テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「元貴……。身体平気?」
「涼ちゃん、ごめんね。」
君の顔真っ赤じゃないか。目元は腫れてるし隈もやばいし。ごめんね悲しませて。
でもかなしいのは俺だけでいいんだ。
「泣かないでよ涼架。」
「……//。元貴好きだよ。」
「愛してるよ。涼架。」
あぁ愛してる、こんなに愛してるのに神様は僕には味方をしない。
「う”っ……。」
「元貴っ!?」
「だいじょぅっ…………。うあ”っ。」
「ナースコール……!」
「やだっ……押したら涼架と離れちゃう。」
「でも死んじゃやだよっ……。」
「大丈夫……僕はまだ死なないから。」
「でもっ……。」
「涼架……目を見て…。ほら……まだ生きてる。」
「元貴っ……。やだよ……ひとりにしないでよ。」
「涼架は1人でもちゃんとやれるよ。なんたって僕が直感選んだ可愛い子だから。」
「……//元貴。こっち向いて?」
「ん?」
ちゅっ
「んっ……。りょかっ」
「にへへ……。」
「あと5日間満喫したいな。」
「元貴!明日二人で最後どこかへ行かない?」
「そうしようか……笑」
「準備は僕がやるよ!元貴待っててね!」
君の笑顔はライブに咲く1輪の花。
好きなんだ。君の笑顔が。だから壊したくない。
「う”っ……あがっぅ!……ぐるじっ」
「大森さん!」
「院長……!」
「……少しおさまりましたね。」
「あまり無理しすぎないように……。」
僕は涼架と生きるんだ。……生きるんだ。
結婚して、幸せになって。いつかは孤児院から子供を選んで。家族になって。旅行に行って。家では「ご飯だよ〜!」って涼架が言ってて。少ししょっぱいけど美味しくて。
「美味しいねっ」て笑いあって。
なのに……なのに!僕は死ぬんだ。
嫌だよ。
まだ結婚指輪も渡せていないのに。