「(見られた、土籠に軽蔑されるッ嫌だ)」
「(もう限界。死のう。)」
「あまね!?何してるの!!」
土籠は司のせっぱ詰まった声に驚き普の方を見ると普が屋上の柵に足をかけ今にも落ちそうな状態だった
「柚木ッ!!」
気付くと俺は柚木の体を掴んでいた
「離して、土籠先生」
「やめろっ、落ち着け!!」
「もう限界。母さんに見捨てられた。つかさにつきあうのももう無理。土籠先生もこんな俺を見て軽蔑したでしょ?お願い止めないで」
そう言うと普はそばにあった石を掴み土籠に向け振り下ろし、土籠が怯んだ隙に呆気なく落ちてしまった
下から鈍い音が聞こえる
「ゆぎ、?」
恐る恐る下を見ると血だまりの上に浮かんでいる柚木普の姿があった
「ぁ…」
何の言葉も発する事が出来なかった
「ねぇ、土籠、あまね、しんじゃったの?」
いつもの態度からは考えられないような震えた声が後ろから聞こえた
「お前のせいだ…」
「お前のせいで柚木は死んだんだ!!」
「あま、ね…」
しばらくすると警察がきて事情を聞かれ俺は全てを語った
柚木司は連れて行かれ、学校中が大騒ぎになった
俺に出来る事がもっとあったんじゃないか
土籠には、普を気にかけていながらも自殺を止める事が出来なかった悔しさや虚しさが残った
いくら後悔しても時は戻せない
俺はきっと柚木普を忘れることはないだろう____。
END
コメント
3件
あまねくん、辛かったんだよね、、。
ぶぉぉぉぉ😭普くん😢😢😢