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つづき!!!!episode.4 意味
まじで投稿遅い
わーんく
どぞっ!
桃side
倒れたらしい。でもなんか妙に頭がすっきりしてる。
いや、すっきりと言うか、抜け落ちてると言うか…。
でも、とっても大事なことが抜けてるように感じて。
心にその“大事”って形の穴が空いてるみたいな。
で、友人とやらが見舞いに来るらしい。もしかしたら、
その欠けたスキマのヒントになるかも…。
俺は快く見舞いを許可した。
「ーーーーーー‥。」
「ーーーーーー!。」
しばらく、沈黙が続いた。あっちから話すわけでもないし、こっちも心当たりがないわけだから話題がない。
その沈黙が息苦しくて、言った。
「誰、ですか?」
さっきよりも時計の針は進まなかった。
ただ、一秒が、…たったの一秒が、永遠にすら感じられた。
「 」
なら、なんであなたは来たの?
何で俺なんかに優しくしてくれるの、?
そんなの、意味ないじゃないか。
黒side
わかっとるのになぁ。
桃さんが来んくなる前。明らかに体調悪そうやった。
気づいとった。言えんかった。なんか桃さん、もっと自分を追い込んでしまう感じして。無理にでも引き留めたらよかったんに。ここらへんに大きい病院つったらあそこしかあらへん。行きたかった。行く権利がなかった…
いや、行く勇気が‥覚悟が、なかった。
これ以上、苦しそうな桃さんを見れんかった。
でも、これ以上逃げてちゃだめや。
行こう。俺が、‥守るんや。
「すみません、ダイス病院までお願いします。」
「桃、内藤桃って居ますか…?!」
「お見舞いですか?」
「はいっ、…」
俺は、桃さんのなんでもない。家族でも、……友人でも。
多分、桃さんにとって、“同じ駅だからたまに話す人”
くらいの認識。
「ゆ、…友人なんです。」
君が思っとらんくても、俺が会いたい。
嘘の関係でええから…
生きてるって証明して。
ガチャ…
「それでは、30分間ですので、…」
「はい。ありがとうございます。」
沈黙がつづく。その沈黙を突き破るように君は言った。
「誰、ですか?」
鋭く突き刺さった。後ろから矢で撃ち抜かれたみたいや。
やっぱり、そうやん。桃さんにとってはなんでもない
ただの、‥…他人。
思い出せよ。なに忘れてんだよ。なにが“誰ですか”だよ。
でも、こんなに汚い感情を君に抱いてる俺なんて…っ、
思い出さんほうが、桃さんにとっては…幸せ?
なぁ、何て言えばええん?君は何て言ってほしいん?
俺は、黒。獅子尾黒や。覚えてるやろ。忘れとってよ……
「誰、でしょうね。私は」
君にとって俺は何なんや。君にとって俺は誰なんや。
君にとって俺の意味はないんっ…?
何で俺を拒まないんや…ッ。ただの他人の俺を…
なんでっ…なんでッ
拒めよッ!もうええ加減諦めさしてくれ。
なんで、いつも君はそうやって…ッ
俺を知らんままでおって。思い出さんとって。
ばいばい、桃さん_
「…っ、また!」
「え、?」
「またきてください!」
「…」
そんなん言われたら、行きたくなるやんか。
もうこれ以上、大切な人
なんていらん。
やっぱなんか少ないなぁ…
更新増やしていきたい
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