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4 - episode.4 意味

♥

31

2025年07月13日

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つづき!!!!episode.4  意味

まじで投稿遅い

















わーんく


どぞっ!

桃side

倒れたらしい。でもなんか妙に頭がすっきりしてる。

いや、すっきりと言うか、抜け落ちてると言うか…。


でも、とっても大事なことが抜けてるように感じて。

心にその“大事”って形の穴が空いてるみたいな。


で、友人とやらが見舞いに来るらしい。もしかしたら、

その欠けたスキマのヒントになるかも…。

俺は快く見舞いを許可した。





「ーーーーーー‥。」

「ーーーーーー!。」














しばらく、沈黙が続いた。あっちから話すわけでもないし、こっちも心当たりがないわけだから話題がない。


その沈黙が息苦しくて、言った。



「誰、ですか?」

さっきよりも時計の針は進まなかった。

ただ、一秒が、…たったの一秒が、永遠にすら感じられた。


「          」


なら、なんであなたは来たの?

何で俺なんかに優しくしてくれるの、?



そんなの、意味ないじゃないか。







黒side

わかっとるのになぁ。




桃さんが来んくなる前。明らかに体調悪そうやった。

気づいとった。言えんかった。なんか桃さん、もっと自分を追い込んでしまう感じして。無理にでも引き留めたらよかったんに。ここらへんに大きい病院つったらあそこしかあらへん。行きたかった。行く権利がなかった…

いや、行く勇気が‥覚悟が、なかった。


これ以上、苦しそうな桃さんを見れんかった。

でも、これ以上逃げてちゃだめや。

行こう。俺が、‥守るんや。









「すみません、ダイス病院までお願いします。」























「桃、内藤桃って居ますか…?!」

「お見舞いですか?」

「はいっ、…」


俺は、桃さんのなんでもない。家族でも、……友人でも。

多分、桃さんにとって、“同じ駅だからたまに話す人”

くらいの認識。


「ゆ、…友人なんです。」


君が思っとらんくても、俺が会いたい。

嘘の関係でええから…


生きてるって証明して。










ガチャ…

「それでは、30分間ですので、…」

「はい。ありがとうございます。」



沈黙がつづく。その沈黙を突き破るように君は言った。





「誰、ですか?」


鋭く突き刺さった。後ろから矢で撃ち抜かれたみたいや。

やっぱり、そうやん。桃さんにとってはなんでもない

ただの、‥…他人



思い出せよ。なに忘れてんだよ。なにが“誰ですか”だよ。

でも、こんなに汚い感情を君に抱いてる俺なんて…っ、

思い出さんほうが、桃さんにとっては…幸せ?

なぁ、何て言えばええん?君は何て言ってほしいん?

俺は、黒。獅子尾黒や。覚えてるやろ。忘れとってよ……思い出せや…ッ



「誰、でしょうね。私は」


君にとって俺は何なんや。君にとって俺は誰なんや。

君にとって俺の意味はないんっ…?

何で俺を拒まないんや…ッ。ただの他人の俺を…

なんでっ…なんでッ


拒めよッ!もうええ加減諦めさしてくれ。

なんで、いつも君はそうやって…ッ



俺を知らんままでおって。思い出さんとって。


ばいばい、桃さん好きな人_


「…っ、また!」

「え、?」

「またきてください!」

「…」


そんなん言われたら、行きたくなるやんか。


もうこれ以上、大切な人いつかいなくなる人

なんていらん。













やっぱなんか少ないなぁ…

更新増やしていきたい


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