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教室の窓から柔らかい光が差し込む。
雷は無表情のまま机に向かい、ノートを広げている。
ショートヘアが少し揺れるだけで、声も動作も最小限。
周囲では、クラスメイトたちが談笑している。
尾白「雷って、昼休みもあんまり話さないよね」
八百万「けれど、いつも周りをよく見てるのはわかりますわ。」
雷は顔を上げず、ただ淡々とノートに目を落とす。
誰かが声をかけても、軽く視線を向けるか、うなずくだけ。
笑顔も驚きも喜びも、表には出さない。
放課後、校庭で個性の練習が始まる。
少人数でのターゲット演習。雷は無表情で準備を整え、静かに周囲を観察する。
「零静電、狙い撃ち……」
心の中で呟き、掌に電流を宿す。
ターゲットに正確に当てる動作も、表情には全く変化なし。
勝利を確信した瞬間だけ、ほんの一瞬口元が緩むだけだ。
その姿を見たクラスメイトたちは、言葉には出さずとも感嘆する。
無表情で無愛想、だけど常に状況を把握し、正確に行動する――
雷という存在は、学校の日常においても、圧倒的な存在感を放っていた。