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《幻想入り》
─ある日、自分はあるものを見つけた。木の葉が緑に染まり、何処かの子どもらがよく公園にではじめる頃だった。ある木の下をなんとなく見てみたら、謎の切れ目があった。空間が切られ、その隙間から目が覗き組んで来るようなものだ。俺は、目が離せなかった。今思えば、興味、もしくはそれ以外の何かが気になってたのだろう。少し見ていると、急に隙間のようなものが閉じた。と思ったら、急に俺の下に表れた。開いた隙間は見てたものよりでかく、人一人が簡単に入るぐらい大きくなっていた。勿論、俺はその隙間の中に落ちた。
「おわっ!?」
隙間の中に落ちると、その中は奇妙だった。終わりが見えず、幾つもの目があった。打った場所を抑えながらなんとか立ち上がると、さらに奇妙なことが分かる。暫く見渡していると、後ろから声をかけられた。
「ようこそ、幻想郷へ。」
後ろを見てみると、そこには女の人が立っていた。そして、普通の人とは何かが違う気がした。だが、俺は女の何も知らないため、一度名前を聞いてみることにした。
「…誰だよ、お前。」
「あら、そういえば名乗ってなかったわね。私の名前は八雲紫、幻想郷を作った中の一人よ。」
そう、女が言う。が、そもそも俺は、幻想郷とやらを知らない。だから話の中身を何も理解出来ていない。そう思っていると、
「…貴方、何かわからないという顔をしてるわね。」
女がそう言ってきた。正直驚いた、普通はそんなの分からないからだ。
「…なんで分かったんだ?」
「まあ、こういう事は何度も経験したからね。話を戻すけど、 貴方が分からないこと、それは幻想郷のことでしょ?」
俺が黙り込むと、紫が続けて言った。
「図星の顔ね。幻想郷はね、楽園よ。それも、様々な種族のね。」
「様々な種族…まるで人間以外もいる口振りだな。」
「当たりよ。妖精、神、幽霊、その種族の数は私にも把握しきれない程、数がある。」
その後、色々なことを俺に説明してきた。俺を幻想郷に連れていくのは、異変が起きたからという事、俺には能力があり、それは正と負の力を操る程度の能力ということを。一通り話し終わった時、最後に紫が言ってきた
「それじゃあ、頑張りなさい。」
その一言と共に、俺はあの空間から森へと落ちた。─