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第2話『嫉妬と欲望に狂わされて』
俺の部活はまずモップ掛けから始まる
入ってきた1年生に物事を教えながらスムーズに自分たちの支度も済ます。
月見「練習する時は…毎回と窓を開けるんだけど…開け方は…」
と俺が1年生に教えていると武道場に一礼をして入ってくる人影が見えた
土坂「…」
月見「!…土坂!」
こいつは、同じ3年の
土坂 柊弥 (とさか とうや)こいつはすごい陽キャで何故こんな陰キャ部の剣道部に入ったのかが分からない。学校にスマホは持ってくるわ、財布を持ってきて帰りに後輩に奢ったりしている。だから顧問に怒られっぱなしで問題児扱い。だけど強いし佐倉とも仲が良くてよく遊んだりしている
土坂「…はぁ、?なんだよ。」
だけど俺には当たりが強い…
月見「い、いや…今週大会あるのわかってんのか…?」
土坂「あ〜…うん。お前に言われなくても分かってるけど。」
月見「お、おうだよな…」
土坂「俺のことはどうでもいいから1年のことは2年に任せろよ。」
月見「いや、でも…」
土坂「お前も俺と同じで大会だろ。練習しなくてどうすんだよ」
月見「確かに…」
佐倉「土坂!久しぶり!」
土坂「!佐倉!久しぶりだな!元気してたか?」
佐倉「うん!久々に土坂と練習出来て嬉しいよ!」
土坂「俺もだよ!」
2人はとても仲良く話している、
とても俺はその2人の間には入れなかった。
月見「2年!」
2年「はい!」
月見「1年のこと、お願い。」
2年「あ、わかりました!」
月見「はぁ、最悪…」
京本「何あんた、あからさまにため息ついて。」
月見「!?京本っっ!!」
京本「恋愛のお悩み?」
彼女はこの部活の副部長、
京本 恭子(きょうもと きょうこ)
とても真面目でボーイッシュな見た目をしていてとてもモテる人
月見「いや、別に…そんなことないし、」
京本「ふーん。」
月見「や、やっぱある!!」
俺は更衣室に向かう京本を引き留めた
京本「やっぱあるんじゃん。」
そう言って京本は少しニヤついて俺に近寄った
月見「…俺好きなんだよ…佐倉のこと…」
京本「ふーん…、んで土坂が邪魔と?」
月見「ま、まぁ…」
京本「…正直、男同士なんだし土坂と佐倉は恋愛対象とかないと思うけど…?」
月見「え、そうかもだけど…」
京本「だからそんなに気にすることないわよ。」
月見「うん…だよね、」
京本「頑張りなさい」
京本は俺の背中をバンバン叩き更衣室に走った
月見「……」
君は、自分のモノじゃないのに…
どうしてこんなにも…嫉妬して狂ってしまうのか…
佐倉「望月!練習始まるぞ!」
月見「あ、ごめん、」
京本「いつまでもそうやってボーッとしないのよ。」
土坂「真面目にやれよ望月〜。」
俺は急いで竹刀をもって練習に混ざる
〜部活終了〜
月見「佐倉、一緒に帰ろ!」
土坂「俺も混ぜろよ」
佐倉「!一緒に帰ろ!」
京本「あんたら仲いいわねほんと…」
月見「…そう、だね」
俺は佐倉と身体の距離は遠いけど心の距離は近いと思っている。だって一緒に住もうって言ってくれたし、だから…だから大丈夫…一緒にいれる…でも、京本の言葉、男同士だから恋愛対象にはならない…、とても刺さった。きっと彼の言ってた一緒に住もうは、恋人としてじゃない…友達としてなんだろうな。
佐倉「…望月…?」
月見「っ!?」
土坂「今日めっちゃぼーっとしてんなお前」
月見「なんか、うん、ぼーっとしちゃうな今日は」
佐倉「熱でもあるんじゃないか? 」
そう言いながら彼は俺の額に手を当ててこようとする
月見「や、やめろっ!」
俺はそれをついのけてしまった
月見「ご、ごめ、ん」
佐倉「や、やだったよね、ごめん…」
土坂「……疲れてんだよお前、寄り道せずに帰ろう今日はよ。」
月見「うん、ありがとう…」