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深夜のビル屋上。
神城 蓮、氷室 悠真、黒瀬 鷹真――三人は静かに潜入作戦を遂行していた。
目の前には、裏ゼロの影が暗闇に紛れて待ち構えている。
「……ここが裏ゼロの中枢か」
神城の瞳は冷たく光る。都市全体を裏から操る存在が、ついに姿を現した瞬間だった。
影の中から、低く響く声が聞こえる。
「ようこそ、ゼロディヴィジョン……予想以上に長く生き残ったようだ」
裏ゼロの指揮者が姿を現す。顔は仮面で隠され、全身に威圧感を放っていた。
神城は一歩前に出る。
「正体を明かせ……都市を操る理由を語れ」
指揮者は不敵に笑う。
「理由?それは秩序だ。我々は表の秩序では成し得ない真の制御を目指している」
黒瀬が警戒の姿勢を取る。
「制御のために市民を巻き込む……それがお前の正義か?」
指揮者は肩をすくめ、冷たく答える。
「正義は結果で決まる。我々の秩序こそ、世界を守る唯一の方法だ」
氷室は解析端末を操作しながら低く言う。
「神城……通信が傍受されている。敵は我々の動きを全て把握している」
神城は拳を握り、静かに呼吸を整える。
「……なら、目の前で止めてやる」
一瞬の静寂。
都市の夜風が、三人と裏ゼロ指揮者の緊張を裂く。
この接触は、最終決戦への序章であり、心理戦・駆け引きの始まりに過ぎなかった。