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続きが気になりすぎる! もう一度2人の幸せな顔が見たいです😭
うーーーー😭(泣) なんでそんな事するん?! 折角… あーーーーホントに助けて欲しい。 このままやと🐰ちゃんも🐥ちゃんもホントに壊れてしまう。後から後悔してもあかんのに… 🐻ちゃんが来て解決してくれへんかなぁー
jkside
その頃にはヒョンのおかげで
多少は勉強好きになっていた僕は
その日の部活前にも、ヒョンに聞けない代わりに、先生のところに行って分からないところを教えて貰って
遅れそうになって慌てて体育館へと走っていたところだった
渡り廊下を走り、体育館の前の所で僕は道を塞がれた
🐰「ちょ、、すみませn、、、はっ」
🙎「久しぶりね、グクくん。」
あの女子キャプテンが、目の前に立っていて、別の道を行こうと踵を返したが、もう遅かった。
何人かの女子が僕を囲んでいて、動けなくなる
🙎「”ちょっと” 着いてきて、ね?」
押されるように、僕はダンス部の部室へと連れ込まれた
今日はヒョンもいないからか、ダンス部は休みの様で、
たまに覗きに行くとジミニヒョンを呼んでくれた、男の先輩達もどこにもいない。
知らない女の人ばかりに囲まれて、背筋が凍る思いがした
🙎「私たち、今日がチャンスだって思ったの」
🙎「ジミンくんもいないし。あんたを守ってた他の男子たちも今日はいない。」
🙎「私、ジミンくんと別れてって言ったわよね?言うこと聞けなかったあなたが悪いの。
二度と学校に来れないようにしてあげる」
そう彼女が言った瞬間、僕は女子達に抑え込まれた
僕は男で、しかも武道をやっている身なのだから、振り払うことは十分に出来たはずだった
でも、人というのは、慌てた時、いつもの力を出せなくなるもの、というのは事実で、
僕も今の状況に怯えすぎて、体が固まり、抵抗するにもできなくなってしまったのだ
いわゆる、集団リ〇チ、というやつだった
あっという間に裸にされて、目隠しをされた
そして服を着てしまえば見えないようなところを狙って、大量に傷をつけられた
見えない、避けられない攻撃が、痛くて怖くて、死ぬと思った
声を上げようにも、かすれて声が出てくれない
嗚咽を漏らすことしか出来ず、僕は何時間も体を散々弄ばれ、ボロボロになった
殴られながら、散々罵られて、頭がガンガンする
やめて、、、とかすかに言っても、彼女たちは執拗に僕を何度も蹴り、殴りつけた
刃物を使わないでくれただけマシなのだろうか
永遠と続くかに思えたが、僕の反応が鈍くなり、気を失いかけた時にようやく終わった
壁に寄りかかって倒れる僕の前に、人がしゃがむ気配がして、キャプテンの女の声がした
🙎「グクくん、あのね、ジミンくんに”大事に”守られてた君は知らないかもしれないけれど、これはこの学校でよくあることなのよ。」
🙎「先生たちが困ってたの。学校1の優等生のジミンくんが、男と付き合ってるだなんて、恥ずかしいって、、。
でも、言おうにも言えなそうだったから、私たちが代わりに教えてあげたのよ。」
🙎「私たちはこうやって何人も学校から追い出している。先生も親も助けてなんかくれないから。
“二度と”その顔を見せないでね。」
そう言い捨てて、彼女たちは部室から去っていった
僕も噂に聞いていたから存在は知っている。
“邪魔者狩り”
でも、それがただの噂じゃなくて本当に行われているなんて知らなかった
震えの止まらない身体と、溢れる涙を、必死で抑えていた時、電話の音がなった
震える手で頑張って手探りで探し、スマホを掴む
通話ボタンをなんとか押すと、
聞こえたのは親友の声だった
🙍♂️「あ、出た、、グク?どこにいるの?もう部活終わっちゃったよ?」
痛みで朦朧とする頭で、必死に助けを求めた
🐰「ダンス部の、、女子部室、ハァ、、、お願い、ンッ、、、来てッ、、」
察したように、親友がはっと息を飲んだ気配がした
🙍♂️「待ってて。すぐ行く。」
彼が駆けつけてくれた時には僕はもうほとんど意識が途切れかけていた
🙍♂️「こ、れ、、ひど、すぎる、、」
🐰「ごめ、、ん、、、こんな、、イッ、、」
彼が服を着せてくれるのを、何度も謝りながら痛みに耐えた
🙍♂️「謝るなよ、親友だろ。こんなの当たり前じゃん。てか、俺、助けれなかったし、、泣
ねぇジミンさんは?なんで来ないの?」
怒ったように親友が聞く
違う、、違う、、ヒョンは悪くない、、体調悪くて、、休んでて、、、
そう否定したかったけれど、もう限界だった
🐰「ひょ、、ん、、、」
僕はそこで気を失った
彼女たちが去り際に言ったことは本当だったらしい。
僕が倒れたあと、親友が呼んだ先生も、
まともに落ち合ってくれず、ただ、僕の親を呼んだだけだったのだと言う
彼は必死で怒ってくれたみたいだけど、証拠ないでしょ、の一点張り。
あとから電話してくれた彼は、それを話しながら泣いて怒ってくれた
僕の親も、結局は同じだった
これを機に先生から、男同士で付き合っていると、細かく報告されると、
一応手当はしてくれたものの、気味悪いものを扱うように僕を遠ざけた
僕の親の反応を見て、先生たちも漬け込んだのだろう、何を言ったのか分からないが、
あることないこと、散々な言われようだったみたい
なんでそれがわかるかって言うと、部屋に篭った僕に、定期的に怒鳴りつけてきたから。
変な男と付き合って殴られて帰ってくるなんて、情けない、、先生たちの笑いものになって、、早く目を覚ませ、、
みたいな事を延々と言われていた
なにかがおかしいとは思ったものの、否定する力などないくらいに、僕はボロボロだった
否定しない僕を、親はそれを事実だと認めたと勘違いしたのか、どんどんエスカレートする怒鳴り声。
それだけでも辛かったのに、体の傷を見る度に、あの日の記憶が思い出され、苦しくなった
生活もままならなくなり、学校になんか行けなくなった
日に日に心は蝕まれ、毎日のように電話をくれる親友も、無視してしまう。
じきに諦めたのか、電話が来なくなった時、僕は悲しくて寂しくて泣いた
ひとりぼっちだった
消えてしまいたくなっていた
ジミニヒョンはどうしたのかって?
知らない。あの人も同じだったのかも。
だってあれから、連絡ひとつもよこしてくれなかった
気づいたらヒョンの連絡先は、僕のスマホから消えていた。
僕は消していないから、向こうが意図的に削除したってこと。
なんでこんな急に捨てられたか分からないけれど、とにかく僕は、もう全部どうでも良くなっていた
親の言っている通り、
早く僕と別れたかったヒョンが裏で手を回して、あんな風に殴られたのか、
なんてことまで考えるようになってしまい、
もう苦しくて早く消えてしまいたかった
消えることができないのなら、
付き合う前の、あの、ヒョンを見つめるだけで楽しかった頃に戻りたかった
あの付き合えた日、部室で先輩に会う前に、早く帰ってればよかった
見られてしまった恥ずかしさで逃げ出してしまえばよかった
好きだなんて言えない弱虫だったらよかった
そうやって、ジミニヒョンと付き合った時間をなかったことにしたいと思う度、
僕を見つけると、遠くからでもいつも笑って、手を振ってくれたこと
初めて1つになれた時に泣きながら喜んでくれたこと
毎日バス停で笑顔で出迎えてくれていたこと
図書室で、すごいって笑いながら頭を撫でてくれたこと
楽しかった思い出全部が思い出されて、
恋しくて、寂しくて、大泣きした
カーテンを閉めきって、真っ暗な部屋で、
たまに聞こえる家族の罵りに耳を塞ぎながら
僕は1人ぼっちで途方に暮れていた
jmside
僕が学校に戻った日くらいからか、
グクは学校に来なくなった
友達に聞いても、知らないという。
3日くらい、返事のないグクに連絡し続けたあと、思い切って先生に尋ねてみたら、待ち構えていたかのように、静かに紙を見せられた
そこには、
“今後一切、グクに連絡をするな”
ということが書かれていて、
グクの親からの絶縁状のようだった
先生は何故か笑いながら言った
👨💻「ジミン、お前なら言いたいこと分かるだろ?お前が休んでいる間、グクが助けを求めに来たんだ。
ジミン先輩との関係をもう辞めたいってね。」
正直最初は嘘だと信じた
たくさん反論した末、生まれて初めて僕は先生に怒鳴られた
👨💻「いいか、お前は優等生だ。学校の顔なんだ。
だから、男同士で付き合うなんていう、人に受け入れられにくいことをしないでくれっ」
👨💻「嘘だ嘘だと駄々こねてたって、この紙が何よりの証拠だろ?お前を嫌がったグクと、グクの親が、もう連絡をするなと言ってきてるんだ。
グクは学校に来るのを拒否っているんだ、お前のせいでっ
親まで出てきているんだ、さっさと諦めろっ」
ものすごい剣幕で罵られ、僕はもう逆らえなかった
違う、何かがおかしい、と思いながらも、グクの母親からのその紙が紛れもない事実なのは分かっていた
“息子が嫌がっている。やめてくれ。”
そう書かれた文が目に止まった時、僕の中で何かが崩れた
ぼーっとした意識の中、先生の見ている前で、グクへの連絡先を完全に削除させられた
👨💻「いいか、二度とこの件を口に出すな。お前は最終学年、受験もかかっているんだ。
無事に卒業したかったら、グクのことは忘れて
元のように”いい子”でいろ」
僕はその日、どうやって家に帰ったのか分からない。
ずっとぼんやり同じことをぐるぐる考えていた
グガ、、いつから嫌だったの、、?
あの悲しい顔は、僕を嫌がってる顔だったのかな、、。
そう言われれば確かに、ほとんど無理やりな形で、付き合ってしまったし、
本当は最初から嫌だったのかな、、。
グクといる時間が楽しくて幸せだった分、その打ちのめされようは酷かった
ずっとぼーっとしていて、ご飯もまともに喉を通らなくなって、家族が心配したけれど、
僕はふらふらしながら、それでも学校には欠かさず通った
それはもちろん、グクがもしかしたら今日、けろっとした顔で笑いながら、僕のとこに戻って来てくれるんじゃないかと、
来る日も来る日も期待していたから。
土砂降りでも、凍えるほど寒い日でも、毎日、バス停でグクが乗って来ていたバスを待ち、
降車口から誰も降りてこないことに、肩を落とした
そのあとは必ず、1人でとぼとぼと図書室に向かった
グクと勉強していたところに座って、何をするでもなく、ぼーっとグクを待った
連絡したくて堪らないのに、グクの名前が既に消えてしまったスマホを、
苛立ちで急に床に叩きつけて、周りを怖がらせてしまったこともあった
グクがかっこいいと褒めてくれるから、見てくれるから、受験期にもかかわらず続けていたダンスも、グクが居なきゃ意味が無いからやめた。
そう、こんな理由で呆気なくダンスまでやめてしまってやっと気づいた。
グクが入学してきてからの僕の日々は、どこにいても、すぐ視界に入る位置にグクの姿があったから、成り立っていたんだ。
きらきらした目でこっちを真っ直ぐに見つめていてくれるグクの視線が、
くすぐったくて、もっと見てて貰いたくて、僕はどんな事でも頑張れていたんだから。
それがはっきり分かってしまうと、空虚感しか感じなくなってしまって、何かをする気にはなれず、いつでも1人でぼんやりしていた
来る日も来る日も、窓際の席から、グクが来ないかと、正門を眺めていた
大勢いた友達も、こんな風に完全に心が壊れてしまった僕に、無理に話しかけようとはしなくなった
先生たちも理由は察していたのだろう、
皮肉にもテストの点は取れていたから、何も言ってこなかった。
もちろん、慰めの声もなかった。
そんな寂しさや虚しさに耐えられなくなった時は、グクの家に行こうと思い、衝動でバスに乗りこんでしまったこともあった。
でもその度に電車の駅までしか分からず、断念し、疲れきって家で気を失うように眠った
変わり果てた僕を見て、学校中に、面白半分にこそこそと色んな噂が流れているようだった
そんな噂もだんだんとみんな興味がなくなり静まって
僕1人だけが、未だに心がボロボロだったある日の朝、
僕は、いつものように早く来て、図書室の机に
コテンと頭を預け、うたた寝をしながら、時間が経つのをただひたすらに待っていた。
すると、
誰かが隣に、グクの席に、
そっと腰掛ける気配がして、
僕ははっと目を開けた