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#紗祐コンテスト
第4話もう限界
合宿二日目の夜。練習が終わり、体育館には片付けの音が響いていた。
赤葦京治 はマネージャーから渡されたドリンク表を確認していた時、不意にスマホが震える。
画面には知らない番号。
『倉庫裏来て』
短いメッセージだけだった。
赤葦は一瞬だけ眉を寄せる。
嫌な予感はした。
けれど無視して騒ぎになる方が面倒だった。
「……少し席外します」
そう言って立ち上がる。
近くにいた 木葉秋紀 が顔を上げた。
「どこ行くんだ?」
「すぐ戻ります」
赤葦はそれだけ言って体育館を出た。
閉まる扉。
その背中を、木葉は何となく目で追っていた。
十分後。
「赤葦ー!次ミーティング!」
木兎光太郎 の大声が響く。
だが返事はない。
「……あれ?」
木葉が辺りを見回す。
マネージャーも首を傾げた。
「赤葦くん、“トイレ行ってきます”って言ってから戻ってきてないです」
「……は?」
木葉の眉が寄る。
さすがに遅い。
赤葦は時間にルーズなタイプじゃない。
むしろきっちりしすぎるくらいだ。
木兎も違和感を覚えたのか、急に真顔になる。
「探す」
短い言葉だった。
その空気に、周囲もざわつき始める。
黒尾鉄朗 が立ち上がり、
岩泉一 も表情を変えた。
「手分けするぞ」
体育館を出た瞬間。
遠くの倉庫裏から、何かが倒れる音がした。
木葉と木兎が同時に顔を上げる。
嫌な予感が、背筋を走った。
「……赤葦?」
木兎はそのまま走り出した。
コメント
1件
うわ、これは……回を追うごとに不穏な空気が増してますね。冒頭の「嫌な予感はした。けれど無視して騒ぎになる方が面倒だった」っていう赤葦の判断、彼らしい合理性と責任感の裏返しでゾッとしました。木兎さんが急に真顔になるシーン、あのギャップが逆に怖さを強調してます。次が気になりすぎます……!