※この物語はフィクションであり、
実在の人物及び団体とは関係が御座いません。
僕――は見られている。
「フシュルルルル……」
腐臭を撒き散らす追跡者、黒い手に。
そして……。
「南莫 三満多嚩 日囉赧 憾(ノウマク サンマンダ バザラダン カン)」
妖しく煌くガラス玉の目をした、山伏アバターに。
(ちょ、ちょっと待ったぁ!黒い手だけでも厄介なのに、アバターの相手なんて無理だって!)
取り乱し、後ずさり、それでも携帯を取り出して構える。
僕は黒い手と山伏アバターを交互に見渡しながら、
的確に、しかも素早く画面に指を走らせた。
が――サイボーグアバターは、どこにも見当たらない。
それどころか耳ざわりなビープ音が鳴り響くばかり。
ビー! ビィー!! ビィーッ!!!
「な、なんだ!?」
死闘がいつ始まるか分からない状況にも関わらず、
僕は携帯の*********
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