今日も朝練のため早めに家を出た
確かに出たのだ
それなのに…
?「チッ…どこに目つけて歩いてんだテメェ」
保科「ここや!ここ!見えとらんのか!」
?「そんな開いてるか閉じてるかもわかんねぇ様な細目だからぶつかんだよ!」
保科「細目は関係ないわ!」
何がどうなったら不良と言い争うことになるのだろうか…
いや…無視すればよかっただけの話なのだが
何故か言い返してしまった
これぞまさしく『売り言葉に買い言葉』である
保科「ほんまに最悪や!」
?「それはこっちのセリフだ!そっちがぶつかっておいて謝りもしないとは!」
保科「そら、すんませんね!」
?「なんでお前が怒ってるんだ!」
保科「ぶつかっただけでそないしょーもない喧嘩売るからや!」
?「しょーもないとはなんだ!ぶつかったら謝るなんて常識だろ!」
保科「あんなみたいな人に常識なんて語られた無いわ!」
?「なんだと!?」
まさかこんな時間から不良と言い争うことになるとは思わなかった
しかも不良のくせに常識を語ってくる
確かにぶつかったのはこっちだし悪いとは思う がそっちだって避けるとかできたはず…
保科「そっちこそ避ければええものを、何ぶつかっとんねん!」
?「責任転嫁すんな!」
ああ言えばこう言う
互いに1歩も譲る気配がしない
保科「最悪や…なんで朝からこげな言い争いせなあかんねん!」
?「知るか!こっちだってしたくてしてるわけじゃねぇよ!」
保科「くそ!あんたのせいで朝練間に合わんし!このままやと遅刻するわ…あんたもはよ学校行けや!」
?「うるせぇ腐れおカッパ!テメェに言われる筋合いはねぇ!」
まさかの不良との出会いでいつもよりも学校に着くのが遅れそうだ
見たところ制服を着てたし同じ学生の様だった
まさかこの後また出会うことになるなんて露知らず学校へ走るのだった
保科「も〜朝練は参加出来んし登校時間もギリやし最悪や!」
遅刻じゃないしても今日は最悪と言える登校だったと言えるだろう
しかし
それはまだ始まったばかりなのだ
今はまだそんなことを知らずに学校へ向かって全力疾走している
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