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事務所の帰り、肩に雪が落ちた「もう冬だな」
『そうだね』
冷たい風が2人の間を通る
「、、、今度の週末空いてるか?」
『空いてるけど、、、どうかした?』
「スキーしに行こうと思って」
『、、、いいよ、行こう』
……次の週末、スキー会場……
『そう言えば千葉って、スキーできるの?』
「いや,初めてだ」
この速水とのスキーが、俺の初めて。初めては速水と2人が良かった。
「速水は元部活スキー部だっけ?」
『昔の話だけどね。私だって久しぶりだし、できるかわからないよ。』
そんな話をして滑り出す速水。久しぶりとは思えないほど滑らかに、美しく滑る姿は、思わず息を飲むほどだ。
「さすがだな、久しぶりとは思えない。」
『そう?前よりは落ちてるよ。』
俺も速水のようにやってみるが、初めてだし当然うまくいかない。少しくらいは練習した方が良かったか。
『大丈夫?もう少し重心中心に、前傾姿勢保てばうまくいくよ。』
「オーケー,やってみる」
速水の言うことを頭に入れて,集中する。するといきなり上手く、、、とはいかないが,先ほどより幾らかは滑れている。
『言ってすぐにできるなんて、、、さすが千葉だね』
普段通りの速水の言葉が、雪に塗れて冷えた肌を暖めてくれるように感じた。