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第二章:バーラトライオン登場
狩りに慣れるまで、ヴィヤーグラはあることを考えた。近くに1匹のバーラトニシキヘビがクネクネと這いずり回っている中、ヴィヤーグラの捕食本能が芽生えて血に飢えていた。
腹を空かせていたのか興奮が抑えられなくなり、そのヘビを二本の前足で仕留めた。
ヴィヤーグラ「ホワイトタイガーだからって俺をもう舐めんじゃねぇ…俺だってもうイエネコ暮らしを卒業したんだ…草食動物は無理でも爬虫類ならいけるかもな…」とヘビの皮を生々しく剥ぎ取り、肉と臓器をグチョグチョと食べ始めた。
ヴィヤーグラの心の声「俺は他の命を奪って臓器を貪り食う、呪われた食肉目ネコ科のヒョウ属…トラとして生きていくしかねぇんだ」
ヴィヤーグラはまだお腹が満たせないのか、おやつ感覚で1匹のトカゲをイエネコみたいにじっくり目で追って遊ぶように前足で叩いて弱らせて、ご馳走を味わったり、巨大なカマキリがいては一瞬でガブリっと食べてしまった。
ヴィヤーグラ「悪くねぇな…これで腹が満たせる…」と。
色が白いせいか草食動物を狩ることはできないハンディキャップを抱えながらも、昆虫、魚、爬虫類、小動物等を食べて生き延びることに成功。
ヴィヤーグラ「あれから4年か5年経ったってのか…野生での暮らしに適応できた…縄張り意識が持てるしな…」と毛を舌で舐めてしまったのか草を齧って飲み込んだ。
ヴィヤーグラが「うっあっうぇぇぇぇぇ…」と毛玉を出して嘔吐した。
ヴィヤーグラの心の声「ネコ科の動物特有の無意識に毛を舐めてしまう癖は抜けねぇな…」
その時は夜になり、ある声が聞こえてきた。
ヴィヤーグラの心の声「同じネコ科の声か…勝手に縄張りに入りやがって…」と咆哮を上げた。
ヴィヤーグラの心の声「ネコ科にしてはタテガミがある…ライオンなのか…でも気になる」と疑心暗鬼になり、走ってそのタテガミがあるネコ科のところへ行くのだった。
それは2頭の思春期頃のバーラトライオンのラージャとホワイトライオンのナースティカだった。
ラージャが「今ガオォ!!って言わなかった?!遠くから聞こえない?何だか怖い感じ…」
ナースティカが「これはトラが近くにいる合図として咆哮している。そうすれば、他の動物たちがトラにいることがわかるから安心して逃げられるからな。まあこれは縄張り主張でもあるからこれ以上入るなっていう警告かもな。この場所を退くぞ…ライオン一頭が同じネコ科のトラに真正面から挑むなんて無謀過ぎるからな」
ヴィヤーグラが走ってライオンを見つけては「おやおや、情けねぇなぁタテガミネコの癖に逃げやがってよぉぉ!!!!ライオンは常に勇敢なんじゃねぇのかよ?!!俺はな、お前らみてぇな群れでしか暮らせねぇネコ社会を見ると羨ましくて、ぶっ殺したくて仕方ねぇんだよ…だから俺と戦ってくれよ!!!!」と追いかけた。
ナースティカ「奴の挑発に乗るな、ラージャ!俺たちライオンも常に怖い思いをしている!」
ラージャ「わかってる!!でもライオンが勇敢?僕は全然勇敢じゃないよ!!」と逃げるしかなかった。
ラージャ「ネコ社会?僕だってプライド社会から抜け出して、本当はイエネコになってたら理想のぬくぬく暮らす人生歩みたかったけど無理だ…」
ナースティカ「俺たちのこの大きさだとどうなるのかさっきも言っただろ?」
ヴィヤーグラ「イエネコだと?
ふざけんじゃねぇよ!!俺だって好きでトラのオスになったんじゃねぇんだよ!!!!こんな白い見た目で、家族に見放されて、ヒューミーに拾われた俺の気持ちなんかわかるもんか!!!!
お前がドブに捨てようとしているその『親の愛』は俺が血の涙を流しても手に入らなかったものだぞ!!
俺が自分の爪で引き裂いてしまった、あの愛おしい時間を、お前はそんな風にドブに捨てるのか、この世間知らずなお坊ちゃんがよ!!」とさらなる怒りが呼び起こされた。
ナースティカ「全力で逃げるぞ、ラージャ!!トラは奇襲や短距離走るのは得意だが、長期戦はかなり不利だ。この弱点を利用して、最後まで走り続けるぞ!!」
ナースティカの心の声「俺と同じ境遇だな、このトラは…でも俺はこんな身体でヒューミーにイエネコ同然飼われるのが嫌で抜け出した。
これはヒューミーを本能で襲って事故が起きないようにする生存戦略のためだった。これをまさか白いトラがヒューミーを殺して脱走したとでも言うのか今のセリフは…」
ヴィヤーグラの回想シーン(数年前のカブ時代
ヴィヤーグラは無我夢中に食べ続けた。
チャンドラはヴィヤーグラを見ながらこう言った。『僕は子どもの頃、アルビノで周りからいじめられてた。見ての通り白いだろう?まるで君みたいにね。しかも弱視で太陽が苦手でサングラスをしてる…でもなりたくて僕はそうなったんじゃない。でも大人になってサーカスで働いてから白い君を見つけて…それで君を育てるって決めたの。僕みたいな辛くて…悲しい人生を送ってほしくなくて…』と手で目の下を拭き、咽び泣くのだった。
コメント
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読みました!ヴィヤーグラの「イエネコ暮らしを卒業したんだ」ってセリフめっちゃカッコよかったです。でも一方で、毛玉吐いちゃう癖とかイエネコみたいにトカゲを追いかけちゃうところとか、野生に適応してもやっぱりネコ科なんだなってほっこりしちゃいました。ラージャとナースティカに怒り爆発させるシーン、特に「お前がドブに捨てようとしているその『親の愛』は…」の台詞、すごく胸に刺さりました…ヴィヤーグラの孤独と怒りの裏にある寂しさが伝わってきて、続きが気になります!