夜明け前、静かな風の音だけが響いていたはずだった。
だが、今は違う。 周りの建物はすべてボロボロになっており、所々耐え難い音が鳴り響いていた
「澄サン!♡また会えたね!!♡ 」
「…また来たの」
「ねぇねぇ!♡これって運命だよね!?♡」
「…いつもここであってるでしょ」
狛枝くんはいつもそう
いつもこの場所で いつもこの時間にやってくる
「くうぅっぅぅ!♡♡その冷たい視線とその言葉!!♡♡心に突き刺さるよ!!♡♡♡」
「それよりさぁ!!♡♡キミはいつになったらこっちに来てくれるのかな!?♡♡♡」
…私には絶望になんて縁がない
いつも前向きで生きてきたから
「…そっちに行くつもりはないよ」
「だって私はみんなの希望を背負ってるんだから」
「…はぁ?」
「いつも希望希望…って澄サンはいつ希望厨になったの?」
「いい加減、飽きたんだけど」
「希望厨なんてものじゃないよ」
「私はただ、みんなの希望を持っているだけなの」
「それに、私も絶望の話は聞き飽きたよ」
「でも、その諦めない心は好きだよ」
「!!ボクも好きだよ!!♡♡澄サン!!♡♡♡」
「それじゃ、またここで会おうね!!!♡♡♡♡♡♡」
「…生きてたら、ね」
夜明け前、綺麗な景色を背に見渡していると澄サンの姿があった
ボクは彼女の元へ走っていった
「澄サン!♡また会えたね!♡」
「…また来たの」
「ねぇねぇ!♡これって運命だよね!?♡」
「…いつもここであってるでしょ」
彼女はいつも冷たい
でも!♡♡その冷たいのが心地いい!!♡♡♡
「くうぅっぅぅ!♡♡その冷たい視線とその言葉!!♡♡心に突き刺さるよ!!♡♡♡」
「それよりさぁ!!♡♡キミはいつになったらこっちに来てくれるのかな!?♡♡♡」
彼女はいつも前向きで進み続けている
その邪魔をしたらどうなるのか見たかった
「…そっちに行くつもりはないよ」
「だって私はみんなの希望を背負ってるんだから」
「…はぁ?」
「いつも希望希望…って澄サンはいつ希望厨になったの?」
「いい加減、飽きたんだけど」
「希望厨なんてものじゃないよ」
「私はただ、みんなの希望を持っているだけなの」
「それに、私も絶望の話は聞き飽きたよ」
「でも、その諦めない心は好きだよ」
「!!ボクも好きだよ!!♡♡澄サン!!♡♡♡」
「それじゃ、またここで会おうね!!!♡♡♡♡♡♡」
「…生きてたら、ね」
…何度でも生かしてあげるよ!!♡♡
ボクが諦めない限り、澄サンはずっと生きているから!!♡♡
このくだらない才能なんかで彼女が生きているのであれば何度でも使うよ!!!♡♡♡
今日の空はいつもより綺麗だった
そして、今日から「ボク」はここを去る
「…さようなら!!また会えたらね!!」
遠くから彼女の声が響いて、すぐさま走った
まだ近くにいると思っていたから
「澄サン!!♡」
ボクの目の前には見るも無惨な「誰か」の死体があった
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