僕の憧れはいつも兄さん達だった-
『兄さん!』
僕はいつものように憧れであり、大好きな兄さん達に話し掛ける
「うん?空?どうした?」
『今日は何するの?』
「あー…実はな?ここだけの話…」
戦争しようと思うんだ-
この時、僕が兄さん達を止められていたなら…なんて幸せだったんだろう?
今更考えたって仕方がない事なんだけどね……だって、もう僕は…いや、私は大日本帝国海軍航空隊じゃない…アメリカ空軍なんだから
『ッ…あれ?朝か…』
私はいつも朝の4時半に起床する。
今日の夢は、なんだかいつもと違った
『あぁ、今日は確か中国と会談があるんでしたね…まさか、軍隊まで顔を合わせなければならないとは…』
そんな事を言いながら、私は身支度をする。
軍服を着て…愛用のホッケーマスクを付けて……身支度はそんなに時間は掛からない方だ
「空軍!おっはー!」
『おはようございます。海兄さん』
私の兄さん…アメリカ海軍兄さんはいつも朝から元気です。
朝からその眩しい笑顔を見せられると、元気が出てくるのでとても有難いです
「ん…空軍、おはよう」
『はい、おはようございます陸兄さん』
もう一人の兄さんのアメリカ陸軍兄さんはとても勤勉で、学ぶ所が多い方です…私もこの合衆国の為に、日々精進しなければ…
「今日は中国と会談があるんだったけ?」
「嗚呼、そうだ…失礼のないようにしなければな…特に海軍」
「えぇー?酷くない?ねぇ、空軍」
『ふふ…そうですね…』
いつもの日常…いつ無くなるから分からないから…大切にしなきゃいけませんね…
「着いたねー…中国…」
「…時差ボケが…辛いな…」
『そうですね……』
昔とは違う中国との風景に少し驚きながらも、少し重い足を動かしながら進んで行く、目的地に着いたら直ぐに会談だ気を引き締めなければ
「ようこそお越しくださいました、私、中華人民共和国海軍と申します。一応長男です」
「どーも〜…アメリカ海軍でーす…」
「海軍…失礼のないようにと言っただろう?」
「ぜ、全然気にしなくて良いですよぉ!はっ!…じ、自己紹介が先だった…中華人民共和国陸軍ですぅ…す、末っ子です!」
「陸、君の人見知りはどうにかした方がいいね」
「す、すいません…」
なんだか…中国の軍は少し騒がしい気がするな…アメリカもなんだろうけど…
『…アメリカ空軍です…好きな物は風船と綿菓子と鷹です…』
この流れなら私が自己紹介をする番だろう……
「アッハァ!!」
「ッ…あー…失礼…此奴がうちの空軍です…その…戦争のせいで…壊れてしまって…普通に話すことが出来なくなり…通訳的なものは私が出来ますので…申し訳ございません…」
え…?戦争で壊れて話す事が出来ない…?
もしかして…
『ッ…』
私は倒れてしまった、もしかしたら、彼を壊してしまったのは私かもしれない…少しづつ記憶が戻ってくる…後悔しか残らない記憶が…
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