みなさんお元気ですか?
るなです。
夏が終わってもいい頃なのに全然秋来ないよね?すぐ冬になりそうだよね。
るなはとっても元気です。
学校もバイトも頑張ってるよ!みんなはどうかな?
え?シヴァさんと?
ええっと、仲良くしてるよ…やだ、なんか恥ずかしいな。
LINEも電話もしてるんだよ。
そうそう!けっこうね、シヴァさんから連絡くれることが多くなったの。嬉しいなぁ。
この前は一日だけだけど大阪に遊びにきてくれたの!忙しいのに悪いなって思ったけどすっごく嬉しかったよ。
どこに行くかって話になって、るなが言おうか言わないか迷っていた時にね…
「いいよ、言ってごらん。どこ?」
「ゆにば…」
ユニバなんてサクッと行けるものじゃない。
たくさん歩くし並ぶし人多いし、ましてや東京から来てくれて移動も大変で
ただでさえ忙しいのに、疲れさせちゃうとこに行きたいなんて言いづらかったのだけど
「行こうか」
「ええっ!?」
いともあっさり承諾してくれた。
「大変ですよ?シヴァさん疲れませんか??」
「るなさん行きたいんだろ?」
「う、うん」
なら、とシヴァさんは話を続ける。
「るなさんの行きたいとこにオレも行きたい。どう?」
「ほんとにいいの?」
「…いいよ」
スマホの向こうから、ふふ、って吐息みたいな笑い声が聞こえた。
「ユニバ楽しかった?」
「すごーく楽しかった!!でも最初頭につけるカチューシャで一時間半も悩んじゃって」
「マ?付き合うしばおすごいな…」
愛ゆえだよねぇ、と今日の電話相手のえとちゃんがボヤいた。
「だよね?急いで決めようとしたらね、ほんとにそれでいいの?って。時間気にしなくていいから好きなの見つけなよって」
「っかー、ゲロあま…」
「なあに?甘いの飲んでるの?」
「違うよシヴァさんがってこと。フツーそんなのんびり貴重なユニバで一時間半もカチューシャに時間かけんて」
そうだよねぇ、るなも流石に悪いなぁって思って謝ったけれど。
悩んでるるなさん顔に全部出てて面白かったよ、なんて言われちゃった。
「ほらね、るなにデレデレじゃん」
面白かったよ、って言ったシヴァさんちょっと困ったように笑ってたよ。
そうえとちゃんに話したら
「その顔がデレデレってゆーの」
と教わった。
「ユニバのお土産美味しかったよ〜ありがとね!」
「二人で選んだの!喜んでもらえてよかったぁ…シヴァさんなんて言ってみんなに渡したのかな?」
それがさぁ、とえとちゃんは思い出し笑いし出した。
みんなで撮影後リビングへ行くと
ユニバのお土産がテーブルにどどんと置かれていて、「食べて」とだけ書いた付箋が貼られていたらしい。
「追求されんの嫌で、撮影の後ソッコーで家帰ってたからなんだと思ったわw」
面白おかしくえとちゃんはまだ笑っていた。
「ねえ?シヴァさん、みんなに付き合ってるって言ってから誰かに何か言われたりしてなかった?」
弾丸サマランツアー後に一番心配だったことを口にした。
いつだかシヴァさんにも聞いたけど、気にしなくていいよ、としか教えてくれなかったから。
私の質問に、えとちゃんはああ、それね、とふたたび思い出し笑いと共に話し始めた。
「面白かったよ〜シヴァさん、じゃっぴともふくんに詰められててさぁ」
「ええっ!?もふくんまで!?」
じゃぱぱさんはるなのお兄さんのような存在で、シェアハウス時代にも世話をやいてもらってた。
もふくんはもふくんでじゃぱぱちゃんねるのリスナー時代からの知り合いで、なんだかんだ気にかけてもらっていた。
ふたりともよくるなのそばにいてくれた。
「すごーく色々聞きたいのにさ、じゃっぴももふくんもなんだか聞けなくて。最後酒の力借りて聞いてたよ」
「そなの?」
「んで、シヴァさん付き合わされて三人で酔っ払ってたw地獄絵図だったわーww」
地獄絵図なのにえとちゃんはとっても楽しそうにゲラゲラと笑っている。
「シヴァさんがるなのこと色々語ってたよ」
「語ってたって何を?」
『えとさんこらっ!何喋ってんだよ!』
「げっシヴァさん」
「!!シヴァさんっ!?」
突然耳に入ってきた大好きな人の声。
今日はシェアハウスにいるんだ!
何やらえとちゃんと話しているが、遠くてこちらまで聞こえない。
やきもきしていると、ちょっとだけ貸して、とさっきよりもはっきりとシヴァさんの声が聞こえた。
「るなさん?」
「シヴァさんっ」
「あとでLINEするから、また」
「…はいっ」
いつもより早口で、そしてちょっと恥ずかしそうにシヴァさんは電話を切った。
「えとちゃんにバイバイ忘れちゃった…けど、声きけてよかったぁ」
えとちゃんには悪いけど、思いがけずシヴァさんの声が聞こえてとっても幸せ。
そのままベッドに寝転んで、そばにいるカエルのもちもちころりんをぎゅっと胸に抱いた。
その後すぐ、これからハゲーズの配信やるから、明日電話すると連絡があった。
「やったぁはげずー♡」
夜遅くにやるハゲーズを聴きながら寝落ちするのが好き。
もちろん残りはアーカイブで楽しんでいるよ。
相変わらず出だしはなおきりさんの癖が強い自己紹介が始まって、それにノせられてうりりんとシヴァさんが笑いながら、面白くもおかしな自己紹介が続いた。
「ふふ、今日も楽しそう」
いつも聴いていて思っていたことだけど
やっぱり三人でいる時のシヴァさんて、ちょっと砕けててゆるくていいな。
もちろん、二人でいる時の、静かで優しいシヴァさんも好きだけど。
配信はまだまだ始まったばかりでみんなの叫び声が次から次へと聞こえる。これから始まるわくわくな気持ちを抑えられないのか、みんな声が弾んでいた。
『もぉーなんだよぉー…』
どんなお顔していっているのか想像できちゃった。
…。
好きな人の声が耳に残る。
いつか眠る直前まで隣でお話ししてみたい。
シヴァさんと二人ふかふかなおふとんに転がって、今日あったこととか、今度行きたいところとか、そんな話をして眠りにつきたい。
わがままをいうなら、あの夜道で初めて知った温もりをまた感じて夢の世界へ行けたら。
「…さみしいな、会いたいよ…」
声を
忘れないように頭にも心にも音を残して深く目を閉じた。
「んじゃあおつかれー」
長きにわたるバックルームズと雑談を交えた配信が終わり帰路につこうとした時、うりに呼び止められた。
「なにもう帰るの?」
「帰るけど?」
「るなと電話でもするわけ?」
「いや、今日はしない…」
「あぁーソウナンデスネ…」
会話の締まりが悪いぞ、嫌な空気を直感した。
何か言いたい、でも言えない。そんなうりの表情が見て取れる。
『ユニバ楽しかった?』
「なおきりさんディスコ切ってなかったのかよ」
自宅から配信してるなおきりさんの声がイヤホンから聞こえた。
「そーオレね?ずっとユニバの話聞きたかったのにさぁ、シヴァさんなんか逃げるから聞けなかったんだよ!」
「話って特になんもねぇよ。楽しかったよ?」
「そーじゃねぇって」
椅子に座っているうりが背もたれに思い切り体をあずけ、違う違うと手を横に振っただけかと思えば
「…どこまで進んだ?」
すんごい真剣な表情で前屈みになり俺の顔に近づいた。取り調べの刑事みたいに。
遅れてなおきりさんの、うりりん直球すぎるだろ、と呆れた声がイヤホンから流れてくる。
話のバックグラウンドがわかり、カッと顔が赤くなった。
「ちょぉ、何も進んでねえわ!」
「ちゅーくらいしたろ?」
「してねぇよ!」
「『してないの!?』」
イヤホンからの声とリアルな声が綺麗にハモる。
「え、じゃどこまで?」
「…手は繋ぐくらいは」
あのサマラン後の、真夏の夜の甘い出来事は言いたくねぇから黙っておく。
「付き合ってもう半年だよなぁ…?」
『告白されてからもだいぶ経つね』
「人それぞれだろ?」
告白されて付き合うまでに時間がかかったし。紆余曲折あってやっと恋人っぽくなったのは夏頃だ。
ユニバはやっと打ち解けて恋人同士になったようで心の底から楽しかったし、
おずおずと俺に小さくて華奢な手を伸ばしてくる姿はすごく可愛いかった。
この現実を噛み締めてるだけで幸せで
それに軽々しく俺の家に行きたいとか言っちゃうるなさんだからこそ、ことは慎重に進めた方がいいと思っている。
『しばおってほんと”彼女を愛でる”タイプなんだね〜』
「あらたまって言わないでよ。恥ずかしい」
もちろんそれ以上先に進みたくないのかと問われたら進みたいけれど。
「てっきりユニバ行ったから泊まってくんのかと思ったのに、日帰りで帰ってきたよな?スゲーわ」
「それでも最終の新幹線で帰ってきたんだよ」
「よくやるよなぁ」
日程的にもきつかったが夏以来会えてなくて。
それなりに連絡はとりあってるけどやっぱり直で会いたくなる。なんとか合間をぬって根性で会いに行った。
「次くらいはお泊まりしないの?」
「しねーよ」
「『しないの!?』」
イケメンたちのええ声がハモる。
余計なお世話だと内心文句を言った。
「とにかく、二人が思ってるよりも進捗はかなりのんびりなんで!」
色々あっても言わねーけど。
『ま、あのるなさんに合わせてたらのんびりにはなるよね』
色々悟ったなおきりさんは、ふむ、と顎に手を置いたように話し、
『思い募らせて爆発しないようにね』
「ほんとそれ」
びしりと俺に人差し指を突きつけたうりと、
ありがたいのかおせっかいなのか、どちらとも言えないなおきりさんの言葉で本日のハゲーズは締められた。
コメント
3件
🦖👓🐸さんの三人の会話もいずれ入れられたら書きたいなと思ってます☺️ 🍫ちゃんと🎸さんはそんな三人を見てwと思ってそうだなと。 ❄️ちゃんはみんなの配信聴いたり動画見てて欲しいなぁ〜と強く願っているので、お話に反映させてます😅
投稿ありがとうございます✨️ 👓️くんも❄ちゃんになんだかんだ関わっていたからそこはそこでお兄ちゃんっぽいですねぇ…🎶 お酒の力を借りてでも🐸さんから聞きたかった🦖👓️面白かったです!🍫ちゃんは地獄絵図って言ってるけれどなんだかんだ笑ってるの好きです(笑) ❄ちゃんはみんなと離れた今でもちゃんと配信とかそういうのを観ていて、観ていると寂しくなっちゃうの可愛いです!💕 第二章楽しみです💕🎶
個人的に第二章です。 テーマは葛藤と忍耐笑 お読みいただきありがとうございました♡