テラーノベル
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合作。
前編は現世くるり様のアカウントで。
プレッシャーやばいですが書いていきます。
合作相手→現世くるり 様。
毎回ほんとにありがとね。
そんなことはどうでもよく。
では、本編どうぞ。
※赫桃一瞬あ~る。
パクリなどはしておりません。
「ふぁ…」
まどろっこしい眠気から逃げ、布団からのそりと立ち上がる。
こんな芋虫みたいな動きをしていても、立派な専属執事である。
そう、俺は、赫様…
この屋敷の主様の専属執事なのである。
5:30。今日は少し寝坊をしてしまったようだ。
早く準備を終わらせないと。
…、かわいい赫様が待ってるんだから♡
「赫様。起きてください。朝ですよ。」
音をたてずにベット脇へと近寄り、声をかける。
カーテンは開けず、そのまま。
(前、怒られたもんね。)
ならばどうやってこの寝覚めが悪い赫様を起こそうか。
答えは一つ。赫様の綺麗な頬に口を寄せ…
チュ
と、甘い音を鳴らしながら頬から口を離す。
これが何度か試した最適解だ。
しかし、考えが甘かった。
離し終わるより、赫様が起きるのが早かった。
「んっ、ふっ」
クチュ、レロッ
「んっ、んっ//」
トントンと胸を叩き、離されたところでようやく抱擁から逃れられた。
「おはようございます。赫様。」
「ん。」
少し不機嫌、しかし怒ってはいないと感じられるそのルビーの瞳。
赫様は、その瞳を細めながら俺を見てくれる。
前は、シトラスの香りだったが…
今日は、マルベリーのようだ。
いつも通りのサラサラした髪から、そんな匂いがする。
「今何時.ᐣ.ᐣ」
「6:30です。」
「二度寝する。」
「駄目ですよ。」
「無理。」
仕方がない。
扉をきちんと閉めたのを確認し、一変した態度で話し始める。
朝のひとときの癒しだ。
「ねぇ赫っちゃん.ᐣ.ᐣ
俺より寝ることのほうがいいの.ᐣ.ᐣ」
「そりゃお前しかねーよ。」
「じゃ、ねないでよ。
二度寝したら…
浮気。しちゃうよ.ᐣ.ᐣ」
「お前は浮気なんかしないだろ。
したとしても、俺しか見えないようにしてやるから。」
「んふ、それでこそ赫っちゃん.ᐟ♡」
少しツンデレであるが、俺には〝特別〟。
その〝特別さ〟が俺を生かす〝命の糧〟となる。
「ね、朝ごはん食べよ.ᐣ.ᐣ」
「ほいへー。」
「今日の朝ごはん何がいいですか.ᐣ.ᐣ」
スタスタと音をたてずに階段を降りながらそんなことを問う。
「桃。」
予想通りの嬉しい答えをしてくれる赫様。
だけど、今日は平日だ。
「俺は無理です。
他には.ᐣ.ᐣ」
「…桃が作った料理なら何でも。」
「…、はいは~い♪」
「はい、ど~ぞ♡」
「ん。ありがと。」
俺に〝だけ〟あま~い♡
ほんとにかわいい主様♡
「….ᐣ.ᐣ赫様.ᐣ.ᐣ」
珍しくすぐに料理に手をつかない主様。
「どうかしましたか….ᐣ.ᐣ
まさか、食べたくない、とか…」
「そんなわけないだろ。
…なんだか手が動かないだけだ。」
「それは一大事ですね…
病院行きます.ᐣ.ᐣ」
割と真面目腐った顔で言ってみる。
そうすると…
「桃が口移しで食べさせてくれたら食べる。」
かっわい。
「…わかりましたよ。」
(仕事中だってのに。かわいいから赦すけど。)
「はい、ん。」
「ん。」
もぐもぐと頬を動かしながら食べる赫様。
なんだその仕草はかわいいな。
「、それほかの人に見せてないですよね….ᐣ.ᐣ」
「そりゃな。桃も、可愛い顔あれから
他の人に見せてない.ᐣ.ᐣ」
「そりゃもちろん.ᐟ.ᐟ」
赫様が言う、あれから とは、俺等が心身共に繋がった日。
互いが互いに生きていく理由になった日だ。
あれから俺等は基本他の人との交流を絶ち、
喋ることもなくなった。
元々赫様は余り人と喋らないし、
赫主様がいればそれで十分。
あの日の放課後、俺らの人生がようやく動き出したのだ。
「.ᐣ.ᐣ、桃.ᐣ.ᐣ、早く食べさせて.ᐣ.ᐣ」
「あぁ、はい。」
「…なに、ほかの人のこと考えてたの.ᐣ.ᐣ」
「いえ。あの日のことを思い出してて。」
「なるー。
…ね、桃。チョーカー頂戴.ᐣ.ᐣ」
「はい。」
時折赫様は、俺にチョーカーをつけ、自分にリボンをつける時がある。
何故だか分からないが、なんか、特別感…。
理由はどうあれ俺と赫様が繋がってる感じがして嬉しいけど。
「桃。俺のこと好き.ᐣ.ᐣ」
俺の首へとチョーカーを付けながら、そう問う赫様。
「大好きですよ。
赫様がいないと生きてけないですもん。」
俺は1秒も経たずに反射で答えた。
「俺も。
ね、桃。
他の人に馴れ馴れしくしちゃ駄目だよ.ᐣ.ᐣ」
チョーカーをつけた部分をつうっと指でなぞり、愛おしそうに見つめる。
「分かってます。
赫様、こんな俺でも愛してくれますか.ᐣ.ᐣ」
「そりゃ。
桃は世界で一番かわいいんだから。」
「……♡
俺も、赫様のこと、愛してますよっ♡」
こつ、とおでことおでこを合わせながら目を合わせる。
赫様のルビーの目は、俺に向けられ、
その目に映る俺は…
ピンクダイヤモンドの瞳をしていた。
少し時が過ぎ、もうすぐ、クリスマスシーズンが近づいてくる。
クリスマスシーズン__
それは、普通の財閥では浮かれる季節だが、俺等はそうではなかった。
…何故かって.ᐣ.ᐣ
そりゃぁ…
「なっ、赫さん.ᐟ.ᐟ
付き合ってください.ᐟ.ᐟ」
「無理。俺、好きな人いるから。」
「で、でもっ.ᐟ.ᐟ」
「それだけなら帰る。
俺、一対一で人と数分いたら怒られるから。」
クリスマスシーズンで浮かれているからなのか、赫様に告白をする輩が多いのだ。
赫様は俺だけだと言っているけど…
「も~もっ。
早く帰ろ.ᐣ.ᐣ」
「あ、はい。」
やはり、不安だ。
…何故だか、嫌な予感がした。
嫌な予感とは、よく当たるものだ。
それを証明するかのように、とある話が舞い込んできた。
クリスマスの2日前、赫様の親族がやってきた。
悩んだような表情を見せながら、少しずつ話をしていく。
「赫。お前も…もう高校生だろう。
もうすぐ、婚約者を取ろうと思うんだが…」
は.ᐣ.ᐣ俺だけの赫様に婚約者.ᐣ.ᐣ
耳を疑ってしまった。たが、赫様の反応を見るに本当なのだろう。信じがたいが。
「はっ…….ᐣ.ᐣ.ᐣ.ᐣ」
「え、は。」
「お、叔父さん。そんなわけ…」
「それが本当なんだ。」
「そんな話.ᐟ.ᐟ、一個も出てないし…」
「最近持ち上がってきたんだよ…
ま、考えといてくれ。2日後にまた来る。」
「嗚呼そうだ。
婚約をするにあたって、桃くんも異動になる。
それも2日後になるそうだ。」
ガチャリと音を立て、扉が閉まる。
「…俺、結婚したくない。」
「俺、赫っちゃんと離れるの….ᐣ.ᐣ」
思わず敬語を外してしまい、どさりと〝音を立てながら〟しゃがみ込む。
「そ、んなの…
生きる意味、ないじゃん。」
あの放課後が思い出される。
赫様が俺に依存して。
俺に溺れてろ、と言ってくれたあの放課後。
その愛しい記憶が、真っ黒に塗りつぶされていく。
やめて。俺の、俺等だけの記憶を穢さないで。
心の拒絶も虚しく、完全に真っ黒になった。
その瞬間、何かがなくなった。
〝何か〟、としか形容しがたい、よく分からないものだった。
ただ、なくしてはいけないものだと、直感的に分かった。
しかし…
それがなくなった今、何でもできるような気がした。
街にイルミネーションが飾られ、至るところでヒイラギが見られるようになった。
期限まで、あと1日。
これは、最期のお出かけである。
「あ、桃。これとかど.ᐣ.ᐣ」
「すっごくいいです。
この、互いに絡みあってるリボンがいいですね。」
「だろ。
んーこんなもんでいっかな。
会計行ってくるなー」
「あ、ご一緒しますよ。」
最期に自分たちの行きたいところを行く。
それが、2人で話し合って決めた内容だった。
今は、俺の希望でアクセサリー店に来ている。
最期に付ける、アクセサリーを決めるためだ。
「こんなもんでい.ᐣ
もう18:00だし。」
「帰りますか。」
期限まで、縺ゅ→1譌・¿
屋敷の屋上で、2人で夜空を眺める。
「ね、桃。あの星綺麗じゃない.ᐣ.ᐣ」
「だね。あ、赫っちゃん、あっちも綺麗だよ.ᐟ.ᐟ」
「どれどれ.ᐣ.ᐣ」
寒さすら忘れ、2人で手を繋ぎながらあーだこーだと言い合う。
「、もう冬だね。」
「だな。」
「今年のサンタさんは何くれるかなぁ.ᐣ」
「そーだなぁ。
俺等の幸せ、とか.ᐣ」
「くれたらい~なぁ。」
「今から掴み取るんだろ.ᐣ.ᐣ」
「そ~だね.ᐟ.ᐟ
じゃ、行こっか.ᐟ.ᐟ」
手を恋人繋ぎにしながら、柵を乗り越える。
首元には、昨日買ったキーホルダー。
俺にはチョーカー。赫様にはリボン。
2人で息を整え、目を合わせる。
ルビーとピンクダイヤモンドの瞳の色が互いにきらりと光る。
あぁ、今わかった。
いや、今じゃなきゃわからなかった。
あの時俺が失ったのは、
〝死への恐怖〟と、〝生きる意味〟だ。
「いくよ~.ᐣ.ᐣ」
「ん。」
「せぇ~の.ᐟ.ᐟ」
2人で、シアワセに。
貴方がいない未来なんて、想像したくもない。
なら、2人で。
2人でなら、誰も見なくていい。
互いが依存し合っているからこそ、歪な関係が生まれる。
そんなのでもいい。
ただ、愛したいだけ。アイされていたいだけ。
その為には、〝2人で心中したっていい。〟
貴方のそのルビーのような瞳を。
貴方の綺麗な顔を。
貴方の、いつも素晴らしい声を。
その声で呼ぶのは。
貴方の全てを知っているのは、俺だけがいい。
貴方のことを、檻に閉じ込めたい。
互いに檻に入り合いたい。
貴方の瞳のルビーの檻で。
ただ、ひたすら。
俺のものであるということを証明したい。
そんな、歪んだ独占欲。
それを晴らす。
そのためには___
どんなことも、厭わず。
ただひたすらに。
愛していればいいだけの話だ。
『ル ビ ー の 檻 に 鍵 を か け て 。』
Merry Bad End。
〝2人 だけ の 檻 。〟
‘26.6.14. Fin.
同日 修正.
頑張ったんで♡くれると幸いです。
なんか違う感じになりましたが。
これにて合作を終わります。
改めて。
合作相手→現世くるり様。
今回は本当にありがとうございました。
神作者様なので是非一度プロフィールをご覧ください。
では。長くなりましたので。
またお会いしましょう。
コメント
3件
こめしつっ いやいやいやいや、何が自信無いんよ……ッッ まっじで上手いわぁ… もぉ逆にあ~しが前編で良かったんか?って感じ ガチで二人の日常パート 惚れるor惚れさせて頂く だったし、も~癖!! 今回はマジであざました~! こうした方が良くなるのでは?は専用で送るよん
いやもう…読後、しばらく言葉が出なかったよ。最初の甘やかな朝のやり取りから一転、クリスマス前の親族訪問で急転直下する流れが巧みすぎる。「死への恐怖」と「生きる意味」を失った先に選んだ“2人だけの檻”——ルビーと花の瞳がきらめくラストシーン、悲痛だけど美しさすらあって。依存し合うからこそ成立する関係性の描き方が切実で、合作とは思えない統一感も見事でした。おもちさんの筆致、好きです。