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荼毘ホー
荼毘▶︎ヤンデレ
無理矢理
監禁
R18
こちらはPrologのため、
R18、監禁要素などはまだ書かれていません。
【 逃げ場なんかねぇよ、ヒーロー 】
焦げた匂いが、まだ空気に残っている。
崩れたビルの屋上。
黒い煙の中で、ホークスは膝をついた。
「 ……. っ、派手にやるじゃん 」
軽く笑おうとしたけど、声がかすれる。
背中の羽は、ほとんど焼けていた。
赤い羽根が、ぱらぱらと床に落ちていく。
逃げる力は、もうない。
そのとき、足音が近づいた。
コツ、コツ、とコンクリートを踏む音。
ホークスは顔を上げる。
そこに立っていたのは、青い炎をまとった男だった。
「 ….. 荼毘か 」
炎の奥で、荼毘が少し笑う。
「 よぉ、ヒーロー 」
いつもの軽い調子でホークスは言う。
「 いや〜、こんなボロボロにされるとは思わなかったなぁ 」
「 逃げねぇのか? 」
「 逃げたいけどさ 」
ホークスは背中を軽く動かした。
焼けた羽が、ぱらりと落ちる。
「 羽がねぇんだよ 」
少し沈黙が落ちた。
普通なら、このまま終わりだ。
ヴィランがヒーローを殺す。
それだけの話。
でも荼毘は、炎を消した。
ゆっくり歩いてくる。
ホークスの目の前まで来ると、しゃがみ込んだ。
焼けた羽をひとつ拾う。
「 ….. 派手に燃えたな 」
「まぁね」
ホークスは肩をすくめた。
「 で?やるなら早めにお願いしたいんだけど 」
荼毘は少しだけ首をかしげた。
「 何を? 」
「 いや、殺すんでしょ? 」
ホークスがそう言うと、
荼毘は、低く笑った。
「 はは ….. 」
「 誰がそんなこと言った? 」
ホークスの眉が少し上がる。
「 ….. え? 」
その瞬間。
荼毘の手が、ホークスの顎を掴んだ。
ぐっと顔を上げさせられる。
青い炎の色の目が、すぐ近くにあった。
「 殺さねぇよ 」
静かな声。
でも、ぞっとするほど冷たい。
「 もったいねぇだろ 」
「 お前。 」
「 面白ぇんだから 」
ホークスは笑おうとする。
「 はは、嬉しい評価だね 」
すると荼毘は、さらに近づいて言った。
「 安心しろよ、ヒーロー 」
そして、ゆっくりと笑う。
「 逃げられねぇ場所に連れてくだけだ 」
ホークスの笑顔が、ほんの少しだけ止まった。
そのときだった。
荼毘の炎が一瞬だけ強く揺れる。
そして次の瞬間――
視界が暗くなった。
遠くで、荼毘の声が聞こえる。
「 大丈夫だ 」
「 ちゃんと飼ってやる 」
「 逃げんなよ、鷹 」
――それが、すべての始まりだった。
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