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イヌピー視点
コ『赤音さん……ッ…』
ココは夜、よく泣いている 姉の名前を呟きながら
何故泣いているかは明確だ。
あの時の火事 助けたかったのは俺じゃなかった、本当は…ココが本当に助けたかったのは
俺の実の姉 “赤音” だったんだよ。
ココが命懸けで助けたかった赤音は入院
火傷をきちんと治すには4千万が必要だった。
それからだ、ココがおかしくなったのは
変な奴とつるんで金を稼いでいた。
だが、やめろ なんて一言も言えない
俺の所為でココが狂ったようなものだから
病院に行っては赤音を眺め
申し訳ない気持ちでいっぱいだった
俺がこうなっとけば
ココもあんな事しなくて済んだのに…
俺は今、急いで公衆電話に向かっていた
ココに言わないといけない事があるから。
急げ…
急げ…!!!
コ『…どうした、いn』
イ『赤音が……死んだ。』
速く、速く伝えないと そう考えていた俺は
ココが喋り切る前にその事を話した
少し間が空き、ココは息を大きく吸って 電話を切った
…ココの部屋行くか
何時もなら行かないのだが、今回は心配で堪らなかった。
イ『なぁ、ココ』
コ『!?…どうした。』
やはり泣いた後だからか目の周りが赤く腫れている
イ『………』
今まで溜め込んでいた事を全て話そう
そう思っていたのに
目の前に居るココを見て、俺は何も言えなかった
コ『…?…どうしたんだよ……』
俺に微笑みかけるその顔を見て、俺は堪らず
コ『………は…?ちょ…急になに…っ…。』
俺だって何故急に抱きついたのか分からない
だが、今なら言える気がする
イ『もういいんだよ……』
コ『……は?』
イ『俺を助けて、それ引き摺って、頑張って金稼いで、無理して笑わなくていいんだよ…』
コ『…ッ………。』
イ『もういいよ…。お前はよくやったよ…!!!』
駄目だ、言おうとした事 上手く言えない
もっと…もっと慰めてやりたいのに。
コ『………ッ……』ポロッ
抱きついていて顔はよく見えないが、泣いているのだろうか 鼻をすする音が聞こえる。
コ『…ぉ”れ……おれ”ッ……』
ココも言いたい事が上手く言えないのだろうか、少し言葉を詰まらせている。
イ『…ゆっくり言え…な。』
コ『ッ……お”れ…ッ…今ま”で…がんばっ”て…ッ』
コ『か”ね…かせい”で…赤…音さん…助けた…くて…ッ…!!』
イ『うん……。』
言葉を詰まらせながらも俺に話してくれている ココは無理しやすい性格だったが、ここまで無理していたとは…
コ『い”ぬぴ…のこと”も…傷付”けち”ゃっ”て…ッ』
イ『……え?俺?』
話を聞いていると、俺の名前が出てきて困惑しざるを得なかった。
コ『赤”音さんと…勘”違い”して…たすけた”から…ッ』
コ『傷”付いて”る…っ”て…』
……ココ…
そんな事気にしてたのかよ…w
イ『…俺が辛くさせてたんだな、ごめん。』
コ『ッ…だい…じょ”うぶ…』
イ『ん…落ち着いたか?』
コ『…うん……落ち着いた…』
ココが話してから数分…ココが鼻すすりをやめ、息も整ってきたため 落ち着いてきたのだと察する
イ『…………ココ』
コ『…ん?』
イ『誕生日、おめでとう』
コ『…それ今言うこと?』
イ『…いや、急に思い出したから』
コ『…ふっwイヌピーらしいわw』
なぁ、ココ
俺 ココの事守るから ココの心の支えになるから、これからもついてきて欲しい。
誕生日おめでとう、ココ___。
コメント
3件
うわ泣ける
HappyENDで終わらせられました、今日はお赤飯炊いてください