テラーノベル
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「俺、見たんだよ」
アメリカさんが、少し泣きそうな顔でそう言った。
「見たって、何をですか?」
「日本のこと」
「日本?」
急に笑えるような冗談を言うものだから、その時のぼくは笑いが止まらなくなってしまって。
「ほら、冗談なんかじゃねぇよ。ついてこい」
この時になって気づいた。
アメリカさんの言ってることは嘘なんかじゃないって。
日本が死んでから、何年経ったっけ。5、6年かな
その時の日本は虐められてて、
苦しそうで、
でも微笑んでいて。
ぼくはそれが怖かった。
「なんで虐められているのに笑えるの?」
「どうして自分より他人を優先するの?」
そんな事ばっか考えてたっけ。
ぼくは日本が死んだ時、小学6年生だった。
けどもう18歳になったよ。
時の流れって短いようで長かった気がする。
日本がいなかったから長く感じたのかな。
「着いたぞ。ここだ」
目の前に広がるのは、少し荒れている綺麗な海。
もう季節じゃないのに、ここに何があると言うのだろう。
「おーい日本、出てこーい」
アメリカさんが海に向かって叫ぶ。
それを見つめるぼく。
傍から見れば不審者だ。
その時
「、、、、なんですか、アメリカさん」
「日本、いきなり来てごめんな。今日はー」
びっくりして声が出ない。
だって、本当に生きてると思わなかったから。
日本の顔に視線を移す。
アメリカさんと話す日本の顔は、少し不機嫌そうで、ほんのちょっと楽しそうだった。
「パラオ!こっちおいで。」
懐かしい声に呼ばれた気がして、自然と足が動く。
「日本ッ!」
「、、、、おっと、ストップ」
日本に抱きつこうとした時、アメリカさんに止められた。
「パラオ、日本の体を見てみろ」
ちょっと恥ずかしいけれど、日本の体を見てみる。
ー水に濡れて輝く尾びれとウロコ
そう、日本は人魚に生まれ変わっていたのだ。
なんで海から上半身しか出さないのかふしぎだったけど、人魚だからなのか。
そう考えると納得がいく。
「パラオは高校3年生?」
「そうだよ。」
「アルバイトとかはしてるの? 」
「してないよ。」
「そうなの?どうして?」
「うーん、、、、勉強との両立が難しいからかな。」
「あー確かに、分かるよ。」
「日本は、海で暮らすの楽しい?」
「楽しいよ。勉強しなくて良くなったし。」
「そっかー、、、、ぼく、日本ともう遊べないの?」
「そうだねぇ、、、、、遊べると思うよ海に来れば。」
「でも海開きまで待たないとだよ?」
「あははっ!確かに!」
アメリカ視点
パラオと日本が楽しそうに話している。
パラオ、日本が死んでからすっげぇ泣きそうな顔してたから、本当に良かった。
日本と会わせて不機嫌になったらどうしようって、ヒヤヒヤしてたんだぞ?俺。
あーッ、体力3年分使った気分だ。
日本視点
今、私の目の前にはパラオがいる。
ー可愛くて、いつでも私の後ろをくっついて来て、素直で目上の人に対しての言葉使いもしっかりしてる。
私が死んだ後、どうしてたのかな。
またいろいろお話したいな。
どうも主です
この物語は1〜3話で完結する短編小説です。
文章ごっちゃごちゃでごめんなさい。
コメント
6件
行空けたはずなんですけどなんか空いてませんでした。
わああ〜っ、もうこのエピソード沁みました…😭💕 タイトルからしてエモすぎる!!「水に濡れて輝く君」って、もう人魚になった日本くんのことだよね…?🥺 パラオくんが再会したときの「日本ッ!」って呼ぶシーン、胸ぎゅってなったよ…小学生の頃に亡くした相手がまさか人魚になって現れるなんて、切なさとときめきが同時に来る…! アメリカさんの「体力3年分使った」っていうのも愛おしいし、1話目からもう続きが気になりすぎるんだけど?! 短編とのことだから大事に読みたい📖✨