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・3話はキスのみです
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二次創作
星導『』
小柳「」
あれから数時間後。
小柳side
「…なぁ、ほしるべ。考え直そう、おかしいってこんなの。」
『…』
「…ッ…ほしるべ!」
『…小柳くん、お腹空いてないです?ほら、口開けて』
「…フイッ」
俺の言うことを微塵も聞かないほしるべに腹が立って無視して顔を背ける。
『……小柳くん』
ほしるべの不機嫌そうな声が耳に入る。
少し不安になって顔を戻した。
『そう、いい子ですよ。小柳くん』
ほしるべの顔が笑顔に戻る。
内心ほっとしながら彼の手からご飯を食べた。
もう夜だ。
ほしるべはどうやら本気らしい。
ライやカゲツに連絡しようにも手段がない。
それに、2人はまだ今日病院に送られたばかりだから意識が戻っているかすら分からない。
戻ったとしても退院まで何ヶ月かかるだろうか。
それまでにほしるべのことを説得しなければ。
『…さて。夕飯も食べましたし、そろそろお風呂に入りましょうか。』
「!……あぁ、じゃあこの手錠外してくれ」
チャンスだ。隙を見て逃げれるかも。
『だめですよ、外しません』
「は?じゃあどうやって風呂入るんだよ」
『俺が小柳くんをお風呂に入れます』
「………はっ?」
一瞬なにを言ってるか理解できなかった。
正気か?
何を言ってるんだ、こいつは。
「!?…ッおい!ちょっ…おろせよ!!」
俺が思考停止している間に、ほしるべは俺をだき抱え洗面所へと運ぶ。
『ほら、脱がしますよ』
「おいっ、お前本気かよ!!…やめろって!!」
『…』
ほしるべは俺の言葉を無視して服に手をかける。
なんとか阻止しようと必死で抗おうとするがビクともしなかった。
くそ、こいつ力強すぎだろ。
あっという間に全部の服を脱がされる。
「…っ/」
全裸に手錠。
恥ずかしくて顔が熱くなっていくのが分かる。
きっと今俺の顔は真っ赤だろう。
『…肌、白いですよね』
ほしるべは俺の背中をなぞるように触りながらボヤいた。
人に肌を触られるなんていつぶりだろう。
『体洗いますね』
そう言ってほしるべは素手で、優しく丁寧に俺の体を洗う。
まるで壊れ物に触るみたいに。
直接手の感触が伝わってきて、少しくすぐったい。
後ろから抱きしめるように包まれながら洗われて不思議な感覚だ。
不覚にも心地いいと思ってしまう。
-チュッ
「ビクッ!?」
なんだ!?
うなじになにか柔らかい感触が当たる。
その感触が俺の首から背中へと次々に伝わる。
時々肌を吸われた。
その度に体がビクッと震える。
「ほ、ほしるべ」
『…はい、洗い終わりましたよ。上がりましょうか』
「あ、あぁ…」
なんなんだ。ほしるべのやつ。
と、不貞腐れながら彼に服を着させられてる間、後ろの鏡が目に入る。
「な゛ッ!?」
見るとそこには、自分の首から背中にかけて付けられた、大量の赤い跡があったのだ。
さっき吸ってたのはこれか。
…これってキスマークだよな。
本当になにを考えているんだ、ほしるべは。
『よし、じゃあ寝ましょうか。こっちに来てください』
ベットの上からほしるべが俺に声をかける。
「…床でいい」
『だめです』
「…」
俺はしぶしぶベットに横たわっている彼の隣に横たわる。
その瞬間、ほしるべに後ろから抱きしめられた。
「…おい」
『なんです?』
「離れろ」
ほしるべの体を押し返そうとする。
が、案の定ビクともしない。
『いいじゃないですか』
「…」
はぁ。
と俺はため息をつき、再びほしるべに背を向けた。
すると、またうなじに先程と同じ感触が当たる。
-チュ
「…ビクッ」
「…ん…おい、やめろ」
-チュッ、ヂュッ
「〜ッ、やめろって!!」
そう俺が阻止しようと振り下ろした手を掴まれ、そのままほしるべが俺の上に覆い被さる。
その拍子に彼の長くて柔らかい髪が俺の頬をかすめた。
「…ッ、なんなんだよ、さっきから!!
お前はなにがしたいんだよ!!」
『…』
逆行で顔がよく見えない。
俺はほしるべがなにを考えているのか全く分からなかった。
-チュッヂュル…ヂュ
「ん…ふ、やめろっ、て…ッ」
ほしるべは俺の質問には答えず、今度は前から首筋に吸い付く。
さっきよりも吸う力が強くて、うまく抵抗できない。
『…れの、……のだ。』
「…?」
なにかほしるべがブツブツ呟いてる。
『俺の、俺のです。小柳くん。
俺のって印、たくさんつけてあげますからね。』
「ゾクッ」
やばい。
直感的にそう思った。
ほしるべの目にハイライトがない。
俺は危機感を覚えた。
逃げないとまずい。
俺はほしるべの下で必死で抵抗しようともがく。
だが、かなりの力で押さえつけられて自分の体でさえ動けなかった。
「…や、やだ。ほしるべ!やめろって!!」
-チュッヂュル…ヂュルヂュッ
俺がどれだけ言っても、ほしるべは止まってくれない。
「やだ、なぁ、やだって!や…」
『……なんで嫌がるの。』
-ガリッ
「…ッぃあっ!?」
俺が嫌がる度、ほしるべはヒートアップしていくばかりだった。
それから何分経った?
全身くまなく舐められて、吸われて。
俺の体は赤い跡で埋め尽くされていた。
はぁはぁと俺の息が上がる。
『……ねぇ。ここにキスしてもいいですか?』
そうほしるべは俺の唇を撫でる。
「…ハァ、ハァ…だめに、決まってんだろ」
それはダメだろ。
俺たち同期だろ。
しかも男同士だ。
『…』
ほしるべはにこっと笑ったかと思うと俺の制止も聞かず、唇を重ねた。
「…ッ、んぅ、」
『…』
「んん…//、ふぅ…んくっ、」
息が苦しい。
のに。
苦しいはずなのに。
『…』
「…んっ、んぅ!…ん、んん!!」
息が続かなくなって、ほしるべの胸をどんどんと叩く。
するとほしるべは、仕方なさそうに唇を離してくれた。
「…ッぷはぁっ」
『…ふふ』
「…ハァ、ハァ」
透明な糸が俺とほしるべの口に連なる。
必死に息継ぎをしている俺を横目に、ほしるべは愛おしそうに俺の唇を撫で、頬を赤らめ熱っぽく見つめている。
頭がクラクラする。
これは酸素が足りてないせいだ。
きっとそうだ。
顔が熱くなっているのもそのせい。
心臓が脈打っているのも、目の前の彼から目が離せないのも。
『よだれ、垂れてますよ』
ほしるべはクスッと笑いながら、俺の唇を拭う。
その瞬間俺はハッと我に返り、反射的にほしるべをドンッと突き飛ばす。
いつもはビクともしないほしるべが、気を抜いていたのか少し後ろによろけた。
『…おっと』
「…ッ、」
ぶわっと自分の顔が一気に赤くなっていくのがわかる。
恥ずかしい。
俺、今なにを思った?
一瞬でも俺はこいつのことを…
どうしたんだよ、俺。
どうかしてる。
俺はそれがバレないようにほしるべに背を向け、布団を頭まで被った。
『小柳くん?』
「…」
『…おやすみなさい』
少し拗ねたような、寂しそうな声だった。
その日はそれで眠りについた。