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⚠︎少々戦争関連。気を付けて。
それではどうぞ
🇺🇸…日帝。
☀︎…。
🇺🇸聞こえてんだろ?無視するなよ…。
☀︎…。
🇺🇸なぁ…お願いだから、俺はお前と話がしたいんだ…。
扉の向こうで、米国が床にへたり込む音が聞こえた。
だが私は何も思わない。
ただ
『五月蝿いな…』
という感情だけが心にあった。
☀︎…イタッ
私は自身の片目を抑える。ズキズキして痛い。
☀︎…くそ…。
抑えた片目はもう見えない。そして私の足も大怪我を負い、普通に歩く事がままらなくなった。
これは後遺症として残るだろう。
口に出さなくともそう感じられた。
数ヶ月前にやっと終わったあの出来事。
米国が私にトドメを刺したあの日。
私はあれ以来、米国と顔を合わすどころか、会話すらしなくなった。
いや、私がそれを拒絶したからだ。
彼奴に会うと、憎しみや悲しみ、恐怖が溢れ出してくる。滲み出てくるのだ。
泣きはしない。日本男児だから。
だが、兄弟を失った悲しみは強い。
私は頭を抑える。
私は…嘘の中で生きている。
泣かないじゃない。泣けないのだ。
強くない。弱い自分を隠しているのだ。
国の為…ははっ…訳が分からない。
国の為に命を捨てる事が誇りなんて…
☀︎残酷…。
🇺🇸おぉぉらあぁぁ!!
突然、扉が大きな音を出して開いた。
米国が蹴り飛ばしたらしい。
私は思わず目を見開いてしまった。
🇺🇸はぁ…日帝。
米国は私を見るなり、私を抱きしめた。
☀︎ビクッ
🇺🇸お前は…国の為に良く頑張ったんだ。お前は強い奴だ…。辛かったな…。
そう言い、米国は私の頭を撫でる。
…はっ…?何故私を傷付けた奴が…睨み合っていた此奴に慰められるんだ…?
だがそう思う気持ちよりも、私の気持ちに共感してくれているのだと思う気持ちの方が大きかった。
🇺🇸…あれ?もしかして日帝。泣いてる?
気付けば私は泣いていた。
泣くなんていつぶりだろうか?
☀︎五月蝿い…。
私は恥ずかしさのあまり、米国の肩に顔を埋める。
🇺🇸…ははっ。泣ける時に沢山泣いとけ。
米国は私の背中を優しく撫でる。
…正直、嬉しいという感情が少しだけ芽生えた。
『終』