フラッシュバック

フラッシュバック

この世であのときだけは二人きりだった。だから、良かった。

この世のすべて置き去りにしてもあなたといたかった。

透き通るような白い肌、艶やかな黒髪、目を縁取る長いまつ毛、凛としたその表情。

あなたが来ていた白衣が私にはウェディングドレスにみえた。

ねえ、他の人となんて絶対に付き合わないで

私のそばにいて、、あなたが別の人といるのは耐えられない。

私の隣以外で幸せになろうなんて思わないでよ

貴方のウェディングドレスをみていいのは私だけなんだよ

だから、あなたにこっそり近づいて貴方の身体を切り裂いて中にゆっくり手を忍ばせてみるね。貴方の体温ってこんなに温かかったんだね。

貴方の血が私の手に絡みつく。それを一滴残さずに舐めとるの。大好きだよ。

貴方の内臓がまだ、温かく鼓動をつたえる。

私はそれが堪らなく愛おしいから貴方のお腹に顔を埋めるの。

『あぁ、、幸せ』

これからの2人の未来に想いを馳せて