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―「ありす!同じクラスだね!今年もよろしくねー!」
わたし、花美 ありす。
わたしに話しかけてくれたのは、
中学校からのお友達の、 早乙女 愛詩。
キラキラのブラウンレッドの髪は、
ボブヘアで、ベイビーブルーのような、
少しくすんだ水色の瞳の女の子。
「あいし、こちらこそよろしくね!」
「うーん、やっぱり ありすは かわいいなぁ!」
「えへへ、ありがとう!あいしも とってもかわいいよ!」
「あたしは かわいくないよっ!でもありがとっ!」
あいしは、いつも わたしを褒めてくれるの。
あいし、とってもかわいいんだから、
もっと自分に自信を持ったらいいのにぃ。
くりくりで、ぱっちりおめめに、
きれいな忘れ鼻。
いつも上がっている口角。
こんなに完璧な子、他にいるの?
といつも思う。
ガラッ
教室の扉が開いた。
入ってきたのは、若い男性だった。
「席に座ってください」
もしかして、先生かな?
「ありす、またあとでね!」
「うん、またあとでねっ!」
みんなが席についた。
「はい、では自己紹介します。
僕の名前 は、鈴寺 優里です。
趣味はゲームと睡眠です。
あ、インドア派です。
よろしくお願いします」
「はは!先生固すぎ!」
「先生、仲良くしよー!」
「好きなゲームなにー?」
「睡眠だって!ウチと一緒!」
「先生!俺もインドア派!」
みんな、フレンドリーだなぁ。
「ふふっ、みんな元気ですね!
確かに、ちょっと固すぎたかも
しれませんね!先生も元気にいきます!」
「ちょっとどころか、
めっちゃ固かったけどなー!」
あはは、たしかにすごく固かったね!
先生も笑顔になってる!
「じゃあ、そろそろ入学式の説明しますね!
質問は後ほど受け付けまーす。
では早速、体育館へ移動します。
廊下で二列に並んでください!」
わたしたちは、体育館へ移動した。
入学式が終わり、 先生への質問も終わった。
先生は、思ったより明るい人だったよ!
「今日はここまでです。
各自で下校してください!
気をつけてください!」
急いで 帰る準備をしよう。
「ありすー!一緒に帰ろっ」
「うん!」
わたしは、あいしと一緒に帰ることになった。
「やっぱり花園学園、体育館もきれいだったねー!」
あいしが言った。
校舎も綺麗だもんね。
「ねっ!そういえば、中庭もちょっとだけ見たんだけど、すごく綺麗だったよ」
「そうなんだ!中庭って噴水あるらしいね?噴水あった?」
「あったよ!ベンチもあったし、休み時間は中庭で過ごせるのかな?」
中庭には、桜も咲いていたし、
スケッチとかしたいなぁ…
日もよく当たっていたから、 きっと暖かいよ。
「あ、もうすぐ家だ」
もうすぐであいしの家に到着する。
何度か、あいしのお家に
お邪魔させてもらったけど、すごく綺麗だったの!
「もうここまで来たんだ!早いね」
「うん!ありすと話すの楽しいから、あっという間だったよー」
「あはは!ありすも、あいしと話すの楽しいよ!」
「ありがとう!じゃあね!」
「また明日っ!」
そう言って、わたしたちは別れた。
わたしの家も、もうすぐ。
「ただいま」
今日はお昼に終わったから、
お家でご飯を食べるよ。
花美家は潔癖症だから、帰ってすぐに
着替えないといけないの。
着替えて、手を洗ったら、
ご飯の準備をするよ。
今日のメニューはサンドイッチ。
わたしは、ジャムサンドイッチが好き!
ブルーベリージャムと苺ジャムが 特に好きなの!
コーンポタージュも作るよ。
……完成!
うわぁ、美味しそう!
早速食べよう!
勉強していたら、
もう夕方になっちゃった。
そろそろご飯の準備をして、
お風呂に入って、寝よっと。
朝、今日 僕は一人で登校している。
僕、神笑 桃輝。
本屋さんに寄りたくて、
一人で登校しているんだ。
今日は、僕の読んでいる小説の
新刊の発売日なんだ。
本屋さんに入ると、
なんだかどこかで匂ったことが
あるような香りがした。
…あ、ミュゲの香りだ。
もしかして、あの子がいる…?
昨日も学校でミュゲの香りがしたし、
可能性は、なくはないと思う。
探してみようかな?
って、それじゃストーカーになっちゃうか……
…じゃなくてっ、早く本を探さなくちゃ。
……………会いたいな。