テラーノベル
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ドーヴァー好きるなだよ新しい垢
今回も短めのなんと2000文字
ペースをあげれるようにしたいですね。
✂︎————キリトリ線———–✂︎
次第に彼の撫でる力は強くなっていった。
最初は撫でるだけだったのに
途中からガシガシと半分掴むような。そんな感じだ。
オリバーは俺を見つめ、ニヤッと笑った。
「逃げないの?」
……
そうだ、逃げないと、でも……
怖くて、動けないんだ。
ルチアーノがベルトの後ろからナイフを取りだし、オリバーの頭目掛けて投げた。
「あは」
カキィン!
オリバーは手に持っていた包丁でナイフを弾いた。
そのご、しばらく冷たい空気が張り詰めた。
今だ、今しかない
俺はオリバーから走って離れた。
「オリバー!お前にはその子は渡さないから!」
「えーなんでよぉ、椿も言ったように半分にしちゃえばいいのに!」
「だーめ!生きてるのがいいの!」
そんな言い争いをしている中、椿が俺にコツコツと足音を立てて近づいてきた
椿は俺の前にしゃがんでジッと見つめた
「なぁ?オリバー?お前はこのちっちゃい餓鬼のどこが好きなんだ?」
オリバーは自慢げに答える
「目!かな!キラキラで、透き通ってて、純粋な深い青!カップケーキのトッピングにピッタリだよ!」
「そうか、ルチアーノは?」
ほぼノーリアクションなことが気に入らないのか、大きく頬を膨らましてオリバーは怒った
「ちょっと!もうちょっとリアクションしてよ!」
「うるさい。で、ルチアーノは?」
ルチアーノは少しオドオドしながら答えた
「は、初恋の人に似てるから……全部好き。ツヤツヤで綺麗な髪の毛とか、どこか不器用な笑顔とか……」
椿はニヤリと笑って
「そうか。」
と、言った続けて
「オリバーは別に生きていなくていいそして目が好き。」
「ルチアーノは生きていて欲しい。そして全てが好き。でも別に
……目ぐらいなくてもいいよな?」
ルチアーノは大声で言った
「ふざけないでよ!!そんな、そんなのその子が痛い思いをするじゃん!!!」
椿は相変わらず不気味な笑みを浮かべている
「そうだが?何か問題があるのか?」
「あるよ大ありだよ!」
オリバーは嬉しそうに「さんせーい!」と言う
椿は俺を見て
「お前もそれでいいよな?」
俺は、答えなかった。
ダーン!!!
聞いたこともない大きな音が建物の中に響き渡った。
……その音の方向には
「!!!隊長?!え?!生きてる?!」
ルチアーノが真っ先に声をあげる
「おぉ……このタイミングできたんだな。」
椿も続けて反応する。
「こいつきたならいいや、僕帰るー」
オリバーは拗ねたようにそそくさと地面に落ちている包丁を拾う
……さっきよりもボロボロで、所々痛々しい見た目見なっている。手には、黒いL字型の何かを持っていて、その先からは煙が出ている。
「……」
俺は何も言わずただ隊長とやらを見つめる
「すまない、遅れた。体の再生が上手くいかなくてな」
俺は驚いた
「再生って……」
ルチアーノはムスッと隊長とやらを睨んだ
「またそんなになるまでリルベルトと戦ったの?!もぅ!!」
隊長とやらは俺の目の前まで来て
ポンポンと頭を撫でた
……え?なで、は?
…………
「怖かったな、もう大丈夫だ。椿、お前は余計なこと言うな。オリバーのことは嫌いないはずだろう?」
隊長……は、俺の頭を撫でながらそう言った。
「こ、こわ、怖くなんて……!」
「強がり、よくないぞ。」
「……」
椿は悪びれる様子もなく、笑った
「少し悪ノリしただけだろう。実際被害は出てないからいいだろ?」
「悪ノリでも被害が出なくても、彼を危険に晒したことは事実だ。次からはしないように」
椿は少し不貞腐れて
「はいはいわかったよルートガー……」
どうやらルートガーが隊長と呼ばれている彼の名前らしい
ルートガーは相変わらず俺の頭を撫でている
「……おい、やめてくれ……撫でるの」
ルートガーはハッとして手を頭から離した。
ルートガーは申し訳なさそうに答えた
「す、すまない不快にさせてしまったか?……その……なんというか」
ルチアーノが、会話に割って入ってくる
「隊長は可愛いものを見るとつい撫でちゃうんだよね。」
ルートガーは顔を赤くして
「なっ、また余計なことを!!」
悪い人では……ないのかもしれない
ルートガーが少し顔をしかめる。
「なにか来る。お前は隠れてろ」
「な、なにか来る?」
「早く。」
……
俺は近くにあった古びた箱のようなものに身を隠した
カツカツ
聞いた事のない足音だ。
「おっ、ルイスじゃん」
ルチアーノが親しげに反応する
「?ここで何してんのお前ら」
「こっちのセリフだ。何しに来た」
「何って……ここに俺”達”の隠れ場所があるだけだけど……」
達……?
椿が「あぁ……」と納得した声を出して言った
「リルベルトとお前とフェルの隠れ場所か。」
ルートガーは予想外だったらしく「は?」と腑抜けた声を出す
ルイスはスンとした顔で
「まぁお前らも隠し事してるみたいだしお愛顧ね」
「えぇ?!ばれてる?!」
「あーんな見え見えなところに隠れてるのに見つけれないわけないでしょ、うぅん、可愛いおしり見えてる。」
ガタンッ
俺は、あまりにも急なセクハラ発言にびっくりして頭をぶつけて悶絶した。
ルチアーノは、その音に驚いて俺の隠れている箱へ駆け寄った。
「神聖ローマ?! 大丈夫?!」
「あぁっ、だ、だいじょ……大丈夫……」
恐らく相当痛そうな音が鳴ったのだろう。
初対面のルイスでさえ、心配して近寄ってきた。
ルイスは笑いを我慢しようとしていたが、ついに吹き出した。
「おっちょこちょいだな……っ、ははっ……!笑」
下の騒ぎが気になったのか、勢いよく誰かが降りてきた。
「うぉ?! なんかめっちゃおるんやけど?!
ルイス! と、えっとルチアーノちゃんと、あと椿と……ルートガーと……?
けつ! けつがあるんやけど! 野生のけつ?!」
俺は怒って叫んだ。
「誰が野生のケツだ!!
勢いよく入ったら出にくくて、苦戦してるだけだ!!」
ルチアーノは恐らく俺の尻の前でどうすればいいのか分からずオドオドしている……足音的にそう思った。
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