コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
これはとある2人の受験生の男の子が
部活と勉強に追われながらも夏を堪能するお話
望月 月見
(もちづき つきみ)
15歳の受験生、部活が大好きで行きたい高校は特になく、勉強は少し苦手。後輩からは特に慕われてはおらずあまり人と交流するのは好まない。佐倉朔斗とは小学校からの仲で授業以外では佐倉朔斗に引っ付いている
佐倉 朔斗
(さくら さくと)
15歳の受験生、部活の部長でありみんなからの信頼も厚く、中心的な役割をすることが多い。勉強が得意で親からいい高校へ行けと年を押されている。望月月見は小学校からの仲で自分から仲はいいが、自ら望月月見のところへは行かない
第1話『いつもの日常でありますように』
月見「おはよ〜佐倉〜」
佐倉「おはよー」
俺らは家が隣で、俺が佐倉の家へ迎えに行き、毎朝一緒に学校へ向かう。それが日常
佐倉「あれ、望月…竹刀は?」
月見「えっ!今日部活あるの?」
佐倉「あるわ!早く取りいって来い!」
月見「うん行ってくる!!」
佐倉は面白いし、しっかり者だ。俺が忘れ物をするといち早く気付いてくれるのは、他でもない佐倉だ。俺でも気付いていないのによく気づいてよく人のことを見ているなと思う。
佐倉「もう…しっかりしてくれよ」
月見「ごめんごめん!てかあのゲームのイベント見た?」
佐倉「あ!見た見た!面白そうだったよな!」
俺らは受験生なのにも関わらずゲームの話ばかり、毎日ゲームの話ばかりで良く飽きないな自分でも思うけど、こいつと話しているから飽きないんだなと感じる。柔らかな笑顔にキレのあるツッコミ、俺はよくアホな事を言ってしまうけど、こいつのおかげで笑いが起きる。俺は傍から見ると無愛想に思われているらしく、人と関わるのが苦手で人と笑い合うっていうのを、あまりしないから、こいつのおかげで話し掛けてくれる人も増えて友達が出来た。
休み時間もずっとこいつの隣にいるんだ、居心地が良くてずっと居たい、恐らく俺にピッタリな友達はこいつ以外居ないだろう。きっと大人になってもこいつと一緒にいる気がする
佐倉「おい、望月聞いてる?」
佐倉は望月の肩を揺さぶり乍問い掛ける
月見「あっ、ごめん!なんだっけ?」
佐倉「お前から話持ち出したんだろうが!」
月見「いやーごめんごめんつい自分の世界に入っちゃって」
授業が終わって部活の時間だ。
俺と佐倉は同じ部活、俺は佐倉が、剣道部に入ったから入った、何がなんでもこいつと多く時間を過ごしたかったから同じ部活にしたんだ。だけどもう、3年生は引退だ。佐倉といる時間がすり減ってしまう、とても悲しく思うし佐倉ともっといたいと思っているのに無理引き剥がされるなんて辛すぎる。佐倉と同じ高校に入りたいと思うけど、俺は頭は普通で佐倉が目指してる高校を受けるなんて無理だ。まず内申点が無理だ。どうしようかと悩んでいるところだけど、佐倉は俺と離れる事に何も思っていなさそうだ。
月見「佐倉〜今日一緒に帰ろ〜」
佐倉「いいよ〜」
今日の帰りにこの俺の想いを伝えてみようかな、離れたくないとまだ一緒に居ようと。
佐倉「望月早くしろ〜」
月見「ごめんもうちょっと!」
月見「佐倉…あのさー俺…」
佐倉「ん…?どうかした?」
あぁ…出た…あの優しい笑顔、俺だけに見せて欲しいな…。目の前にあるけど…消えちゃうんだ、近い内に。
佐倉「…俺も話あってさ」
月見「え、なに…?」
佐倉「…お前さ、高校卒業したら俺と住まない?」
月見「えっ!?!」
佐倉「嫌かな…3年後だけど…、」
月見「ううん、俺も思ってたんだ…住みたいって…」
佐倉「まじか!だって俺ら気合うもんな!」
月見「う、うん!」
ああ…嘘だろう?こんなことあるのか?
同じ事を思っていたなんて…3年なんて待ちきれないと思うけど、佐倉と一緒にいれるなんて嬉しすぎる…、やっぱり君が大好きだ、佐倉…