こんにちは〜!!
最近♡も増えてきて嬉しいです😊😊
なるべくフォロバ?というものをしようと思っておりますのでよろしくお願いします🙇
叶『』 葛葉【】
『はぁっ、はぁっ…』
(なんで、なんで?いつからこんな…)
『僕は、幸せになれない?』
数時間前…
楽しい時間ほど直ぐに過ぎる。
僕はずっと一人ぼっちだったから、余計に早く感じるのかな?
起きるといつもの朝が来ると思っていたけれど…今日は何だか、全てが暗い。
いつも色のついていた部屋も、一人ぼっちだった頃よりも更に色褪せていた。
『おはよう、』
返事はない。
数日前にサーシャとロトにお別れをした…
サーシャは実家に避難するらしい。
ここは危ないから…
(一安心かな…一人ぼっちは寂しい、けど…)
僕は嘘は嫌いだけど、付かなければ生きてゆけなかったから…
あの日の”大丈夫”も、サーシャには本当の意味なんて伝わって居なかったと思う。
行ってきますなんて、サーシャやロトが居ないのに言う必要なんて無かった。
もう此処には帰ってこないんだから…
練習場から少し離れた所に集合して、点呼を取る。
隊長の指示で全てが進む。
軍服を着て、軍帽を深く被り、ライフルを片手に戦場まで、進む…
(もう此処には帰れないのかな、まだ…おじいちゃんになるまで、生きるつもりだったんだけどな…)
ついに着いてしまった…もう戻れない。
酷い音の銃声、叫び声、グチャグチャとした血肉の音。
聞くだけで吐きそうになる…
まだ青年だった僕はこれに耐えることは難しかった。
着いたら一斉に敵に向かって走り出す。
捨て身の作戦だった、まだ死にたくは無い。
でもやるしか無いのだ、サーシャやロト、国の人々を守るためにも。
次々と居なくなっていく仲間たち。
僕よりも年下の奴もいた。戦争に行くと鬱になると言うことは本当のようだった。
不謹慎かもしれないが、ここに来てこの様な状態にならないほうがおかしい…
無我夢中で、死にたくない一心でライフルを撃ち返す。
一人二人とこの手で殺してしまうことに罪悪感などは撃っている間などにとうに無くなってしまった。
(僕は一人ぼっちなくせに、家族が居る人々を手にかけて…死んだらきっと…天国には行けないや。)
そんな事を考えてる内に何故か時空が歪んでいた。
(あれ…???)
バタリと、中心が合わず地面に倒れこんでしまった。
地面が剥き出しではなく、人気のないところまで走ってきてしまった様だ。
(草?僕は何処まで…)
胸元の違和感…足は痺れてもう動かない。
胸元を手で擦ると生暖かい物が触れた…
(血…??あの時撃たれた?)
走るのに夢中で気づかなかったのだろう…
体から熱が抜けていくのを感じる。
死ぬ?そんな恐怖より、どんな苦しみよりも、僕が感じたのは、サーシャやロトに対する申し訳なさだった。
『もう一度、サーシャと…あの時もっと早く話していれば…あんな嘘付いていなかったら…』
ふと僕は思い出した。
サーシャの言うとうりだ、早く言った方が良かったと、また後悔するのかと…
ふと、人の気配がした。
もう助からないのだろうか?
何だ、もう、少ししか聞こえない。誰??
【か…かな!…叶!!!!!】
その声は僕に聞き覚えのある、僕の待ち望んでいた人だった。
ふと僕の頬に溢れたのは、温かい涙だった…
『サーシャ…ごめんね。結局死んじゃうや…』
サーシャは【まただ、こんな…】と口を継ぐんだ。
【叶!!なんで…また、なんで俺から全てを奪うんだよ!!】
サーシャは怒っている様だった。
今の僕にはごめんごめんと、謝ることしか出来ない。
段々と意識がとうのいていく…
最後に、死ぬ前に、サーシャに言わないといけないことが…
僕はサーシャの頬に手を伸ばす。
サーシャの涙を拭ってあげたい…
『サーシャ…ごめんね…こんなになるって、分かってたはずなんだけど。どうしても、サーシャ達と居ると楽しくて、僕の世界に色が付いたみたいだった。』
サーシャは止まらずポロポロと涙を溢す。
『大丈夫…サーシャは泣かないんでしょう?楽しかったんだよ、全部、全部。』
サーシャは嗚咽を溢しながら僕に。
【勝手に最後みたいな言い方するなよ…勝手に殺すな…】
『ふふっ。大丈夫、サーシャは優しいから。直ぐに他の人とも仲良くなれるよ…それか、また僕が友達になってあげようか?僕がもし、天国に行けたら、神様にお願いしてあげる。生まれ変わらせてくださいって!』
サーシャはハッとした顔をして横になっている僕を強く抱きしめた。
『大丈夫…ありがとうサーシャ、いや…”相棒”』
叶、軍人の章終わりでございます!!
コメント
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うぅ~感動で体の水分が~抜けていく~本当に感動系弱くて (;´Д⊂) でもこれは涙腺崩壊してもおかしくないくらいですからね (*´^`)(褒めてます!)