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Nakamuの固有魔法
身代物語は自身の作り出した作品のキャラクターを現実世界に呼び出すことができる
現在俺が作った作品は4つ
その中でもHOTEL PETRICHORという物語に出てくるベルマンを今回は呼び出すことにした
どこからともなく現れた本が空中に浮遊しながらペラペラとページをめくり、ピタリと止まる
本は徐々に光を帯び一瞬目の前が真っ白になる
nk「、、、ッ」
次に目を開けた時には目の前にベルマンが立っていて俺をじーっと見つめていた
nk「久しぶり」
ベルマン「えぇ、お久しぶりです」
「本日はどうなされたんですか?」
nk「雷を落とすことってできる?」
ベルマン「雷、、ですか?」
nk「うん、できればどでかいの」
「停電するレベルで」
ベルマン「出来ないことはないですが、魔力消費が激しいですよ、?」
nk「知ってる、だからお願い」
ベルマン「わ、、かりました」
俺の固有魔法で呼び出した人たちにはそれぞれ能力があり、今回呼び出したベルマンは水のないところに水を出すことができたり、
今の提案のように天気を操ることができる
nk「じゃあ、お願い」
ベルマン「いきますよ、 空の泣く街 」
鉄格子越しに見える空が次第に暗くなってゆく
雨がポツポツと降り始め
ゴロゴロ
プツッ
電気が消える
nk「ありがとう」
ベルマン「頑張ってくださいね」
ベルマンを本の中に戻し次に呼び出す人のページを開く
ピカッッ
暗闇に放たれる一瞬の光の後に声が聞こえる
??「、、、暗い」
nk「ごめん、停電させたから、、」
??「何をすればいいんですか、?」
nk「君の持つイエローステッキで俺と警備員の位置を入れ替えてほしい」
ピエロ「、、、近くに対象がいないと」
nk「今から呼ぶから範囲に入ったら使って」
ピエロ「はい、」
nk「あの〜⁉︎すいませ〜ん!」
、、、
警備員「なんだ、?」
nk「今、、!」
シュンッ
警備員「、、、!?」
ピエロを本の中に戻し
俺は暗い暗い地下牢の階段を駆け上がった
DAYDREAM CIRCUSに登場するピエロの彼の能力は、様々な効果を持つ3つのステッキを使うことができる、紋章を設置しなくても入れ替えることができるのだが、事前に設置していた方が魔力消費は少なく済む
暗い、暗い、、、
ガンッ
nk「いたッ、、、」
足元が見えないせいで、何かに足をぶつけてしまった
はしらなきゃ、にげなきゃ、
はやく、きりやんのもとに行かなきゃ、、、
俺なら大丈夫
こんな国捨ててやる
きりやんと一緒なら、、、なんでもいい
どんなに辛くても、彼と一緒なら
nk「はぁ、っはぁッ、、、」
暗い暗い街をふらつきながら走り
ついに家に帰ることができた
ガチャッ
nk「、、、ッ⁉︎」
目の前には血を吐いて倒れている俺の大切な**パートナー**が居た
nk「きりやん、ッ⁉︎大丈夫、、、⁉︎」
kr「ッ、、、」
ゆっくりと目を開け俺を見つめるきりやん
kr「な、かむ、ッ、、、?」
nk「無理して、喋らないで、、、!」
今回の結界の解除はきりやんにとっての身体への負担が大きかった
俺も一気に固有魔法で2人も呼び出したため今立って声を出していることも奇跡みたいな状態だ
でも、きっと俺らはすぐに特定されて
捕まり処刑されるだろう
早く逃げなくてはいけないのに
体力も魔力も底をついてしまっている
ここで終わりなのか、、、?
嫌だ、きんときやBroooockとの約束は?
信じて待っているのに
裏切るのか、、、?
なにか、何かないのか、⁉︎
一瞬で魔力を回復する何かが、、、
kr「なか、、む、」
nk「きりやん、どうしたの、⁉︎」
俺の首元を掴んで引き寄せる彼
チュッ♡
nk「、、、!?」
きりやんの口から俺の体内へと 流れてくる魔力
その手があったか、、、
自身の持つ魔力を他者へ移す方法は二つある
一つは魔力移動の魔法を使うこと
そしてもう一つが、今きりやんが行った口から移動させる方法
きりやんは寝て少し回復した魔力を俺に全て移し目をゆっくりと閉じた
nk「ありがとう、、きりやん」
無駄にするわけにはいかない
きりやんのおかげで、少しだが歩けるようになった
よろめく足で家を出て急いで森へ向かう
kn視点
br「あ、来たよ⁉︎きんさん、、!!」
Broooockが俺に言った
よく見ると、息を切らし金髪の彼をおぶってふらふらと歩いてくるNakamuがいた
今にも倒れてしまいそうな彼にBroooockは近づき肩を貸した
Broooockにもたれかかるようにして歩いてくるNakamuの状態から見るに、魔導者を燃やすことは出来たものの、魔力消費が激しくて2人とも体力も魔力もほぼ0といったところだろうか、
ドサッ
安全だと気がついて 倒れこむとNakamuはすぐに眠ってしまった
kn「お疲れ様、、、」
そう言って俺とBroooockは彼らに回復魔法を使った
nk視点
身体中が痛い
動くことすらできない
遠くに人影がうっすらと浮かび上がる
俺より少し高い背丈、 金髪天パの彼
後ろからでもわかる
nk「きり、、やん、」
聞こえるはずもないか細い声
nk「き、、きりやんっ‼︎」
ゆっくりと後ろを振り返る彼
kr「、、、」
だが、すぐに前を向いて俺とは真逆の方向へ進んでいってっしまった
nk「きりやん、⁉︎ねぇ、待ってよ、!!」
嘘だ、きりやんはこんなことしない
いつも俺のことを気にかけてくれて
一緒にふざけたり、ツッコんでくれたりして
優しい優しい世界で1人だけの
俺の大事なパートナーなのに、、、
nk「置いていかないでよ、、」
「1人に、しな いで、、、ッ」
怖い怖い怖い怖い
ごめ、、ん、、なさ、、、ぃ
kr視点
痛い
力が入らない
魔力も体力も全部Nakamuに移したからか、、
ちゃんと、森まで行けたのかな、、、
kr「あれ、、?」
目の前には、下を向いて座り込んでいるNakamuが居た
肩を震わせ、鼻を啜っているような音も聞こえる
kr「Nakamu⁉︎大丈夫、、⁉︎」
すぐに俺もしゃがみNakamuの背中をさする
俺の言葉になんの反応も示さずに泣き続けるNakamu
kr「何か嫌なことでもあった⁉︎任務失敗したの?顔ばれちゃった、? 」
「そんなことどうでもいいよ、?Nakamuが無事でいてくれたらそれでいいから!」
nk「ごめんなさ、ぃ、、ごめ、んなさぃッ」
kr「大丈夫、大丈夫だから」ギュッ
呼びかけに答えず どんどん震えが強くなるNakamu
nk「ゆるして、ッ おいてかないで、、、 きりやん 」
kr「え、、?」
今確かにNakamuは俺の名前を言った
置いてかないでと言った
わからない
俺がNakamuを置いていくわけがないのに
なんで、?
nk視点
nk「ッ、、、!!」ガバッ
勢いよく起き上がる
体が痛くてたまらない
辺りを見るときんときが驚いた顔で俺を見ていた
kn「まだ、完全に回復はしてないから走ったりはしないでね」
nk「ぁ、、うん、 ありがとう、、」
良かった、ちゃんと森に辿り着けたんだ、、、
必死すぎてほぼ記憶ないんだよな
nk「ぁ、ッ!きりやんは、ッ⁉︎」
kn「Broooockと話してるよ」
nk「良かった、、、」
kn「会う、?」
nk「うん、」
そう言うときんときは俺をおんぶして運んでくれた
kr視点
kr「ん、、っ」
目が覚めるとあたりには木々が生えていた
さっきのは、夢だったのか、?
Nakamuは、?
分からないことが多すぎて頭が痛くなる
br「あ、おきたぁ〜?」
声をかけてきたのは獣族のBroooockと名乗る人
br「まだ、治りきってないから激しい運動は避けてね〜?」
kr「え、ぁ、うん、分かった」
br「あ、きんさん!そっちは起きた?」
kn「まだ、、、ずっとうなされてる」
こちらに歩いてくるのは確かきんときだったよな、?
kr「Nakamuは、無事なの、⁉︎」
kn「安心して、回復魔法使ったから命に別状はないはず」
kr「良かった、、、」
そういうと彼は戻っていってしまった
きっとNakamuの様子を見に行くのだろう
br「それで、?どうなったの?」
尻尾をブンブンと振りながら聞いてくる彼
kr「わからない」
br「え、?」
kr「俺はずっと家にいたから、」
br「じゃあ、なんで魔力がゼロなの、?」
kr「固有能力を使ったから」
彼の尻尾の動きが止まる
br「なるほどね、」
「ちなみにどんな能力、?」
kn「教える訳ないだろ、」
br「これから僕たちは仲間なんだよ?」
「教えてくれたら僕も教えるから!」
仲間、、、
確かにそうだな、
kr「俺の固有能力は神の遊戯この世界全ての魔法・電波を操れる」
br「え、すご⁉︎」
kr「教えたんだからお前も教えろよ」
br「僕はね〜」
そう言って彼は人差し指をピンと立てオレに向けた
br「ばんっ!」
俺の身体が後ろによろめき
ドサッと地面に倒れ込んだ