テラーノベル
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アリス「待ってください、ノワールデデデ…いえ、ゾラ!」
ノワールデデデ「…」
チャリオットに乗るアリスがウィリーバイクに乗り込むノワールデデデに声を掛ける。が、ノワールデデデは頑なに振り向かない。
ケイ「私達は知っています…ゾラ、あなたがここまで何をしてきたのか、何が目的なのか。ギャラクティック・ノヴァの企みや、望まぬ形で夢がかなったことも」
アリス「アリスは、勇者です……勇者は、困っている人を見捨てません。ゾラが一人で抱え込むことでは有りません、アリス達に手伝わせてください!」
ノワールデデデ「……」
チャリオットに乗るアリスの背後に乗っているケイもノワールデデデに声を掛ける、しかしノワールデデデはそれでも反応しない。そして
ゴォー…
アリス「ああ!?待ってください!!」
ケイ「アリス、ゾラを追いかけますよ!」
ノワールデデデが乗ったウィリーバイクが勢いよく、目測約時速60km/h程で発進する。アリスとケイの乗るチャリオットも、チャージダッシュで勢いよく走り出し、ウィリーバイクを追いかける。ノワールデデデ、アリスとケイ、正真正銘最後のレースが始まった
アリスとケイがノワールデデデとのファイナルレースに無事勝利し、ギガンテスを貫き破壊した後…
ノワールデデデ「……」
アリス「ゾラ!」
ギガンテスの残骸を下目に崖上から空を眺める、ノワールデデデ。彼のもとに、アリスとケイがやって来る。
アリス「ラスボスは、アリス達が無事に倒しました!」
ケイ「アレが壊された今、行く宛がないんでしょう。それなら私達とミレニアムサイエンススクールまで来てください」
アリス「そうです!きっと事情を説明すれば、受け入れてもらえます!ハッピーエンドです!」
ノワールデデデ「……」
アリス「どうですか、ゾラ…?」
アリスとケイの提案を聞いたノワールデデデ。しかし「ごめんなさい」その一言の直後、ノワールデデデの明るく輝く水色の瞳が”消灯”する。
ケイ「…ゾラの様子が、おかしいです」
アリス「………!?」
ケイが「様子がおかしい」と指摘した直後、ノワールデデデの体が崩壊し始め、黒い塵となり風とともに遥か彼方へ消えていく。
アリス「っ、ゾラ!?なんで、体が消えていくんですか…!?」
ケイ「……そういう、ことでしたか…」
アリス「ケイ、なにかわかったんですか…?」
ケイが何かを理解した。それに対しアリスはすぐに問う。
ケイ「私達が破壊した”ギガンテス”……あれはゾラそのものだったんです。つまり、ギガンテスを破壊した今…」
盲点だった。ケイの言う通りギガンテスはゾラそのもの。そして、ノワールデデデはゾラの写し身。
アリス「そんな………嫌ですっ!アリス、認めたくありません!!」
つまり、ゾラの命は、アリスとケイが奪ったのだ。そうしてる間にも、ノワールデデデは形を崩していく…そして、崩壊が終わり、ウィリーバイクだけが残った。
アリス「……ゾラ………アリスは…アリスは、勇者失格です…」
ケイ「…何故、あなたが消えないといけないのですか…」
アリスが地に膝をつき、ケイが立ったまま俯きポロポロと涙を零す。
そんな地上を横目に、遥か宇宙に留まっていたギャラクティック・ノヴァが、計画は失敗したと確認したのか、方向を変えどこかへ飛び去っていく。
幸せの裏には、必ず誰かが犠牲になる。キヴォトスとは…世界とは、そういうものである。
コメント
9件
これが櫻井クオリティー…残酷だぁ
ザマス:これは……バッドエンドに近いものか。