こんにちは〜
最近ははずーっと映画を見ておりました☺☺
土日明けても、一緒に頑張りましょー!!!
叶『』 葛葉【】
叶side
『僕、あと4日で死んじゃうかも。ごめんね』
【は??】
言った、言ったよ、言っちゃった…
サーシャはびっくりしてる、そりゃあびっくりするよね。
こんな話の切り出し方は無いもの、それは僕も分かってるって。
でも、どうやって言い出せば良かったか分からないんだもの。
サーシャは目を丸くさせたまま
【どういう事だよ、死ぬって。お前嘘でもそんな事…最近しんどそうだったのはそれが原因かよ。】
『嘘じゃない、嘘じゃないよ。しんどかったのはこれが原因。まずはごめんなさいからかな?言い出せなくてごめんね。』
サーシャは顔をしかめながら僕を睨んでいる。
(怒ってるな〜…)
僕はサーシャに事の経緯を話した。
『近々戦争があるって。練習中に隊長から報告があって、死ぬ覚悟もしておけって…まぁ上からのお達しだし、拒否出来ない。』
【だからって!何でもっと早く言わなかった!!最近のお前を見てると俺もっ…辛いんだよ…毎回毎回、1人で抱え込むなよ。】
サーシャ悲しそう。僕が早く言わなかったから…でもこれを早くに言い出しても、きっとサーシャの反応は同じだったと思ったから。
なるべく遅めに言おうと思ったんだけどな。直ぐに気づかれちゃった。僕ポーカーフェイス得意なはずなのに…
『ごめんね。何でだろうね、サーシャには直ぐに無理してること気づかれちゃう。僕そんなに分かりやすいかな??』
【俺が何年お前を見てると思ってるんだよ…】
サーシャの声は震えていて、僕には良く聞こえなかった。
サーシャの頬からは、朝焼けでキラキラと光る雫が伝っていた。
『サッ、サーシャ!?ごめん、ごめん!泣くこと無いじゃないか!これはもしの話!もしもの話だから!!』
【だからって、死ぬ可能性があんだろうが…もしもも、何もねえよ…しかも俺は泣かねぇ…】
こんな所でも強がるサーシャに僕は涙がが溢れてしまった。
『サーシャに釣られちゃった…でもサーシャは泣かないもんね。ごめんね。』
【その、ごめんってのヤメロ。聞いてて色々思い出すんだよ…もう、謝んな。そんなに安売りしてると、言葉の価値下がるぞ。】
思い出すのは昔の僕に似た人物の事だろう。
その人も僕みたいに”ごめん”と謝って居たのだろうか。
朝焼けが夕日になるまで、僕はサーシャと共に本を読んだり、チェスをしたり、先程までの話を無かった事にしたいと、自暴自棄になったからだろうか…
この時も、ライフルを持つ方の僕の手は震えていた。僕は弱いから、嘘を付かなければ、直ぐに心が壊れてしまうから…気付かないふりをして、サーシャに最後の嘘を…
『大丈夫』
と。
コメント
6件
ガチで最高!!!