呪霊降濁

1月15日、世界各地で繰り広げられる呪術師ゲームの中で、新たな強敵が現れる。毛巻は、中国に伝わる犬神使いの術師であり、古代からの強力な呪術を使う伝説の人物だ。

毛巻:「私は古代中国の犬神使い、毛巻だ。お前の呪力がどれほどのものか、試させてもらおう。」

彼の操る犬神は、霊的な存在ではない。強力な呪術を身にまとった犬神たちは、現代の技術では到底対抗できないほどの戦闘力を持っている。景井は、この恐るべき力を持つ相手にどう立ち向かうのか。

毛巻の犬神たちは、呪術で強化された巨大な獣として、戦場に現れた。景井は冷静に状況を見極めながらも、犬神たちの力に圧倒される。

景井:「こいつら、ただの召喚獣じゃないな…。呪力で直接強化されているのか？」

犬神たちは凄まじいスピードで景井に襲いかかり、その牙と爪で攻撃を繰り出す。毛巻は笑みを浮かべながらその光景を見つめる。

毛巻:「犬神の力を侮るなよ、景井よ。この力は千年の歴史に裏打ちされたものだ。」

しかし、景井も黙ってはいなかった。彼は自身の呪術で周囲の大気を操作し、攻撃の隙を見つけようとする。景井の得意とする呪力の操作によって、風が激しく渦巻き、犬神たちの動きを封じようと試みる。

景井:「呪力を風に乗せて、動きを封じる…これでどうだ！」

犬神たちは一瞬動きを鈍らせたが、毛巻のさらなる呪術によって再び動き出す。景井は苦戦しながらも、その目に宿る決意は揺るがない。

毛巻は景井を侮ることなく、次々と犬神を呼び出して戦闘を続ける。さらに、彼の犬神使いの術は、呪力を食らうことでどんどん強化される特性を持っていた。

毛巻:「呪力を使えば使うほど、我が犬神は強くなるのだ。お前の技が増すほどに、敗北への道が近づく。」

毛巻の言葉に警戒しつつも、景井は反撃のチャンスをうかがう。景井は自らの呪力を極限まで抑え、最小限の力で毛巻に対抗しようとする。

景井は、これまでの戦いで培ってきた知恵と経験を活かし、最終的な反撃に出る。彼は、毛巻が呪力を使えば使うほど自らの力を強化できることを逆手に取り、巧妙な罠を仕掛ける。

景井:「呪力が増すほど強くなる？ならば、その力を逆に利用させてもらう！」

景井は自らの呪力を一時的に封じ、毛巻の犬神たちに呪力を吸収させないようにすることで、その攻撃を無力化する作戦に出た。この戦略により、犬神たちの攻撃力が一気に落ちる。

毛巻は景井の反撃に驚き、予想外の展開に焦りを見せるが、すでに遅かった。犬神たちが弱体化し、景井の反撃によって次々と倒されていく。

毛巻:「そんな馬鹿な…犬神が、これほどまでに！」

景井は毛巻に対して最後の一撃を繰り出し、激しい戦いがついに終結する。

景井:「お前の時代は終わった、毛巻。これが現代の呪術師の力だ。」