッキを洗う時に水を捨てると なぜか泡がジョッキの内側に引っ付くみたいな…!!!
あーーーもうわかんない!!!
……まぁ落ち着け
ひとまず顔を洗おう…
こんなんじゃ朝から老け顔ってバカにされる…
ただでさえ最近男子達のガキ度が上がってんのに…
まじあのクラスで恋愛できねー…
「……あ。」
チラッと鏡を見た
自分の顔をよーーく見てみると
「…クマ、できてる」
最近、あの夢で寝るのが怖くなったからだろうか
私だって1回とか2回なら怖さとかないけど
数十回続いたら怖くなるでしょ
あの女の子が誰かも分からないし
ましてや絶対存在してないし!!
バシャッ…
「うやッ?!鼻に入ったぁ…痛ぇ……」
何もかもがついてない
絶対あの夢のせいだ
あぁほんとにダメだ…ずっとイライラしてる
なんのヒントもない脱出ゲームしてる気分だ……
ゆっくり寝たい……
そう思ったのも何回目だろうか
もう数え切れないほど願っているような気がする。
「やべやべ遅刻する!!」
「行ってきます!!」
<行ってらっしゃ〜い
タッ タッ タッ…
「今日寒いなぁ…っ」
昨日に比べて今日は一段と冷える
上着を羽織るべきだった…
なんだぁ?今年も秋ないのか?
春夏冬まじ??
てかほんとに遅刻しちゃう…
のんびりご飯食べてる場合じゃなかったー!!!!
ちくしょーー!!
そんな事を考えてる時だった
『はぁっ、はぁ……!!』
『急がなきゃ…!』
私の横を、どこか見覚えのある女の子が通り過ぎた
びっくりして不意に止まってしまった
急がなきゃいけないのに
見覚えのあるあの子が気になって仕方なかった
どこかで見た事がある
でもどこで?
「……思い出せない…」
「でも、絶対…!」
「絶対に…どこかで……」
キーーーンコーーーーンカーーーンコーーーーン……
「?!?!?!?!」
「やばいこんな場合じゃない!!」
あの女の子に夢中になって、遅刻のことをすっかり忘れていた
大丈夫、まだ間に合う
チャイムがなってから5分間はいける
「走れぇぇえええ!!!!」
夢を見る
そこは暗くて、何も無くて、寒くて
ただ不気味な声が響いてる空間
今私が歩いているのか止まっているのかも分からない。
怖くて、怖くて仕方がない
耳を塞いでも聞こえてくるその声が怖い
どこかで聞こえる足音が怖い
ここはどこなの?
私は何をしているの?
怖い
怖い……
誰か…………
助けて…
そんな状況で、ひとつの声が聞こえてくる
「どうしたの?」と私に手を差し伸べていた
嬉しかった
自分勝手だけど、私を助けてくれるんだって思ってしまった。
ゆっくりと顔を上げて、その声が聞こえるほうを向いてみる
そこには、白く…クレオンのようなもので塗りつぶされた女の子がいた
茶髪のショートカットで、どこかの学校の制服を着ていた
そんな少女漫画に出てきそうな女の子がそこには立っていた
私は差し伸べてくれた手をとろうとする
そこで夢が覚める。
『…またあの夢だ』
もう何回目なんだろ
同じエンディングで、同じ人で
何もかもが変わらない夢がここ数日ずっと続いている
あの女の子は誰なんだろう?
なぜ私はあの空間で泣いていたんだろう
目覚めた瞬間から不思議な気持ちが続く
怖くも、気持ち悪くも、嬉しくもない
言葉に表せない気持ちが
『すぅーっ……はぁ…』
と深呼吸をした
『…起きよ』
シャコシャコ…と洗面台の前で音が鳴る
あれ?いつもより甘い。
ふと、使った歯磨き粉を見てみると…うっかり妹の物を使っていた
あぁ…これは言ったら怒られるやつだ…
ならば黙っておこう。バレなきゃ犯罪じゃない!という言葉もある
妹は絶賛反抗期で、色んなものに繊細だから怒ること間違いなし
成長だなぁ〜と思いながらも反省はしていない。仕方ないじゃんね
「♪〜」
口の中を綺麗にして、洗顔をする
だけど…なんだか今日はついていない
泡は出しすぎるし、目に入るし
歯磨き粉間違えるし(反省してない)
疲れているのだろうか
…そういえば、あの夢を見るようになってからやたらと疲れが溜まっている気がする
マッサージをしてもらっても治らなくて、にごり湯などの疲労解消効果があるものを使っても治らない
……あれ、にごり湯って疲労だっけ。肩こりだっけ?
まぁどっちも似たようなものか
「ん〜っ……ご飯なにかなぁ」
余計なことを考えてるうちに洗顔が終わった
今日の朝ごはんはなんだろう?とリビングへ向かう。
『やばぁ…時間あるからって寄り道してたら遅れそう!!』
遅刻だけは絶対にダメだ
なぜなら今日は全校集会
急がなくちゃ……
転ばないように気をつけながら走っていると、私と一緒で遅刻寸前の女の子が目の前から走ってきていた
……あれ、どこかで見たことあるような…?
そう思ったけど今は急がなくちゃいけない
また会えたらどこかで!…会う機会があるか分からないけど
『はぁっ、はぁ……!!』
『急がなきゃ…!』
息切れしてきた
まずい…耐えろ…耐えろ私!!
というかあの子…止まっちゃったけど大丈夫かな……?
わ、私どこか変だった?
えー…どうしよう!みんなに笑われちゃうかな……
でもそんなこと考えてる場合じゃないよね…
とにかく急がないと!!!
でも…
考えてる場合じゃないってわかってるけど…
あの子…
ほんとに…どこかで…
現実じゃない、どこか別の場所で何度もあった気がする
現実じゃない…夢……そう、夢で…!!
「どうしたの?」
『はっ、……』
あの子だ。
私を…助けてくれた女の子は
振り返るとその子はいなかった。
とてつもないチャンスを逃した
止まった途端、疲れが一気にきてしまい走れなくなってしまった
『はぁッ……は〜……』
『遅刻確定だ…』
まぁ、いっか
「坂道きついよおおおおお……ッ…」
「あーもうだめ…無理……」
誰もいない学校付近の坂道でしゃがむ
息切れが酷い
そりゃそうだよね…運動部にも入ってないし、休日もダラダラとしてるし…
体力つかないよね〜……
「…あの子……」
「うーん…?」
「うーーーーん…」
いくら考えても思い当たらない
でも既視感は山ほどある
誰だ、誰だ……?
黒髪ロングの…色白で…セーラー服で…
つり目で………
「…あ」
“ 黒髪ロングのどこか分からない学校のセーラー服を着ていて…
肌が真っ白で…
そんなどこにでも居そうな特徴しかない女の子だった… “
「あの子…だ……」
「あの女の子だ…」
「そうだ…夢で会った…!!!」
「なんで思い出せなかったんだろう…何回も夢で会ってたのに……!!」
「あぁあああぁぁぁあ…チャンス逃したぁぁあ……っ」
余計凹んでしまう
イライラが解消されるチャンスだった…
誰だ誰だって何回も考えたのに
もうほんとに……
最悪だ…。
お久しぶりです無名ですーー
なんか久々にノリで書いてみたよん
皆さん元気でしたかね、無名さんは気温の変化で体調崩しまくりだよ
てかもう10月入ったね〜あーーハロウィン!!
トリックオアトリートを言える友達をください。
前までは自分で仮装道具とか作って友達とみんなでワイワイしてたんだけどさ
もうなんか…今は……
悲しきモンスターみたいになっちゃってる…んだよね……
まぁでもそこそこ友達いるんですけどね
裏切りじゃないからね^^
そういえば雑談小説の方ずっと投稿してなかったんですけど、気分次第でまたやります
ちゃんとした小説も未完成の下書きだけが溜まっていくから…またなんか……はい……
求めてる人が欲しいよほんと!!
他の人の小説見て毎回思うもん!!
まぁ人気は付けるもんじゃなくて付くもんだからね、僕がなにか言えるもんじゃないからなんも言いませんけど。
欲張りませんよ!!えぇ!!!!
いつまでも受け身な僕が悪い!!!
これはガチ。ほんとにそう。
癖は治んないよねー困っちゃう困っちゃう
じゃあまたいつしかお会いしましょ
おつにーーだんごっ