忘れられる。
何度もみやの顔を思い出してはかき消す呪文のように呟いた。
それなのに、帰る家はどこもかしこもみやがそこにいたことを物語っている。
自然に出てしまう「ただいま」も
星柄のエプロンを着てキッチンに立つ人影を探すのも
ソファに座るとき、隣に1人分のスペースを開けてしまうのも
もう今更意味がないと分かっているのに、無意識に君の存在を感じてしまう。
だから
全部、失くしてしまえばいいと思った。
自分の気持ちに抗えなくて、過ちを犯してしまう前に、すべてを消し去ってしまえばいいと思ったんだ。
だけど、そんなこと無意味だったとすぐに分かった。
みやを思い出すモノがなくなっても、どこにいても、何をしてても、こんなにも鮮明にみやの声を思い出せる……。
「宏忠さんに会わせてください」
まただ。しかもいつもよりはっきりと聞こえる気がする。
実家(こんなところ)にみやがいる**************************
********************
******************
***********
*********************
************************
**********
********
コメント
1件