一覧ページ

大人になってからでも________❤︎♡❤︎

第3話 - 第3話　彼女side 1

2025年06月30日

#sxxn

chitose

日曜日公開するの忘れてました！💦ごめんなさい

彼女side 1

彼氏が帰ってこない。

彼は今日合コンに行った。俺が居るのにも関わらず。数合わせ、らしい。

これで門限守らずに遅くに帰ってきたら殺してやる。

ちなみに門限は夜の9時。

そして今は夜の9時8分。帰ってこない。

俺も、部屋の片付けなり家事なりなんだりしてたら、連絡が遅くなってしまった。

送ってすぐに既読がついた。…のはいいのだが、返信がない。見ただけ？既読がつくまでに少し時間があったから、スマホが開きっぱなしってことはなさそう。

GPSを確認すると、家路をずれた道を進んでいる。そこの電波が悪くて、どんな道かわからない。小さい範囲をうろうろして、近くに人がいることはわかった。

時刻は10時前。彼は本当に何をやっているのだろうか。

それから少しして、家事も片付けも全部終わったし、と思ってスマホを開き、彼につけたGPSの動きを確認する。さっきよりは電波の届くところにいるらしく、マップに地図が表示される。線路に沿って動き続けてる…

電車？どこに向かってるんだろう。ずーっと

ずっと見ていると、40分ほどの時が過ぎ、

動きは線路から外れて、都市部に出た。

夜も明るくて、俺や彼が少し嫌がる場所。

のはずなのに、なんでわざわざそんなところに行くのか。浮気？酔って連れられてる？でもあの人は酒豪だから酔いにくいはずだし…

そう考えていると、また電波の悪い路地裏のようなところに入った。地図は表示されず、位置も止まったり動いたりを繰り返したので、別のマップを開いてそこを選択したが、

どんな場所か見ることができない。とりあえず、監視しておくことにした。

どれだけたっても返ってこない返信。

一通目から着かない既読。

心配と妬み恨み、そしてまた別の意味の心配が込み上げてくる。俺は何時間、スマホ越しに彼を睨んで見つめているだろう。

帰って来たらどうするか考えながら見とかないと…

あれこれ考えていると、彼のGPSはまた大通りに出て、駅の方へ向かった。少し止まった彼に、不意に焦らされている気がする。

GPSの現在地は、また線路をなぞって動き出した。その線路はさっきとは違って家路を沿っていて、帰ってくると確定したわけではないが、彼の意思で行動していることはわかった。じゃあなんで？なんの用事？裏路地に入ってからの時間は短かったから用事を済ましてすぐに出たって考える方が良さそう。じゃあ誰かと会ったとかではない…？

いつもより読めない彼の行動に少し胸が締められる。心臓のあたりにぎゅ〜っと集まった筋肉は、肺の上のあたりに隙間を開ける感覚がした。いつもは感じない初めての感覚に少しの苛立ちを感じた気がした。そして、また40分ほど彼をGPS越しに一方的な睨めっこをすると考えると、気が遠くなる。せめて、質問から逃げられないように玄関になにか仕掛けをしておくべきだろうか。いや、でも必ずしも帰ってくると確定したわけではない。なぜか彼が帰ってくると確信していた自分を、殺したくなる。玄関に仕掛けておこうと思って立ちあがろうとしたとき、スマホにあり得ないと思っていた文字が表示された。

『通信が切断されました。』

彼は今電車の中のはず。GPSはこちら側から通信を切断するか、GPSが壊れない限り通信は切断されない。誰かに捕まったり誘拐されて暴力を受けて…という、物語の中でしか起きないことが起きたわけではないはずなのに、なんで？見つかったとかではない

でしょ？

だってGPS、

今日着ていくって言ってたパーカーのフードの紐通すところに入れたって…