途方に暮れるももか。
しかしこうしてもいられないので仕方なくリビングの方に行く。
母(あ、おはょ…)
あいさつをしようとしたがももかの姿を見て言葉が詰まる。
(おねしょしたの!?)
黙ったまま何も言えない我が子を見かねて、
(いいからシャワーしてきなさい)
ぐっしよりと濡れたパジャマとおねしょパンツを脱がせ、ももかの部屋へ走っていく。
真っ裸にされ風呂場へ入っていく。
しかしゆっくりシャワーをしている時間もないので早く済ませる。
脱衣場のカゴの中にはタオルの他にパンツタイプの紙オムツが用意してあり、
(やっぱりオムツなんだ…)
小さく呟いたものの起きてすぐおもらしをしてしまったのでそれに足を通すしかない。
体を拭いて紙オムツを履いていくももか。
リビングにいくとママが
(おねしょなんて赤ちゃんじゃないんだから寝る前にトイレいかなかったの?)
叱られたがトイレに行かなかった訳でもなくて、おねしょでもなく、おもらしだなんて言えなかった。
(今日も保育園行くんでしょ、オムツにしちゃったら先生に言うのよ!)
……
(そうだった。保育園での実習は3日間、今日含めてあと2日ある、園児にわからないといいけど……)
朝食をすませて、制服に着替える。学校ですぐに着替えるのだが体操着での登校は校則で禁止になっているので仕方がない。
歩いて学校に向かう。
いつもの道のりを進む足取りは重い。
校舎の前に着く。
登校時間てたくさんの生徒がいる。
(おはよ!)
急に後ろから挨拶をされて驚くももか。
驚かされたわけではないがパンツタイプの紙オムツがそうさせていた。
上履きに履き替え教室に向かう途中でクラスメイトは話してくるが話が入ってこなくオムツがバレないかそれだけが気になる。
トイレに近づき
(あたしトイレ行ってくるね)
と言い話をさえぎりクラスメイトと離れようとする。
逃げるようにトイレに行き個室のドアをしめる。
(……あの感じならバレてないよね………)
口には出さないで頭の中でことばを出す。
念の為、用をたそうとスカートをたくし上げ、紙オムツを下ろそうと手をかける。
«カサカサ»
紙オムツ特有の音かなり手が止まる。
(大丈夫だよね)
自分に言い聞かせてパンツタイプの紙オムツをおろして便座に座る。
クラスメイトから離れるためだけだったので、一滴も出てこない。
紙オムツの中を見ても濡れた形跡はないことにももかを安心させた。
トイレからでて教室に行く。
ほぼ全員の生徒が着いていて、体操着に着替えている。
ももかも自分の席に行き、こっそりと着替えをしていく。
着替えの手が遅いももかは、いつも以上にゆっくりと着替えていき、クラスメイトが教室を出ていくのを待っている。
時間をかけるため、先に上着を着替えることにする。
中学生にもなればブラジャーをしているものが多いのも事実だが、成長の遅いももかは胸の膨らみはなく女児用の下着で胸を隠していた。
スカートを履いたまま体操服のズボンを履いていく。
横目で周りを見渡し、視線のないことを確認すると一気にズボンを上げてオムツを隠す。
じっくりとオムツが隠れているか確認したいがそうもいかない。
制服を畳んだりして時間をかける。
ほとんどのクラスメイトは出ていて残るのは数人だけになっていた。
スカートをゆっくりと脱いでいくが、それも座ったままだ。
適当にスカートをたたんで教室を出ていく。
目的はトイレだ。
走ってトイレに駆け込む、いつも混んでいるが幸い空いている所もありそこに逃げ込む。
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