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ベット一つで窓が開いてカーテンがひらひらと動く狭い部屋。
僕はそのベットに1人、静かに座っている。
朝の6:20に扉がコンコンと2回鳴った。
「入ってもいいか、?」
躊躇しながらも言葉を発した扉の向こうの人。
「いいよ〜、入っておいで」
僕が扉に身体をくるっと向けて扉の向こうから来る人を待っていた。
ゆっくり扉を開けて入ってきたのは金髪のイケメンさん、見た感じ未成年だけど…。
てっきり知り合いが来るかと気軽に入れてしまったが入ってきた人は見たことが無い初対面の人だった。
「誰…ですか?…も、もしやヤンキー…!?」
最悪の最悪を考えてヤンキーと辿り着いた僕の思考は色々な事を考える。
ヤンキーはオレオレ詐欺とかするからね、病室にも入って来るよね、うんうん。
1人で納得している間にも僕の思考は止まらない。
最悪の場合このヤンキーから殴られたり蹴られたり、お金取られたり…。
「ひぇぇ…!」
考えるだけでも怖くなってくる。
「そんな怖がんなよ…俺は佐野命、覚えてない?」
「覚えて…、あ!ちょっと待ってくださいね〜」
ヤンキーかもしれないという思いがあるからか、敬語になってしまうがそこは良いとしておこう。
ベットの隣りにある小さな机の上にある僕だけの『記録日記』と書いてるメモ帳を手に取った。
2ページ目3ページ目とぺらぺら開くと佐野命と書いてあるページが多かった。
「ふむ…ヤンキーじゃないのか…」
「またそんな事言うのか…」
呆れたようにため息をつく佐野くん。
「佐野くんの事を書いてあるのは多いんだね…呼び方や身長体重…へぇ、パンツは狸柄なんだぁ〜!」
案外可愛いんだね!とニコニコしながらページを読み進めていく。
このメモ帳を見ると分かるけど佐野くんと僕は仲が良かったんだね…他にも凛太郎くんや伊綱くんっていう人達の名前が沢山出てくるな…とふむふむしていると佐野くんが声を荒げた。
「ざっけんな!!そんな事まで毎日言わんで良いわ!」
真っ赤になった顔は恥じらいか、怒りか…。
「毎日…?あぁ、そっか」
毎日言ってる、という言葉が僕には重く響いた。
下を向いた僕を佐野くんは慌てて優しく抱きしめてくれた。
「あ、嫌な思いにさせてごめんな…思い出したくないよな…」
何度も謝っては頭を撫でてくれる佐野くん。
「大丈夫だよ…佐野くんは学校行く時間でしょ、?僕は残りのページを見ておくよ」
「…あぁ、行ってくる…」
心配そうにこっちを向いた佐野くんに僕は笑いかけて大丈夫、と言った。
佐野くんが出ていったあとの病室は静かで少し怖かった。
「じゃあ、僕は残りのページを見ないとね」
晴明は分厚いメモ帳を開いてまたベットに寝転んだ。
「あーあ、何ページあるんだろ…」
前向性健忘症の僕は記憶日記に今日あったことも書こうと意気込んだのだった。
前向性健忘症っていうのは次の日の記憶を忘れることがあるとかなんとか、、
始めましてこちら誰かさんのサブ垢です、、