獄都事変 斬島総受け BL
[休暇の日]
執務室にて斬島、佐疫、平腹、田噛、木舌、谷裂は肋角に集められていた
谷裂「肋角さん、何の御用でしょうか? 」
肋角「お前達、最近休んでいないだろう」
斬島「…休みがなくとも働きます 」
獄卒の中でも生真面目な性格をしている斬島は休みなどいらないと答えただが一番疲れているのは斬島だ目の下に隈が見える
肋角「お前はもう少し自覚しろ」
斬島「すいません」
肋角「1週間の休暇をお前達にやろう 」
全員「了解」
肋角「だが羽目を外しすぎないようにな」
全員「はい」
解散した後戸惑っている様子だが皆それぞれ散らばり始めた
佐疫視点
肋角さんから1週間の休暇が命じられたがいきなりだったものだからなにをすればいいのか彷徨っていた。
廊下を歩いていき着いたのは談話室だ窓際にはピアノが置いてある。何もする事が無いのなら、と鍵盤に手を掛ける少し埃を被っていたそれを綺麗にして、椅子に腰掛ける。昔は災藤さんに教わっていた。「懐かしいな」と思いながらも、褒めてもらった曲を一音一音優しく弾く自然と体が安らぐ休暇をくれた肋角さんに感謝します
、、
ピアノを弾いていると窓から差し込む光が夕暮れ色に染まっているのに気が付いた、夕食を取るために食堂に移動する
平腹視点
休暇つっても何すればいいんだ?
平腹「あ!田噛〜!」
田噛「チッ、何だ平腹」
平腹「俺何すればいい」
田噛「そんなもん自分で考えろ」
平腹「え〜」
考えろつっても分かんねぇよ、、ん〜
平腹「…寝る!」
田噛「じゃあそうすればいいだろ」
そういい田噛は颯爽と自室に戻る何処行くんだ?
平腹「なあなあ田噛は何処行くんだ」
田噛「…部屋で寝る」
平腹「へ〜」
何処行って寝よっかな〜、俺の部屋でいっか、、
、、
窓から差し込む光が眩しく目が覚める
平腹「ウゥ……!もう夕方か!」
蹴伸びをして食堂へ向かう
谷裂視点
休暇をもらったが鍛錬をする体が鈍る。体を休める事も大事だがそれ以上に弱くなるのは意味がない
鍛錬場に向かう、得物を構え素振りをする体を十分に鍛える、休憩を挟みながらこの休暇を体を鍛えることに専念した。
時計が夕方の時刻を指すころ、鍛錬を止め食堂に向かう遅れてはいけない
木舌視点
せっかくの休暇を無駄にするわけにはいかないと、自分の部屋へ移動する、
俺の楽しみや好きなことは酒だ、酒に溺れてもいい、美味しいつまみと一緒に呑むさけは最高だ地獄といえど娯楽がないわけではない、俺はこのときを楽しみに仕事をしているこれだけが理由な訳では無いが、、ビールや焼酎と色々な酒に手を出し呑むペースも早かったため気持ちよくなって早々に眠った
目が覚めると時計は夕食の時刻を指していたまだ少し酔っているような気がするが重たい体を起こし食堂へ足を運ぶ
食堂にはほぼ全員が揃っていた
木舌「あれ?遅かったかな」
佐疫「いや僕達が早かっただけだよ」
木舌「じゃあ俺で全員かな?」
田噛「いやまだ斬島が来てねぇ」
佐疫「斬島にしては珍しいね」
谷裂「全く腑抜けているのかあいつは」
平腹「探してみようぜ!」
木舌「そうだね」
平腹の提案で斬島を探すことにした
NO視点
斬島を捜索することになったが中の何処を捜しても居らず皆困惑している
平腹「何処にもいねぇ」
佐疫「本当どこにいったんだろう」
少しみな考えてから田噛が言葉を発する
田噛「中にいねぇってことは外に居るんだろここにも中庭はある」
木舌「そうだね中庭に行ってみようか」
中庭に向かい歩を進める先頭に立っていた佐疫が止まったと思ったら目を見開き立っている視線の先にいたのは斬島だ皆斬島を見るなり固まっている
中庭の木の下で小さい寝息をたてて眠っている斬島は夕暮れの暖かい光に照らされている普段帽子に隠れて見えづらいがきめ細かい白い肌に長い睫毛、風に靡く蒼く黒い髪…斬島は少し身動ぎをして目をゆっくり開けるそのときに見えた蒼く深い海のように惹き込まれる瞳が現れる
「綺麗だ」
そう言ったのは誰だろうか
斬島「?…どうした」
斬島が言葉を発してやっと地に足がついたような感覚だった
谷裂「お前…」
全員が同じ思いを抱いている
「好きだ」
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